■ 今年も「人力初詣」にGO ■
皆さん、新年あけましておめでとうございます。
本年が皆さんにとって良い年でありますようにお祈り申し上げます。
さて、新年第一弾の企画は「人力初詣」と決まっています。
今年は何処に行こうか・・・・。
実は例年1日に敢行している「人力初詣」。
毎年、31日の夕方から親しい友人達と飲み始め、23時頃から地元の神社に初詣に行くので就寝は午前2時頃。そして5時頃に起きだして6時に「出発」というのが例年のパターン。途中で初日の出を拝みます。
しかし、これが結構ツライ。
何せ、走り始めは完全に二日酔い状態というか、前日からの酔いが続いている状態。
さすがに48歳ともなると、これは危険かも。
そこで今年は2日に「人力初詣」を敢行しました。
■ そうだ、箱根に行こう ■
1月2日と言えば「箱根駅伝」。
毎年、ビール片手にTVで観戦していますが、どうせなら箱根の上りを生で見たい。
そ言えば、毎年、自転車乗り達が「箱根駅伝から逃げる」というイベントをやっているはず。
今年はそれに合流して、ついでに箱根神社に初詣に行く事にします。
■ 「箱根駅伝から逃げる」という企画 ■
「箱根駅伝から逃げる」という企画は9年前に少人数の自転車好きが始めた企画です。
箱根駅伝スタートの1時間前に大手町をスタートして、信号と交通ルールを遵守しながら、箱根の最高点で駅伝ランナーにエールを送るという企画です。
この企画の醍醐味は、箱根駅伝の交通規制に引っ掛かる前に箱根の最高点に到達しなければいけないという点。自転車は時速30Km/h以上出るので、時速20km/hで負ってくる箱根ランナーに追いつかれる訳が無いと思ったら大間違い。
自転車は信号を全て守るので、信号待ちで止まっている時間も合わせれば平均時速は20Km/h以下に落ちてしまいます。一方、箱根ランナーは5人で交代しながら、信号も無く、確実に時速20Km/hで追走して来ます。
スタート時点で1時間あったアドバンテージは、箱根の山登りでほぼ無くなります。特に戸塚の踏み切りはなかなか開かないので、ここでタイムロスすると痛い。
結局、後半は、ヒタヒタと走り寄るランナーの足音と言うか、迫り来る報道のヘリコプターの音におびえながら、ひたすらペダルを漕ぐ事になるそうです。
この企画、顔見知りのライダーさん達のオフ会なので、部外者が参加できるかは分かりませんが、道はみんなの物。そして自転車乗りは皆仲間。そう信じて6時30分の大手町スタートに間に合う様に浦安を出ます。
■ そして誰も居なくなった ■
本日は箱根の登りがあるので、本来ならばカーボンのレモン1号君で出動すべきですが、昨年、クロモリのレモン2号君でチャンレンジしたコースなので、現在の体力を知るために、敢えてクロモリを選択。こいつのホイールは平地では良く回りますが、山道では鉄ゲタ。
交通量が少ないとは言え、葛西橋通りをしっかり信号を守って走ります。脚をあまり使わない様に走ったら・・・・アアアー、スタートの6時30分を過ぎてしまいました。各校の応援団を撮影していたら、先程までチラホラ見かけた自転車乗りは、誰も居なくなっていました。結局大手町を出発したのは6時50分。始めからかなりピンチ!!
慌てて追走しますが、出だしから道を間違えて第一京浜に戻ります。それでも何人かの自転車乗りと時速35Km/hで前を走っているであろう集団を追走します。
■ 初めての集団走行 ■
品川の陸橋を越えた辺りで集団に追いつき、これに加わります。女性も3人くらいいらっしゃるので、これでゆっくりと箱根を目指せると思ったのが大間違い。32Km/hくらいの巡航ペースです。
実は私は集団で走るのは初めて。いつも房総をマイペースで一人で走っているので・・・。
集団走行て楽ですね。前の人が風除けになってくれるので、風の抵抗が全然違います。先頭の方は大変ですが、後続は凄く楽。そして、なんだか皆で走るのが楽しい。
■ ペースが上がった! ■
楽しい集団走行も、神奈川に入って先頭が交代したらいきなり35Km/hにペースアップです。しばらく付いて行きましたが、途中、フロントのチェーンが何故だか突然インナーに落ちて歩道へ緊急避難。
チェーンは外れて居なかったので、直ぐに先行を追いますが、信号に引っ掛かってアウト。
ここからは単独走になったので、風の抵抗をもろに受け、32Km/h程度で横浜まで走ります。
そして、東神奈川と横浜でいつもの様に道に迷って大幅にタイムロス。
そうこうしている内に、後続集団が追いついてくれたので、ありがたくこれに付いてゆきます。
権太坂をヒーヒー登って、戸塚踏切を越えるかと思えば、先頭はガードを潜って線路の反対側に。そして、ここで誰かと待ち合わせの様子。
仕方なく、国道1号に復帰する道を聞いて、再び一人旅。
■ ママチャリに蓋をされた!! ■
だいぶ脚を使ったので、速度が上がりません。
海岸沿いの134号線は30Km/hを少し下回るペースで一人旅。
平塚の手前までは順調に進みますが、工事現場でいつも渋滞する場所で、何とママチャリに行く手を塞がれます。ずっと、ママチャリの後ろをトロトロ走って、工事現場が終わる手前でようやくこれをパスします。
大磯で国道1号線に合流するところで、運の良い事に集団が追いつきました。ラッキー。
でも、いきなり後ろに付くのも悪いので、少し頑張ってから後ろに付きます。
この時点で、かなり脚が売りきれ状態。
太腿の前の筋肉がピクピクしています。
小田原手前の長めの上りで、完全に両足太腿前の筋肉がつりました。
歩道へ緊急避難してストレッチ。
こんなので箱根を登れるのか・・・・。
■ 箱根湯元で迷ったけれど・・・ ■
酒匂川で記念撮影。
ここで暫く脚をや休めます。
どうにか痙攣が治まったので、騙し騙し漕ぎ始めます。
もう、ペースは全く上がりません。
箱根湯元の交通規制が11時だったはずなので、小田原市内までしか行けないかもしれません。
しかし、意外に交通規制は無く、11時を少し過ぎて箱根湯元に到着。道路の車は大渋滞で、自転車もスピードは出せません。(もう、スピード出ないけど)
湯元のコンビにでオニギリを補給。
このまま駅伝を観戦しようと思いましたが、一向に交通規制が掛からない。
これなら少し箱根を登って、山を力走するランナーを応援できそうです。
クロモリ+鉄ゲタ仕様で上りには不向きな自転車ですが、フロントのギアーが3枚なので、どうにか箱根路に取り付き、カメの様なペースで大平台まで上ります。
時刻は丁度12時。大手町からは102Km、腕時計ではスタートから5時間21分経っています。平均時速はメーター読みで22,5Km、止まっている時間も合わせると19Km/h。
ダメダメですね。
■ 箱根ランナーに感動 ■
大平台のヘアピンは各校応援代が既に陣取っています。
待つ事40分。白バイに先導されて東洋の選手がトップで登って来ます。
ヘアピンの急坂を力強く登る姿に感動です。
続いて駒沢大学。僅差です。
3位に早稲田が通過しましたが、大平台に陣取った家族から大声援が送られます。
「ヒロムーーーー!!頑張れヒロムーーーー!!」
・・・・これには、ちょっと涙が出てしまいました。
箱根駅伝に出る事は、家族には栄誉ですが、一方で心配もひとしお。
抜かれたらどうしよう、ブレーキになったらどうしよう・・・。
そんな不安を抱えながら、必死に応援する姿には感動します。
全ての選手が通過して交通規制が解かれますが、白バイに追走して坂道をグイグイ登って来るのは、やはり自転車乗り。早いです。実力が無ければ、白バイ追走は無理です。
■ 初詣の目的は達成されず ■
結局、大平台から上には上らずに、湯元から輪行しました。
まったく正月から、軟弱な僕・・・。
本日は「人力初詣・失敗編」をお送りしました。
部外者にも関わらず集団トレインに混ぜて下さった皆様。ありがとうございます!!