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経済の最新情勢から、世界の裏側、そして大人の為のアニメ紹介まで、体当たりで挑むエンタテーメント・ブログ。

「花咲く」や「あの日」が吹っ飛ぶ名作・・・『Trure Tears』

2013-11-17 19:18:00 | アニメ





auの携帯に乗り換えた際、一か月は継続しなければならなかった動画サービス。これの解約の結構面倒。一回、ソフトをダウロードしなければ解約出来ないと言われました。とりあえ見れる状態にしてみました。

11月分は支払ってしまったので、何か動画を見ようと思っても、ドラマも映画も大した作品が無い。映画の『空気人形』は気になりましたが、携帯の小さな画面で見るのは辛い。

しかた無く、「バンダイ・チャンネル」でたまたま配信されていた『Tree Tears』wを見てビックリ。

これが凄いという噂は聞いていましたが、『凪のあすから』どころか、『花咲くいろは』や『あの日見た・・・』なんて、この作品の前には存在感を失います。

岡田麿里、恐るべし。

ちなみに、『True Tears』の9話と最終13話で演出を担当していたのが『のんのんびより』の川面真也。特に、暗いトーンの9話は演出が難し回ですが、シーンの飛ばし方が上手い。短いモンタージュ的なシーンを挟む事で、一連の説明的動作を省略しています。その結果、登場人物が思いを巡らせるシーンの表情の変化に掛ける時間を十分に確保しています。この手法が、現在の『のんのんびより』でも存分に生かされています。良い才能は、若い時から輝くものがある様です。

■ P.A. WORKS って、現在のジブリなんかよりスゴイ ■

ところで最近アニメで気になる作品は「P.A.WORKS」ばかり。
Wikipediaから元請作品を引用します。
『True Tears』はP.A.WORKSの元請第一作で、岡田麿里の脚本。その後の『花咲くいろは』や『凪のあすから』ぼ原点とも言える作品です。

true tears(2008年)
CANAAN(2009年)
Angel Beats!(2010年)
マイの魔法と家庭の日(2011年)
花咲くいろは(2011年)
Another(2012年)
TARI TARI(2012年)
RDG レッドデータガール(2013年)
有頂天家族(2013年)
凪のあすから(2013年)

経営者は、地元富山にUターンした所、アニメ制作会社が無かったので、自分で会社を設立したとの事。

ネットによるデータの送受信が大容量に成った現在、アニメの名作は、固定費の安い「地方」から生まれるのかも知れません。

かつては韓国や中国に外注されていたアニメの制作工程ですが、円安とアニメ業界の低賃金によって、日本で全行程を賄うプロダクションも増えている様です。それが、昨今のアニメのクオリティー向上に役立っています。一方でアニメ業界の若者達は、既にワールドスタンダードな賃金体系。

■ NHKの朝の連ドラで見てみたい脚本 ■

ここからはネタバレ全開。御免なさい。

ストーリーは、富山の造り酒屋の息子・中上眞一郎を巡る3人の女子高生の恋愛模様。

両親と死別して、中上家に引き取られた湯浅比呂美は高校2年生で眞一郎とは同級生。
眞一郎は比呂美に昔から恋心を抱いていますが、打ち明けられずにいます。

比呂美は学校では優等生でバスケ部のエース。活発な性格ですが、中上家では暗い目をして笑う事もありません。眞一郎の母親は事ある毎に比呂美に辛く当たります。彼女は比呂美の母親と自分の亭主の関係を疑っているのです。比呂美は眞一郎を好きなのですが、彼と血の繋がりがあるかも知れないので、自分の心を押し殺して日々を過ごしています。

そんな微妙な関係の眞一郎と比呂美の間に突然別の女の子が割り込んで来ます。学校でも噂の変人、石動 乃絵(いするぎ のえ)です。彼女が可愛がっていた鳥小屋のニワトリ、雷轟丸がタヌキに襲われて死にます。彼女は雷轟丸は空を飛べると信じていした。そして、もう一羽のニワトリを「ヂベタ」と呼んで蔑んでいます。彼は飛べないニワトリだと・・・。ふとした切っ掛けで知り合った眞一郎に乃絵は「あなたは飛べない方よ」と言い放ちます。

実は乃絵は泣く事が出来ません。祖母が死ぬ時に泣き虫だった乃絵の涙を天国に持って行ったと信じているのです。そんな、一風変わった乃絵ですが、何故だか眞一郎に懐いてしまいます。

眞一郎と乃絵の関係に密かに心を乱されたのは比呂美です。彼女は眞一郎に乃絵を紹介してと頼みます。「友達になりたいの」と。そんな比呂美の本心に気付いているのは、実は眞一郎の一つ年上の幼馴染で、親友の彼女の安藤愛子でした。「意中の人の気を引く為に友達になろうとしている」と言いますが、それは何だか自分に対して言った言葉の様でした・・・。そう、この勝気な幼馴染も密かに眞一郎を思っていたのです。

恋愛とも言えない不思議な眞一郎と乃絵の関係に、二人の少女の心は乱されます。そして、普段見せる事の無い、自分の中の「女」としての意地や執着に二人は戸惑います。

北陸の秋から冬の景色の中で、高校生達の恋愛と心の成長をじっくりと描いた『True Tears』は、13話という構成ながら、充分な見応えと感動を視聴者に与えてくれます。

むしろ13話で収まるエピソードに限定する事で、各エピソードが鮮烈なイメージを残します。

現在放送中で、同じ岡田麿里とP.A.WORKSが手掛ける『凪のあすから』は26話構成なので、もう少し色々な要素が加わって来ますが、丁寧な作りですが無駄も多い感じが否めません。これは『花咲くいろは』にも共通した印象を受けました。

その点、「Treue Tears]は、恋愛意外の要素は至ってシンプルで、しかしながらそれらの要素が彼らの関係性の変化に大きく絡んで来る意味において非常に優れた構成をしています。

眞一郎は絵本作家を目指していますが、彼が乃絵の為に描き始めた雷轟丸を主人公にした絵本の展開が、乃絵と眞一郎の関係性の変化を象徴して秀逸です。

さらに、眞一郎の母親と比呂美の関係も、息子を思う母親の過剰な愛情の顕れとして説得力があります。そして、それを乗り越えようとするのは比呂美だけで無く、眞一郎の母親も同様です。彼女達は距離を置く事で、お互いの関係性を修復して行きます。

親友の彼女の愛ちゃんの眞一郎への報われない思いが、ともすると身勝手になりがちな比呂美と乃絵の恋愛模様に絶妙なトーンを付けているのも見逃せません。

こんな脚本が書ける岡田麿里の力量は、やはり現在のアニメ業界では抜きんでています。ドロドロの恋愛泥沼のマリー節がさく裂する作品ですが、富山の静謐な景色が程よく中和しているとも言えます。

こういう脚本で朝の連ドラをやってくれたら、毎日見るのに・・・そう思わせる脚本です。



町並みや景色が物語の展開に見事な色を添えている作品だけに、「5大聖地」の一つとなっています。

こんな聖地巡礼ブログを見つけました。

http://blog.livedoor.jp/seichijunrei/archives/cat_50050570.html



秋を探しに房総へ・・・2か月ぶりの自転車

2013-11-17 10:37:00 | 自転車/マラソン
 



■ 久しぶりの晴れの週末 ■

自転車で遠出するのは実に2か月ぶり。目指すは秋を探しに房総へ。

先日、チューブラタイヤに初めてシーラント剤を入れたので、パンクの心配は要りません。
邪魔なスペーアータイヤを持たなくて良いので、軽快なツーリングです。
・・・軽快なはずなのに・・・やはり2か月ぶりともなると、足が重い。
30Km/hをキープするのが結構ツライ。

■ サイクルウエアーが無くても大丈夫 ■

この時期の自転車は結構寒いので、皆さん冬用のウエアーを着用します。
しかし、私は自転車にはあまり乗らないので、各シーズンのウエアーを揃えるのは勿体ないし、クローゼットで場所を取るだけです。そこで、パット付きのインナーパンツだけ買って、後はジョギングウエアーを流用しています。

最近の冬用のジョギングウエアーは充分サイクルウェアーに流用出来ます。特にナイキのアウターは、腰の部分にずり上がり防止用のゴムが付いていて、ほとんどサイクリングウエアーと同様の機能性。シェープもスリムで風の抵抗はありません。さらに簡易防水なので、多少の雨でもへっちゃらです。ただ、背中にポケットな無いのですが、リュックサックを背負って走る私には不要。

■ 養老渓谷は、いつに無い賑わい ■



上総牛久で小湊鉄道がちょうど通り掛かったので、踏切でパチリ。
観光シーズン真っ最中ですが、1輛編成で走っています。
まあ、多くの方が車を利用される時代ですので仕方無いですが、田園の真ん中を一輛編成でトコトコと走って行く小湊鉄道は鉄道マニアには垂涎の的かと・・。



養老渓谷駅まで少し回り道をして75Km。
平均25.4Km/hで到着しましたが、既に足はイッパイイッパイ。

養老渓谷に着くと、何と人が沢山居ます。
観光バスが何台も乗り付けていて、紅葉ハイキングの中高年の方で駅前が賑わっていました。皆さん、準備体操をして、ハイキングに集団で出掛けて行きます。

駅前には、地域の物産コーナーも開かれていて、梅干しが10個100円でした。思わず3パック購入。リュックが少し重くなりました。

上の写真は観光用のトロッコ。
小さな客車の前後に、バイクが2台ずつ計4台付いています。(内エンジン付は前後1台ずつ)それに運転士が跨って、300mm程の距離を往復しています。進行方向に合わせて前後のバイクを使います。これ、「軌道バイク」と言って保線作業の移動や運搬手段に利用していた物だそうです。「軌道バイク」で写真検索すると、小湊鉄道の写真が沢山出てきます。



軽トラックの荷台で売られているのは「トマト茄子」。
これ、観賞用で食べられないそうです。ドライ・ミニトマトかと思ってしまいました。

■ 七里川温泉を満喫する ■

本日は足慣らしが目的なので、夕方までに鴨川に到着すれば良しとします。
そこで、いつも気になりながらも前を素通りしていた「七里川温泉」に寄る事に。





七里川温泉は養老清澄ラインと亀山湖方面に向かう県道465号線と分岐したとすぐ近くにあります。温泉宿が一軒だけポツンとあるのですが、露天風呂もあるらしく、いつも気になっていました。

ただ、温泉に入った後に又自転車に乗るってドウヨ・・って感じで、いつも前を素通り。だって、養老清澄ラインは、ここから清澄山に向けて上り坂の連続。温泉に入っても、すぐに汗だくになってしまいます。

本日なのんびりサイクリングなので、坂道がきつければ自転車を降りて押して登るのもOK.そこで、温泉に寄って行く事に。

http://shichirigawa-onsen.com/(七里川温泉ホームページ)

http://tabelog.com/chiba/A1207/A120703/12022875/ (食べログ)

残念な事に、ポンプの故障で露天風呂は使えないとの事。その代り、通常800円の入浴料が本日は500円。

ロビーに入ると、何と囲炉裏が並んでいます。こんな宿は見たことがありません。「食べログ」に写真が色々とアップされていますが、御世辞にもキレイな宿とは言えませんが、昭和の雰囲気が漂い、ここだべ別の時間が流れている様です。「ひなびた温泉宿」という言葉がぴったりで、そういうのが好きな人にはタマラナイでしょう。

宿の方も、親切でフレンドリーです。



七里川温泉の泉質は「単純硫黄泉」。地下100mくらいから汲み上げているそうです。温度は高く無いので、ボイラーで温めています。昔なら冷泉とか、鉱泉という扱いですが、現在は法律が改正されて、温度が低くても「温泉」と呼称して良いそうです。

東京や千葉の温泉は黒い色をした「ヨード泉」が多いので、「硫黄泉」はちょっと珍しいですね。だいたい、草津など、火山がある地域以外の「硫黄泉」って珍しいのでは?

泉質も草津などの刺激的なお湯と違っい、ほのかに硫黄の香りがする程度で肌にやさしい感じです。お湯の温度も低めなので、高血圧の方に効果があるそうです。

勿論、「源泉かけ流し」です!!



お風呂の後は、囲炉裏で干物を自分で焼いて食べられます。
これ、相席になった方の干物も一緒に写真を撮らせて頂きました。

何と、食材は持ち込みOKだそうで、飲み物だけ注文すれば、囲炉裏が使えます。

干物は冷凍なのが少し残念ですが、囲炉裏で焼くという行為が楽しい。
金目鯛の開きが700円位だった様な・・・。
当然、生ビールも注文します。

ごはん物は、焼きおにぎりを、これ又自分で焼いて食べられます。
最後に味噌を付けて焼くのですが、この味噌を飛騨高山から取り寄せているそうです。

■ 亀山湖を抜けて木更津へ ■

温泉と食事で、1時間半程ノンビリしてから、再び自転車に跨ります。
ビールも飲んでしまったので、もう、清澄山への登り道はパス。亀山湖を抜けて、木更津を目指します。キツクなったら久留里線に乗れば良いし・・・って、久留里線は先日の台風で運行が止まっていた様な・・・復旧しているでしょうか?



紅葉には未だ2週間程早いでしょうか。今年の紅葉は例年より遅いとか・・・。
刈り取られた田圃の畔で、ススキの穂がゆったりと風に揺れています。



千葉県最大の人造湖の亀山湖です。バス釣りのボートがゆったりと漂っています。





カラスウリや柿のオレンジが目を引きます。



上総亀山と久留里駅の間はやはり運休している様です。車輛を見かけませんでした。県道も途中工事中で、旧道の山道へ迂回しました。



久留里は久留里城の城下町。古い商店が並びます。蕎麦が有名だとか。

■ 本当に疲れました・・・ ■

にんびり写真を撮っていますが、実は足にほとんど力が入りません。温泉でビールで補給をしたので、ガス欠です。非常用のスニッカーズで補給しますが・・・キツイ。

久留里駅で電車に乗っても良かったのですが、こうなれば意地でも木更津に辿り着きたい。しかし、君津市と木更津市の市境まで、道がダラダラと登り基調・・・。地味に体力を奪われます。

それでもどうにか木更津市に入ったら、後はゆるやかな下りの連続。ここでだいぶ回復して、木更津駅に到着。

120Kmちょうどの行程。午後5時で、丁度日没です。
後は電車で一路浦安へ。


2か月ぶりの自転車旅行は・・・・キツカッタ・・・。
これから寒くなると、ますます自転車の出番が減ります・・・。


<追記>

七里川温泉って、知る人ぞ知る秘湯みたいですね。とにかく温泉通が「泉質」を褒めています。「柔らかいお湯」だと。

硫黄泉は硫化水素を含む物と含まないものに大別されるそうです。硫化水素を含む硫黄泉は火山性のものが多く、PHが低め(酸性)です。一方、七里川温泉は単純硫黄泉なので、アルカリ性で肌に優しく、硫黄の香りもほのかにする程度で刺激臭ではありません。


こんな紹介ページを見つけました。
http://yreuqa.jd10asj.com/