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「鎌倉」聖地巡礼・・・『海街diary』と『ラヴァーズ・キス』

2013-09-01 05:17:00 | マンガ
 



■ そうだ、聖地巡礼をしよう ■

自転車で自宅からヤビツ峠を目指しましたが、異常な高温で、意識モウロウ、心臓もバクバク。あえなく国道246を藤沢街道で左折して、急遽、江ノ島を目指します。本日はシラス丼でも食べて電車で帰ろう。

ところが、江ノ電を見た瞬間に予定変更。

「そうだ、聖地巡礼をしよう。」

■ 『海街diary』と『ラヴァーズ・キス』という表裏を為す名作 ■

私にとって鎌倉は吉田秋生の名作『海街diary』と『ラヴァーズ・キス』の舞台の街。

「海街diary」・・・本音をみつめる女性の視点

鎌倉を舞台にした4姉妹の物語『海街diary』は、今では多くのファンを魅了していますが、それに先立って発表された『ラヴァーズ・キス』は『海街』とは表裏を為す作品です。

『海街』の登場人物の多くが『ラヴァーズ・キス』にも登場します。鎌倉高校に通う6人の男女の恋愛模様を描く作品ですが、『海街』で次女が恋したサーファーの男子高校生の話しを主軸にして、ホモセクシャルやレズなどのマイノリティーとしての恋愛問題を抱えた高校生達の心の葛藤や交流を描いています。

『海街』でチョイ役の酒屋の長女がちょっとグレタ高校生だったりして、『海街』の前日譚的な作品なのですが、香田家の次女佳乃と深い仲になるサーファーの藤井朋章の話しだけが、同時進行となっており、少し時間がズレています。『ラヴァーズ・キス』については機会を見て紹介したいと思います。

さて、文庫版の表紙がこちら。



そして、今回、たまたま見つけたのが・・・



極楽寺の切り通しから、左に小さな道を入っていった先にあったのですが、何だか引き寄せられる様に、自転車のハンドルが勝手に左に切れた感じがしました・・・。これって、何か作品との間に運命的なものを感じます。

尤も、何回とも無く読んでいるので、頭の中にバーチャルな「海街地図」が出来上がっているのかも知れません。

■ 香田家4姉妹が住む極楽寺 ■

香田家4姉妹の住まいは極楽寺駅の近くとされています。それだけに、極楽寺周辺は「聖地」のパワースポット。



『ラヴァーズ』にも勿論登場します。



で実際はこんな感じ。



関東の駅百選に選ばれている、趣きのある駅です。



アングルが逆ですが・・・



そうそう、ホームには入場券を買って入りました。
駅員さんが鋏を入れてくれました。





極楽寺駅の上には「櫻橋」という、丹塗りの橋が架かっています。





この橋から鎌倉駅側を見ると、江ノ電唯一のトンネルが見えます。




この橋の近くにあるのが、「導地蔵」。






そして、その向い側にあるのが極楽寺。山門前ですずちゃんと風太が待ち合わせをした場所です。





極楽寺は弘法大師が開いたお寺だそうですが、境内の百日紅(さるすべり)が立派です。


櫻橋方向に戻って、駅とは逆側に坂を下ると、そこは「極楽寺切り通し」。





この坂は史跡に指定されています。
そして坂を下った所にあるのが、風太がお遣いを頼まれた「力餅家」





そして、力餅家の小路を入っていくと、江ノ電の踏み切りがあります。
文庫版の『ラヴァーズ・キス』の表紙の場所ですが、『海街』にも登場。





極楽寺駅周辺を散策していると、香田家4姉妹会えそうな気がしてきます。

■ 佐助稲荷は・・・昼でも怖い ■

そして、今回の聖地巡礼のハイライトは「佐助稲荷」。

銭洗弁天の近くにありますが、ここを訪れる人は少ない様です。





稲荷神社というのは、どこも神秘的な雰囲気を漂わせますが、昼でも暗い「佐助稲荷」は別格。パワースポットを通り越して、心霊スポット的な佇まい。





すずちゃんと3女が、次女の恋人を尾行して辿り付いた場所ですが、3女のチカちゃんが藤井君を狐の化身かと思うのも、分からなくも無い雰囲気。







■ 鎌倉のもう一つの魅力は海 ■

鎌倉と言えば海。

「稲村ガ崎」や「七里ガ浜」が作中に登場します。







本日は強風で、砂が吹き付けて、痛かったです。


■ お土産は稲村亭の焼豚 ■

さて、本日のオミヤゲは、江ノ電「稲村ガ崎駅」近くにある「肉の稲村亭」の焼豚。





炭火でじっくり焼き上げてあるので、ジューシーで香ばしい逸品。
実はこの店、仕事の知り合いのおじいちゃんの家だそうです。
従兄弟が継いでいるのだとか。

早速、夕飯を焼豚丼にしてみましたが、これは美味しい!!




本日は、軽い熱中症になりながらも、鎌倉聖地巡礼を堪能しました。



ちなみに、こんな素晴しいガイドブックが発売されています。



これさえあれば、聖地巡礼は完璧!!

ナイラ証言・・・湾岸戦争のアメリカの参戦に寄与した「ヤラセ事件」

2013-09-01 03:17:00 | 時事/金融危機
 

昨日の「てへぺろ国家 アメリカ」という記事は、実は下の内容を書くつもりでしたが、パスタのお湯が沸騰してしまったので、あわてて「お題」を出してオシマイにしてしまいました。

それでも、高橋さんが、コメントを下さったので、ホットしました。ありがとう御座います。


さて、アメリカの「てへぺろ」ぶりを象徴する事件が、湾岸戦争当時に発生した事を皆さんはご存知でしょうか?

「ライナ証言」と呼ばれる事件です。





湾岸戦争当時、クエートに侵攻したイラク軍の蛮行を告発するビデオが公開されました。「ナイラ」と名乗る15歳の少女が涙ながらに訴えた内容は、イラク軍兵士達が、クエートの病院で、保育器に入った赤ん坊を保育器から出して放置し、保育器を持ち去ったというものでした。

ナイラはその後議会に呼ばれ、6分程度にわたる口述において、次のように発言しました。

「私は12人の女性と共に、アッ=ラダン病院でボランティアをしていました。私が最年少のボランティアで、他の女性達は20-30歳でした。イラク軍兵士が銃を持って、病院内に押し入るのを目にしました。保育器から新生児を取り出し保育器を奪うと、冷たい床に新生児を放り出し死なせてしまいました。(泣きながら)怖かったです。」

これを受けて当時のブッシュ大統領(パパ)は、フセインを「ベビキラー」と呼ぶなど世論を煽り、アメリカが参戦する気運が高まって行きました。

湾岸戦争が終結した後、マスコミ各社は「ナイラ」を探し始めました。さらに、「ナイラ証言」の裏づけを取る為に、クエートの病院を取材しました。その結果、驚くべき事実が明らかになります。

クエートの病院関係者は誰もイラク兵の蛮行を目撃しておらず、さらには、その当時、クエート国内の病院には、保育器が数える程しか無かったというのです。

そして、さらなる驚愕の事実が明らかになります。「ナイラ」は実はクエートの駐米大使の娘だったのです。そして、彼女に母国クエートに行った事も無かったのです。

「ヒル・アンド・ノウルトン」というアメリカの広告代理店が、スタジオ内でクエート大使の娘に出演させて収録された映像が「ナイラ証言」として公開されたのでした。完全なるヤラセでした。

当時のブッシュ大統領がこの事実を知っていたかどうかは知る術もありませんが、この様に、アメリカという国は、戦争の為には平気で「やらせ」をする国です。

ベトナム参戦のきっかけとなった「トンキン湾事件」も後にヤラセであった事が発覚しています。

イラク戦争の発端となった、「イラクが大量破壊兵器を保有している」という情報もCIAの捏造であった事が発覚しています。

これらの「やらせ」が発覚した後も、アメリカ政府は何度でも同じ様に手口で新たな戦争を生み続けています。


「ヤラセがばれちゃった・・・・てへぺろ(・ω<)」


こんなノリで、世界は戦争に突入して行くのです。

尤も、情報化の時代、さすがにアメリカ政府の信用も揺らいでいます。
今回のシリアの化学兵器使用疑惑では、イギリス議会は慎重な態度を示し、キャメロン首相も軍事介入を諦めざるを得ませんでした。

イギリス国民とイギリス議会は、アメリカの虚言に乗せられてイラク戦争に参戦した事をしっかりと反省しています。

安倍首相は今回もアメリカを支持する発言をしていますが、日本ではイラク戦争の正等性について総括すら済んでいません。



てへぺろ国家アメリカの尻尾として、日本は今回も求められた役割を演じるのでしょうか?