人力でGO

経済の最新情勢から、世界の裏側、そして大人の為のアニメ紹介まで、体当たりで挑むエンタテーメント・ブログ。

イオンモール幕張新都心・・・込んでいるけど・・・。

2014-01-20 11:52:00 | 時事/金融危機
 

■ イオンモール幕張新都心に行ってみた ■

イオンモール幕張新都心に行ってみました。
娘を連れて強風の中、浦安から自転車で・・・。
行は追い風気味でしたが、江戸川放水路の橋は猛烈な横風で、前を走っていたママチャリのおばちゃんはあやうく転びそうになっていました。

まあ、片道15kmなんて走った内にも入らないのですが、本日は娘たミニベロで追走して来るので、20km/hでゆっくり走ります・・・って、気づけば娘は遙か後方に・・・・。

■ 客が居ない?! ■

大混雑を予想していましたが、午前11時でも周辺道路は空いています。新習志野側からアプローチしたので、最寄のスポーツ館前に駐輪して店内へ。実はサイクルテラスという自転車屋さんを見て見たかったのです。

店内に入ってビックリ・・・・客が居ない・・・・。
と、思ったら吹きぬけに人だかりが出来ていました。何と、地元出身の大スター、元タイガースの掛布雅之氏のトークショーが始まる所でした。遠目に拝見した御姿は、意外にも若々しい・・・元々老け顔ですからね・・・。

■ サイクルテラスにはちょっとガッカリ・・・ ■

さて、ワクワクしながら覗いたサイクルテラスは・・・・ガッカリだぁ・・。
先ず取扱いブランドが少なすぎます。
TREKすら置いていません。
その割にはCENTRIONとかがAUTHORとか微妙な品揃え・・・。マニアックとも言い切れないこの微妙な雰囲気は何?

そもそも自転車屋さんって、Y'sにたいゴチャゴチャと沢山商品があるから見ていて楽しいのであって、あまり整然と陳列されているとショールームみたいで萌えません。高い自転車が手の届きそうな所に無造作に置かれているから、いつかはコイツに乗りたいと思わせる。それが、台の上に置かれて手が届かない様な所にあると、やっぱり高値の華なんだなと・・・。尤も、あまり高い商品も置かれていないので、そういう感慨に浸る事も出来ませんでした。

■ そもそもスポーツ用品の専門性が低すぎる ■

スポーツ館全体に言える事は、専門性が低くて中途半端。コア店舗がイオン系のスポーツオーソリティーだから仕方が無いのかも知れませんが、店員さんとコミュニケーションしながらスポーツギアを選ぶという行為が想像し難い感じです。

表面的な品揃えはされていますが、ファッションラインが多く、スポーツの匂いがして来ません。周辺には海浜幕張のアウトレットもあるので、ちょっと微妙な感じです。

■ グランドモールは広いけど、買い物袋をぶら下げている人が少ない? ■

客の少ないスポーツ館とは別世界の様に、ファミリーモールやペットモールからは通路に人が溢れています。グランドモールも結構な賑わいです。

でも、お店を覗くと客はまばら。まだ開店間もないので、馴染みのお客さんが付いていないからでしょうか?50%オフと大書きされたポスターも効果が無い様です。

■ ららぽーとよりも広いけど・・・ ■

通路も広々としてららぽーとよりも開放的ですが、一方で、人工的に作られ過ぎた空間というイメージは否定出来ません。モールの作りとしては従来型モールよりは低い予算で作られています。

例えば、渡り廊下の空調設備や消防設備を節約する為に、窓の上がオープンになっていますが、夏は灼熱地獄に成りそうです。グランモールの天井部も外光を取り入れる事を止める事で空調不可を低減し、建設コストも格段に安く抑えています。これは決して悪い手法では無く、ローコスト化と省エネ化に大変有効な手段だと思います。

ただ、外光を入れる事で空間に開放感が生まれるので、外光を遮断した事で、モールは広さの割に閉塞的で単調です。

■ イオンモールが成功するかどうかが、今後のモールビジネスの変節点になりそう ■

千葉側の東京の海浜地区は既に商業施設は過剰な状況です。お台場地区から始まり、豊洲ららぽーと、船橋ららぽーと、海浜幕張の三井アウトレット、そして曽我のヨーカドー系のアリオといった具合に巨大施設がせめぎ合っています。さらには、隣接する津田沼や船橋駅周辺にも従来からの商業施設が密集しています。

こういった過剰出店の地域で後発のイオンモールが成功するかどうかは、需要を奪い合うこれからの日本の商業施設の分野では非常に注目されると思われます。

既に船橋ららぽーといはトラフィックは飽和していますから、千葉市より先の客を幕張でインターセプトするという作戦はある程度成功するかもしれません。一方、広大な駐車スペースで広域からの集客を見込んでいますが、幕張メッセのイベントと重なる休日は、周辺道路は混雑します。

新駅の計画もある様ですが、駅から1Km以上離れている事で、現状は電車利用の利便性は高くありません。新奇性が失われた後、電車利用の客足は少し遠のくかも知れません。

■ 子育てを終えたプチリッチがねらい目? ■

ファミリー層が多く住む地域ですが、その購買力はあまり高くはありません。東京都心立地と、千葉の客層はおのずと異なります。

一方で海浜幕張周辺のマンション群は、そろそろ子育てを終える世代が沢山住んでします。入居当時の価格を考えると、この世代はプチリッチなので、購買力も高そうです。周辺のプチリッチをどの位集められるかが、勝負とも言えそうです。

■ 多様化する顧客ニーズをイオンが掴み切れるか? ■

最近の大型物販店の悩みは顧客のニーズの多様化に対応出来ない事です。ネットで情報が大量にさらに高速に流通するので、ニッチなブームが起きては直ぐに消えて行きます。先日まで、クリスピードーナッツに行列していた客は、今では別の店に並んでいます。

こういった移り気な顧客に対して、物販店はターゲットを絞り切れないので、百貨店などは自主商品の売り場を減らし、場所貸し業に鞍替えを始めています。

イオンモールなどモール型店舗に場所貸しの不動産業ですが、物販関係が同じ様な戦略を取る中で、同じ店がどこにも出店しているという、多様化とは反対の状況が生まれています。どこに行っても変わり映えのしない店が並んでいる事になります。

特に、一つの店舗の売り場面積の大きなモール型店舗では、小さなショップでは売り場を商品で埋める事が難しくなります。結果的にある程度知名度が高く、販売力のある店舗が並ぶ様になりますが、結果的に、個性が薄まります。

■ マスコミが消費を煽動する時代はいつまで続くのか・・・ ■

イオンモール幕張新都心など大型の商業施設が出来ると連日マスコミが取り上げて消費を煽動します。あるいは、海外のファストファッションなどがオープンしても大々的に報道されます。

マスコミに煽られて多くの人達が、一回は行ってみようと出掛けて行きますが、どうも欲しい物が見つからない・・・。何となく地元の馴染みの店の方が居心地が良い様な感じがする・・・。こんな思いを多くの人が味わっているのでは無いでしょうか?

トレンドなんて言葉にも、少々疲れた日本人の消費は今後どう変化して行くのか?

多分、マスマーケットを卒業した人達が増えるに従って、商業施設のあり方も次第に変化して行く事でしょう。巨大なイオンモールを彷徨いながら、何だか居住まいの悪い思いに囚われてしまいました。

娘も、早く帰ろうよと急かすので、イケアで細々とした雑貨を買い込んで、帰路に付きました・・・。