■ 「逃げる」をリベンジ・マッチ ■
いきなり国道一号線の大手町の交差点の写真です。
これが出て来たと言う事は・・・そう、「箱根駅伝から逃げる」のリベンジ・マッチです。
今年の1月2日は、大平台で足が終わってしまいまいしたので、どうもスッキリしません。正月以来、週末は自転車になるべく乗っていたので、脚も少しは強化されたハズ。
昨日仕事で遅かったので、浦安出発は7時40分を回っています。
のんびり走って時間調整して、大手町を8時30分に出発します。
前回の反省は前半のペース。
特に、信号からのスタートで力を使うと、後半足に来ます。集団走行では、集団のペースに引っ張られてしまうのですが、今回は単独走。なるべく、信号スタートを緩やかにペースアップして足を温存します。ギアーも1段軽くして、こちらも足を温存。
■ 路肩の駐車で神経が磨り減る・・・ ■
正月2日は路肩の駐車も少なく走り易かったのですが、本日の都内は路肩に駐車している納品車両その他が沢山居ます。突然ドアが開いたり、車の影から宅配のオニイチャンが飛び出して来るので、駐車車両の横を通る時には神経を使います。右側の車線まで回避するので、右手を横に出して後方車両に合図を送り、後方を振り返って目視確認してから車線変更を繰り返します。その間、右側の駐車車両が急に右ウィンカーを出して発車したりもするので、一瞬たりとも気が抜けません。
時速32Km/hをキープしようとしますが、信号とすり抜けの度に加減速を繰り返します。クロモリに鉄下駄装着のレモン2号君では、この加減速は足に来ます。
さらに、交通量の多い第一京浜で駐車車両を避けながら走るので神経がすり減ります。
■ 千切るつもりが千切られた・・・ ■
子安の当たりで、男女二人組のローディーさんのお尻に付きます。本日は自己鍛錬が目的なので、これを一気に抜きます。時速35Km/h程度で走れば信号で差がつけられるので、単独走になるはず・・・。しかし、何回やっても、信号に引っ掛かって信号待ちの間に後ろが追い付きます。
私は集団走の経験が無いのと、横浜駅周辺で車線取が分からずにウロウロしてしまうので、なるべく先頭にはなりたくありません。ですから、信号ダッシュを繰り返しましたが、とうとう東神奈川で車線取を間違えている間に抜かれました。女性連れだと思って舐めたらダメですね。千切るつもりが、千切られちゃいました。
その後、国道一号に合流したくて、又も迷ってウロウロ。この辺り鬼門です。
さらに、保土ヶ谷の当たりで再び迷って逆戻り・・・。
戸塚も間違って一旦バイパスへ・・・踏切の待ち時間は無かったのでラッキーですが。
何だか、戸塚駅前に出て来た時には、神経も使ったし、脚も使ったので何だかグッタリ。気分転換にここでコンビニ休憩にします。
ところが、入ったコンビニの棚がスカスカ・・・。大福とか、スニッカーズとか甘い物が食べたかったのですが、オニギリで我慢。
コンビニ前でカロリー補給をしていると、前を通る親子連れが「ここ、閉店しちゃうんだってね・・・」と通り過ぎて行きました。最近、街中でもコンビニが消えて行きますね。駐車場の無い所は特に・・・。
■ 渋滞でイライラがMAXに!! ■
ここから先は渋滞する車の横を低速ですり抜ける状態。歩道が空いている時には歩道走行。もうイライラがMAX状態です。
県道の30号に入って、藤沢橋を渡って・・・気が付けば・・・左折していました。
・・・当然、そのまま走ったら出て来るのはこちら・・・。
そう、江の島です。
ここを右折すれば、海岸通りから箱根駅伝コースに出られますが、渋滞でタイムロスしまくりなので、もう小田原から山登りする気が完全に折れています・・・。
ここでハンドルを左に切って、本日の目標を「三浦半島1周」に変更しました。
■ 三浦半島は・・・渋滞していた・・・・。 ■
実は私は三浦半島を走った事がありません。大学の頃、友人の車で油壺とか葉山に行きましたが、たしかドライブしただけで、車から降りていません。だから、三浦半島は新鮮です。
さらに、東京近辺の自転車乗り達は、「ヤビツ峠」に登るのと同じ位い「三浦半島1周」が好きです。1周で100Km余りの距離と、適度なアップダウン、そして観光地が点在して海の眺望が良いので、人気コースです。
いつかはチャレンジしたいと思っていたので、本日は風も無いので急遽、「三浦半島一周にチャレンジ」です。
鎌倉を越えると上り坂、トンネルをエッチらコッチら登っていると、後ろから生きの良い3人組に抜かれました。ここは無理せずマイペース。
逗子の駅を越えて葉山に分かれる交差点で、この3人組が信号待ちしていました。どうやら、三浦半島一周のご様子。私は道に不案内なので、彼らに付いて行く事にします。しかし、三浦半島に入っても車が渋滞しています。3人組のペースも上がらないので、後ろにぴったりくっ付いてしまいます・・・これは何だか気まずい。
少し休憩して間を空けるか迷いましたが、三崎までは20Kmを切っているので、ここは追い抜いて先行します。後ろを付いて来るかなと思ったのですが、彼らも間を開けたかったみたいです。・・・そりゃそうだ、変なオヤジと一緒に走るのはイヤでしょう。
ちょっと快調に走ったと思ったら、その先から三浦までズウウウウーと渋滞。路肩のグレーチングの上を何度も走るハメに・・・・。
反対車線は比較的空いていて、自転車乗りさん達が気持ちよく走り去って行きます。そういえば、三浦半島は「時計回りが基本」と書かれていた様な。時計回りは海側を走るので、風景が見えやすいからというのが理由ですが、交通事情も原因なのかも知れません。
そんなこんなで三崎口までは、ズーーーと渋滞の車と並走。もう、ウンザリ。
■ 三崎でマグロを・・・食えず・・・ ■
三崎港への下り坂を一気に下れば、そこは三崎。遠洋マグロ漁の基地です。
港の周りには、「マグロ全国発送します」と書かれたお店がチラホラ。
そして、観光客向けのマグロと地魚料理の店が並びます。
だけど財布の中は千円・・・・ATMを探しますが銀行が無い・・・コンビニを探しますが、コンビニが無い・・・・。
でもマグロってどうせ冷凍で水揚げされるから、三崎のマグロも、浦安の市場のマグロも大差無いはず。こんな所で、マグロ丼2300円は、実は損なのでは無いか・・・・・。そう自分を納得させて堪えます。腹ペコなんだけどね。
ちなみにここまで浦安から101Km。メーター読みの平均時速は23.5Km/h。
まあ、信号と渋滞でほとんどまともに走れていませんでしたから・・・・。
その割には妙に疲れています・・・脚では無く心が・・・。
そんな心の内を写す様に、空もドンヨリと曇っています。
■ 妙に商売っ気タップリな魚屋・・・ ■
濁った心で歩いても全然ワクワクしません。
だいたい、三崎港の風景って何だよ!!単なる漁港じゃん。
(・・・いえいえ漁港が売りの観光地ですから・・・。)
路地裏に魚屋が並んでいますが、見慣れない地魚が目を引きます。
「クロ」って何!?、デカいんですけど・・・深海魚か?
こちらは漁港の裏側の魚料理屋。
観光ツアーのお客さんも居て賑わっています。
「魚無国籍料理」というが今風です。
店先で名物と思しきオジサンが魚の説明をしていて、待っている客を飽きさせません。丁度マンボウの説明をしていました。
ちなみにマンボウはフグの仲間。外洋性のフグで深海まで潜ってクラゲなどを食べます。そして海上に浮かんで昼寝するのが特徴。形だけでなく、習性までとことん変な魚です。
■ アウター縛り敢行 ■
港の外れで何だか映画のロケに使われそうな床屋を発見。こういう感じが好きなんだよね。
城ケ島に渡ろうか迷いましたが、あの高さまで自転車で登る気合いが・・・。
その代わり、本日はアウター縛りを敢行。今まで53tのアウターしか使っていませんし、三浦半島は長い坂道も無いので、アウター縛りで自分を鍛えます。
って、決めた途端に坂道。ここは気合いの立漕ぎ一発!!
坂道を登るとそこは一面のダイコン畑。そういえば、三浦ダイコンは有名でした。
しばらく走ると眺望が開けます。ようやく観光気分。
岬の突端には風力発電の風車が2機。多分風が強い場所なのでしょう。
でも、1機は壊れたのか、回っていませんでした。
■ 千葉県を見て涙が出そうだ・・・ ■
久里浜のコンビニでアイス、大福餅、カップラーメンで補給。対岸に見えるのは房総に山々です。鹿野山、鋸山、伊代岳と山並みが続きます。
一旦、海を離れた後は、再び浦賀を目指します。ペリーが来航した浦賀を見ずして三浦半島は語れません。浦賀湾を過ぎると、観音崎です。
江戸時代末期はこの周辺には砲台が築かれ、外的に備えたとか。
当時の大砲の射程は7.8Km。丁度、対岸の千葉県の富津岬に到達する距離だそうです。
確かに千葉県が目と鼻の先。浦賀水道は東京湾で一番幅が狭い所ですが、そこを貨物船が過密状態で運行しています。東京の物資を支える海の道です。
とちらはペリー艦隊の作った海図。
旗山崎をポイント・ルビコンと命名しているのが意味深。
■ 日没終了 ■
横須賀まで走って浦安から140Km程。
道は又しても大渋滞。
足的には横浜まで余裕ですが、もう渋滞は勘弁です。
ちょうど日も暮れたので、横須賀中央駅で自転車をたたんで、本日のサイクリングは終了です。心の中では、横浜に到着したら三浦半島一周と決めていたので、本日のチャレンジは未達に終わりました。マダマダ鍛錬が足りません・・・・。
だいたい、ロングライドをするには家を出る時間が遅すぎましたね。渋滞が始まる前に都心や神奈川の中心部を通過するスケジュールで無ければダメだという事を痛感しました。
■ 千葉県民で良かった ■
しかし、国道1号や三浦半島の渋滞は酷い。自転車乗りには悪夢です。
いつもは気にもしていませんでしたが、房総半島がいかに「自転車乗りの天国」か痛感しました。海も山も坂道もあって、交通量も少ない。
三浦半島を巡って、千葉の良さを再認識した一日でした。
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