■ NHKの朝の連ドラの音楽で激突!? ■
アニメ音楽の世界で人気を2分する女性作曲家と言えば、菅野よう子と梶浦由紀。(大島ミチル先生、ゴメンなさい・・・)
最近ではMHK朝の連ドラ『ごちそうさん』の音楽を菅野よう子が担当していましたが、現在放映中の『花子とアン』の音楽は何と梶浦由紀が担当しています。古臭いと思っていたNHKですが、意外にも時代の流れに敏感な様です。(『あまちゃん』の大友良英の起用には度胆を抜かれましたが・・・)
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菅野よう子 インタビュー
花子とアン 梶浦由紀インタビュー (NHK)
梶浦由紀インタビュー (毎日新聞)
■ アニメファンの琴線に触れる梶浦音楽 ■
菅野よう子派の私は、梶浦由紀さんの評価が低かったのですが、今期の新作アニメ『アルドノア・ゼロ』のオープニング『Hevens Blue』で、ちょっと梶浦由紀を見直しちゃいました。
Kalafinaというボーカルグループは『空の境界』の為に結成されたテンポラリーのユニットの様ですが、その後メンバーが変わった後、パーマネントなグループとして活動している様です。
それにしても、マドマギのテーマを思わせる重厚なAメロがら、流麗なBメロ、そして力強いCメロと次々に使い捨て、さらに梶浦語によるゴージャスな間奏を挟んでバリエーション・パートに。ずっとコーラスパートが寄り添っていて、贅沢な曲ですよね。中二病的歌詞が曲調に合っています。(褒めてます)
アニメファンの間で梶浦由紀の評価が高いのは、「キレイなメロディー」とか「重厚な音楽」といった「分かり易さ」に起因している事が、この曲から良く分かります。「分かり易いカッコ良さ」というのは、アニメの世界では重要な事だと思います。
昨今のニコ動系のめまぐるしく転調を繰り返す若手の作曲家達とは対照的な、ある種「平凡」さは、意外にも人々の共感を生むのかも知れません。
一聴して梶浦由紀と分かるメロディーは、マンネリを通り越して魅力の域に達しているとも言えます。ただ、それを支える和声の上手さがあって初めて成り立つのでしょうが・・。(褒めてます!!)
ちなみに『アルドノア・ゼロ』はこんな作品。(誰かが勝手に劇場用予告のMADを作っています)
https://www.youtube.com/watch?v=g5oTlkr2oh8
■ マクロスのセルフカバー? ■
一方、菅野よう子の『残響のテロル』のOPは・・・
おいおい、マクロスじゃないか!!と突っ込みたくなりますが、リズムアレンジの上手さは相変わらず。
『スペース☆ダンディー』で思い切りハジケテいる分、『残響のテロル』のサントラは随分と抑え気味の感じですが、脱走シーンのバックで流れるギターサウンドにはやはり鳥肌が立ちます。
ちなみに、こんな作品。
https://www.youtube.com/watch?v=gBpv2ztxVJY
菅野よう子の歌ものとして、ラーゼフォンのOPの『ヘミソフィア』が一番好きかな。
[[youtube:Y7ZQ-RePFAo]]
フルバージョンで聴くと、最後の展開でゾクゾクします。
この2曲を比べると、意外にも菅野よう子もマンネリな所がありますね。ただ、こちらも技術的にはサブドミナントの宙吊り感が・・・なんて専門的には色々とテクニックを駆使している様です。(私にはさっぱり分かりません)