人力でGO

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房総の紅葉をナメンナ!!・・・小櫃川沿いは紅葉スポット

2013-11-24 11:02:00 | 自転車/マラソン
 



■ そうだ、房総へ行こう ■

関東でも11月末になり各地から紅葉の話題が聞かれます。

先週の養老渓谷は紅葉のピークには1週間から2週間程早い感じでした。
そこで、今週も紅葉狩に房総半島へ、自転車でGO!!



先週は2ヶ月ぶりの自転車で、養老渓谷駅で完全に足が終わっていましたが、今週は快調です。坂道はタチコギ一発!!

9時半に養老渓谷駅に付くと、既に先週より人出は多く、小湊鉄道もなんと4輌編成。ホームから最後尾の車両が飛び出しています。車内で前の車両に移動して、ホームに下りていました。



途中、コンビニ休憩をしなかったので、ここでカロリーを補給します。
房総名物「太巻き寿司」です。
色を付けた酢飯を小さな海苔巻きにして、それを組み合わせて様々な模様を作ります。右はトンボでしょうか?左は・・・・私はお雛様かと思ったのですが、この写真を見た家内は「ペンギン」だと言いました。なんだか心理テストの様。

小休止を挟んで、本日は目指せ鴨川!!

■ 養老渓谷温泉街は結構な賑わい ■



養老渓谷温泉郷に入って真っ先に目に入るのは「観音橋」。
この先に出世観音がある事から、そう呼ばれます。



ちょっと遊びでフォトストーリーを使ってみます。このフレームはジオラマ風の写真が撮れるみたいです。デジタル処理でピントを極端に浅くしています。素材とピッタリで、それっぽい写真になりました。

■ 養老清澄ラインは見事の一言 ■

栗又の滝の紅葉を見て、麻綿原を登るか、養老清澄ラインで小櫃川の紅葉を見るか迷いましたが、滝の方は観光客が多そうなので、小櫃川沿いに清澄山を目指します。



赤はモミジ、黄色はコナラでしょうか?



七里川温泉からしばらく進むと、何と山の斜面にカキが沢山実っていました。10株以上はあったでしょうか。収穫されずに、カラスのエサになっています。少し細長い、干し柿にする様な品種です。



小櫃川の上流は、「エ!ここが千葉県?」と驚く様な美しい渓谷沿いの道です。
温暖な南房総の山は、常緑照葉樹が多いので、山一面の紅葉ではありませんが、濃い緑色の中で鮮やかな色がひときわ引き立ちます。



絡まっているのは山藤(ヤマフジ)でしょうか?



道端の斜面は野菊が沢山咲いています。野菊は種類が多く特定が難しいのですが、リュウノウギクでは無いかと・・・。



こちらはリンドウ。



川面に写るモミジも美しい。



ここは京都嵐山かと・・・いえいえ、房総の奥清澄です。



東大の演習林内に掛かる吊橋も絶景スポット。この吊橋は、現在は通行止め。



モミジだけでなく、コナラなども見事に色付いています。



ここが、養老清澄ラインのハイライト。道が小櫃川を渡る橋からの眺めです。


■ 「川廻し」と「モリアオガエル」 ■

橋を渡ると、後は清澄山まで上りが続きます。
ここからは川筋から離れるので、モミジは少なくなりますが、こんな見事な大木も。



この木の前に、素朴な売店があります。山野草やウメボシや手作りのコンニャクを売っています。店先でおじいさんと立ち話していると、店の中で昔の写真を見てくれとの事。

昔の農作業の風景に混じって、モリアオガエルの写真が目を引きます。
おじいさんが語るところによれば、「稲作をしていた頃は、沢山居たけれど、稲作を止めたら最近はめっきり減ってしまった」との事。

こんな山奥の何処に稲田があるのかと思いますが、南房総は江戸時代、「川廻し」という独自の手法で山間部に水田を開墾しました。

山間を流れる川は蛇行しているのですが、蛇行している部分の頂点同士を、山にトンネルを掘って川筋をショートカットさせ、曲がった部分を干上がらせて稲田にする農法です。おじいさんのご先祖さんも、80Mの長さのトンネルを5人で掘ったと言っていました。

http://www.chiba-muse.or.jp/NATURAL/special/takimuse/mainfall/kawamawasi1.htm

山をトンネルで貫通するなんて事が出来るのは、この辺りの地質が柔らかい砂岩で出来ているからです。トンネルも掘りやすく、また、川も山を侵食し易い。

こうして、苦労して作った僅かながらの水田ですが、山間だけに日当たりが悪く、面積も広くありません。農家の高齢化も影響して、耕作放棄地となっているのが現状だそうです。

そして、その水田を住処としていたモリアオガエルは当然減少します。



時代と共に山間部の生活も変化していますが、一方で、今でも薪を積み上げた民家もあります。

■ 清澄山ヒルクライム ■



清澄山は、海側から登ると10%程度の斜度が続く所もあるますが、養老渓谷側からは、比較的緩い坂で楽に登れます。頑張り所は、トンネルが幾つかある山頂付近ですが、本日は、写真を撮りながらなので、足の疲労はほとんどありません。

上り切ったら、一気に海までの下りに突入します。

すると、途中から反対車線を、自転車の集団がエッチラ・コッチラと上って行きます。50人以上は居るでしょううか。

それを見たら、表清澄のヒルクライムに挑戦したくなりました。

バイパスのガードから折り返して、ヒルクライムスタートです。標高差は300mくらいでしょうか。

上り始めて直ぐに自分の過ちに気付きました・・・。私は坂道が苦手です。おまけに2ヶ月間のブランクがあります。

途中休憩していると、何とママチャリに抜かれました。自転車集団のお一人に様ですが、フロントシングル。リアが5段くらいでしょうか。「いい自転車に乗っているのだから・・」とハッパを掛けられ、再びヒルクライムに復帰します。

後ろから来た一団の最後尾に付いて行きます。

皆さん、コンパクトクランクでカセットも上り仕様。イイナー・・・・。
イエイエ、ママチャリの人も居るのですから、ここは頑張らねば!!

中盤のヘアピン辺りが斜度がキツク、そこを過ぎると一息つけます。そこからは、一緒になった若い方と話しながら上ります。皆さん、清和の森をスタートして、鹿野山、愛宕山を既に上って、さらに清澄山、三石山を上った後に、上り下りのある林道を越えて、清和の森に戻るツアーだそうで・・・・まさに房総のヒルクライム完全制覇コースを実行中だそうです。

どうりで、自転車をヒルクライムのセッティングにしている訳ですね。

それにしても、上位陣に、白髪交じりの方が多いですね・・・・。年期の入ったライダーの方が多い様です。鍛え方が違いますね。

皆さんは清澄山山頂との分岐点で休息ポイント。私はそのままお寺まで登って、一気に海まで下ります。

まだ、下から上がって来る人達が居るので、集団は幾つかに分かれている様です。

■ とりあえずビール ■



鴨川へは順調に到着。浦安から110km。
ここで昼飯にします。

「すき屋」で大盛カレー温タマ載せを注文します。ついでに、ビールの中ビンも一本・・・。

お腹も膨れたので、腹ごなしに前原海岸でお約束の写真をパチリ。
さすがに、この時期はサーファーもまばらです。

■ そうだ、大山千枚田を見に行こう!! ■

鴨川で電車に乗ろうかと思いましたが、足は未だ大分残っています。

そうだ、刈り入れ後の「大山千枚田」を見に行こう!!
そこから、内房の保田に抜けて、30Km程度なら日没前に着けるハズ。

長狭街道はゆるやかな上りですが、道沿いに刈入れ後の水田がのどかに広がり、傾きかけた陽光に黄金色に輝いています。モミを焼く煙がそこかしこでたなびいていて、とても長閑な光景です。




大山千枚田には、標高差100m程の急な坂道を登って行きます。・・・キツイ・・・。
ちょうど、太陽が山の端に沈む所でした。





良く見ると、あぜ道にペットボトルの様な物が並んでいます。中を見ると、太陽電池とLEDが入っています。

これって、もしかして『輪廻のラグランジェ』でやってた「千枚田祭り」ってやつ?



ポスター発見、
11月29日(金)、30日(土)、12月1日(日)開催の「棚田の夜祭」の準備の様です。既にセッティングされているので、日没後は、LEDが自動で点灯するはずですが、それを見たら夜間走行で峠越えになってしまします・・・。これは、来週も来いということでしょうか・・一泊で・・・。

■ 結構上るんだよね・・・ ■



長狭街道は、鴨川と君津、そして鋸南町の市境の峠で上りのピークを迎え、そこからは一気に保田まで下りです。そろそろ太陽も山に隠れてしまいます。ひんやりした空気の上を、モミ焼きの煙が漂っています。

■ キンメを買った ■

保田に着いたのは、丁度、水平線に太陽が沈む頃。海で夕焼けの東京湾を写真に収めようかと思いましたが、その前の漁港近くの魚屋に引っ掛かってしまいました。サザエ、カワハギ、ノドグロ、クロムツ、キンメダイの新鮮なヤツが並んでいます。

思わずキンメを買ってしまいました。
580gで1500円。安くはありませんが、新鮮です。

■ 保田駅の駅員さん。ありがとう ■

保田駅で輪行バックに自転車を入れようとしていたら、駅員さんが、「そのままでいいから直ぐにホームに行って!!」と言う。「上り電車がすぐ来るよ。この次は1時間待つから。電車が来ても止めとくから急いで!!」

「このままで良いんですか?」と確認すると「今日は自転車が乗れる電車も走っているから大丈夫だよ、今来るのは普通のだけど」と、不思議なOKを頂き、急いでホームへ。無事に乗り込む事が出来ました。

後は車内で輪講バックに詰めて・・・って、揺れる車内で一苦労。

■ キンメは刺身と煮付けで頂きました ■




キンメは半身を刺身に、半身を煮付けにして美味しく頂きました。
ゴチソウ様。


房総の紅葉を満喫した一日でした。

本日のカメラはコンデジのオリンパスXZ-10。
こんなに、紅葉がキレイならOM-Dでも良かったと後悔しましたが、家でPCで見る分にはXZ-10で十分でした。

でも、どの写真も、オレンジ色ばかりですね・・・。


ちなみに本日の走行距離は143km。
平均時速は、観光ばかりしていたので22.2km/h(走行時のみ)。

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<追記>

清澄山で出会った皆さんは「清和の森サイクリング」という千葉県サイクル協会主催のイベントの参加者の方々でした。

サイクリングとは名ばかりの、10度オーバーの劇坂のヒルクライムを4つも含む全行程110km、獲得標高2200mという、非常に難易度の高いコースを走るイヴェントみたいです。

どうりで、皆さんヒルクライム仕様の自転車で参加されている訳ですね。お一人だけママチャリでしたが・・・。

池田信夫氏のブログで見事に解説されています

2013-11-24 10:07:00 | 分類なし
 

前回のこのブログの記事の内容にリンクする様に、池田信夫氏がご本人のブログで、先進国における需要の伸び悩みと、何故金利がゼロに張り付くのかを説明しています。ご一読を。

いやー、さすがに整理されていて分かり易い。

リフレ論者達は、この様な複合的原因をどの位理解しているのでしょうか?

そりゃ、財政拡大が無制限に出来ると主張する三橋教は、「財政拡大で解決するだろう」と簡単に片付けてしまいますが、そんなに簡単な事ならが苦労しません。