■ 上げて落とす ■
円高が進行して日本株が下げています。「ドルが売られて」などと新聞はいつものフレーズですが、「日本売り」の為の円高である事は明確。
リーマンショック後何度も目にした光景ですが、ここからはしばらく「上げて落とす」展開。一気に売られた後に、薄商いの中、ショートカバーの買い戻しなどで値が上がる。そして又ストンと落ちる。
底値の探り合いとなる訳ですが日経平均21000円が当座の底みたいですね。
これで日本国内でコロナウイルスの検査件数が増えると感染者数も増加して、日本売りが加速し、2万円を切ると一気に更に1000円程度下げて1万9千円を割ることも。当面の底はここら辺かと。
■ アメリカに注目 ■
問題はアメリカがどこまで下げるかですが、これからアメリカでは感染拡大が3月末頃まで続きます。市場が過剰反応すると底が抜ける事も。
ただ、市場関係者も「コロナって本当に危険なウイルスなの??」って疑っているでしょうから、当面の過剰リスクを振り落としたら下げ幅は小さくなるでしょう。
FRB が利下げを発表しつつ裏でQE4の資産買い入れの規模を拡大して市場がそれを美味しく頂きます。これがリーマンショック後の金融緩和バブルのデザートになるのでしょう。
4月頃には「新型コロナウイルスってチンケな毒性だ」という発言が専門家の中からも出てきて、次第に鎮静化する筈です。
■ 新型コロナウイルスはブラックスワンのヒナ程度 ■
トランプが新型コロナウイルスで肺炎にでもならない限り、新型コロナウイルスがブラックスワンになる事は無いと思いますが、ブラックスワンのヒナ程度の影響は与えます。
アメリカも日本もウイルスブームが去れば値を戻しますが、これを各中央銀行がお金ジャブジャブで支える。問題はお金ジャブジャブの蛇口が細く閉められる時で、これが金融緩和バブルの崩壊への号砲となるでしょう。コロナウイルスが鎮静化してFRBが平常化を言い出すと危ない。
逆指標として有名な人力GOなので、「ここが買いどき」と判断される方もいらっしゃるでしょう。プロでも先が読めない相場展開と成りますが、結局FRB次第なんでっすよね。