アンサンブル・ド・ミューズ バレエ

レッスンの事、日々の出来事などいろいろと…。

日曜日もアンシャンテ ― 考え方・捉え方…♪

2023-03-06 11:23:01 | Weblog
昨日のクラスではSさんとのマンツーマン・レッスンをしました。
せっかくの機会だからと通常のバー・レッスン→センター・レッスンのコースではなく、Sさんのためのパーソナル・レッスンです。
「この前のレッスンのときにア・ラ・スゴンドのアームスのことをきっちり教えて頂けたので、身体を支えるのが少しですけど楽になったような気がするんですよね
うん、うん、それはよかった
でね、今日はSさんの癖を修正したり疑問に思っていることを解消したりとか、そういうちょっとレクチャーがメインのレッスンをしようと思うんだけど、いいかな?
「やりたい、ソレやりたいです
はい、それじゃまずアームスのことからやりましょう。
この前は、ア・ラ・スゴンドのアームスは“トレーニングだと思って”肩から真横に真っ直ぐ伸ばしておきなさい、肘を曲げる角度とか曲線とかは考えなくていい、ってアドヴァイスしたよね。
今回はその先にいきます。
両肘の窪みと手の平は正面に向けます
手先が小指側に垂れ下がらないように気を付けましょう
でね、ちょっと見ててねとア・ラ・スゴンドにポジシオニングしてから上体を90度前傾。
「ほら、右の中指の先端から背中を通って左の中指の先端までのラインが、大きな円周に沿ってるようにみえるでしょ、これがアームスが描く曲線の基本の≪基≫」
「あ゛…っ
…… …… …… ……
「円周に乗りません…
はい、それじゃぁ修正していくね。
Sさんのアームスをサポートしながら少しずつ角度や向きを変えてあげる。
ほら…、キレイですよぉ
「あ…っ 背中や胸のいろんなところを使ってるような感じです」
そうです、それが正解です。
円周に沿わせた腕のラインはポジシオンが変わっても変わることはありません
つぎは立ち方ね。
直立したときに通常は のカカトの真ん中・拇指の付け根・小指の付け根の3点を頂点とする3点支持ですが、バレエの3点支持は拇指の付け根・小指の付け根・拇指と第2指の指先の間を頂点とする3点支持です
「先月のレッスンのときに“カカトの下にオブラートを置いてそれを踏みつぶさない”イメージでって言ったけど、3点支持がソレ
「はい、今ソレを感じられます
よしよし
その3点支持で立ってる状態を守って少しずつカカトを上げていって、最後に足指の上に重心を乗せる、どうぞ

「まぁしばらくそのまま立ってれば
って言いたくなるくらいキレイで安定したドゥミ・ポワントが出来てますねぇ
「あの…、動かないっていうのは身体に力を入れて固めることじゃないんですね…、グラグラしないように微調整するというか、微調整を続けるためには常に動かせる状態でないといけなくて、そのためには力が抜けていないと、って…」
そうです、大正解です
動かないように固めて停止させるのではなくて、静止しているように見えるよう実は細かに細かに動かしているのです。
「それがセンセイがいつも言ってるコントロールってことなんですね
その通りです
そのあとも、ゆ~~~っくりバットマン・タンジュをしたりパール・テールをしたり基本の基の基の《基》みたいなレッスンをしましたが、Sさんをこれまで見てきた中で一番の美しいポワン・タンジュ・デリエールが出来ましたね
コメント
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