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忍者って…♪

2020-02-12 09:49:27 | Weblog
毎週火曜日22時~、NHK・Eテレで『先人たちの底力 知恵泉』という番組があります。
毎週一人もしくは1件の日本史上の人物や出来事を取り上げて考察する、という内容です。
それを現代にも活かせるか、どう活かせばいいかという話にもなる。
歴史好きの私は、好きな武将や人物、関心をもっている人物や出来事がテーマになっているときを中心に断続的に観ています。
昨日のテーマは『忍者』でした。
忍者。
戦国時代に各武家、各武将に仕えた忍び働きをする特殊な戦闘員。
乱波(らっぱ)、素波(すっぱ)、忍(しのび)、草の者、公儀お庭番、etc.etc.
伊賀、甲賀、風魔一族、忍者服部半蔵、百地三太夫、etc.etc.
そうそう、数年前には嵐の大野クン主演で『忍びの国』という映画もありましたっけ。
それはさておき…。
番組では忍者の持つ特殊能力とか身体能力などについても解説がありました。
現代に甲賀流忍術を継承している方が実際に体現して見せてくださったり、残っている古文書を研究している大学教授の話であったり、面白かった。
長時間身体に負担を掛けずに歩き続けることが出来る歩き方なんて、へぇぇ~ です。
一歩踏み出したときに重心を前に傾けると自然にもう一方の脚が前に出る、その繰り返し。
腕は振らない、どころか俗にいう“なんば歩き”のような感じ。
重力に任せて自然に脚を出し、体幹の捻じれを極力小さくすることで負担を軽減する、と。
思い物を持ち上げるときは腕の力だけで上げるのではなく、股関節・膝・足首の関節を活かすことで腰への負担を軽減する、とか。
精神の安定を保ったり、機動性を高め維持するために大切なのが呼吸法。
息長という呼吸法をおこなっている甲賀流忍術継承者の脳波を測定したところ、
睡眠時と同じ完全にリラックスした状態でありながら、同時にもの凄く集中している
ことがわかる波形だったとか
被験者によると、
完全に無の状態、なにも考えていないし感じていないが、周りの音や話し声などはすべて聞こえている
とのことでした。
おぉっ と思ったのは、縫い針を方位磁石の代用品にしていたことね。
そのやり方も映像で解説してましたが、化学的に理に叶ったやり方だそうです、すげぇ~。
当時、化学的な根拠はなかったにせよ、体験や長年にわたって継承してきた経験、勘などを体系立てたものが忍術だろうと。
忍者として大切な心得が三つあって、一つは恐怖感に捉われないこと、二つ目は敵を侮らないこと、三つ目が考え過ぎないこと、なんですって。
恐怖感に捉われてしまえば、身体能力も思考力・判断力も鈍って十分な働きが出来ない。
敵を侮れば、本来なすべき備えが出来ず、勝てない。
考え過ぎれば、余計な事、無駄なことまでしてしまい効率を削ぐ。
この三つ、大事だなぁと改めて思いました。
これまで様々な時代小説や歴史小説を楽しんできた中で、忍者が登場するものの多々ありました。
その忍者という存在に何ともいえない魅力や色気を感じていたけど、番組を通じてその一端を知ることでさらに興味が増しました。

コメント
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