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経済の最新情勢から、世界の裏側、そして大人の為のアニメ紹介まで、体当たりで挑むエンタテーメント・ブログ。

「新型感染症特借法」の改正の目的.....ケツの穴の小さい

2020-03-05 11:41:00 | 新型コロナウイルス
■ 新型感染症特借法改正はけケツの穴の大きさの問題 ■

自民党が野党と協議を始めた「新型感染症特借法」の改正。
野党は従来の特借法で対応可能と、法律を早期に適用して新型コロナウイルス対策当たる様に政府に要求していましたが、今まで政府は否定的でした。

特借法を適用すると、外出の自粛要請や、コンサートなどの自粛指示、運動施設の閉鎖指示などができる様です。今まで「要請」という相手任せの対応に終始していた政府ですが、一歩踏み込んで「指示」ができるようになります。

何故政府が特借法を今まで適応していなかったと言えば「指示」には「保証」がセットになるから。安倍政権は「要請」によって業務停止やコンサートの自粛の責任を事業者や地方自治体に押し付けて来ました。

小中高等学校の休校も「要請」でした。判断責任は地方自治体に丸投げしていた。しかし子供を持つ親の休業補償の問題がクローズアップされたので、急遽記者会見を開いて補償の実施を約束します。

しかし、この約束に法的根拠が無い。ですから特釈借法を改正し、「2月1日に遡って適用する」事で休校に伴う休業補償に裏付けを与え、ついでに学校休校も同法に基づいた要請とするのでしょう。本来改正など必要無いはずですが、遡って適用する為に改正する必要があると妄想しています。改正の理由は「WHOが既に命名しているウイルスは新型感染症に相当しない」と信じられないものです。


左巻きの方々は「緊急事態宣言」「非常事態宣言」「戒厳令」とエスカレートすると煽っていますが、本質は「法的整合性」を整えたい官僚の思惑と、休校が法に則った政策だったと主張したい首相周辺の思惑が合致しただけ。ケツの穴の小さな話に過ぎない。


■ 原発事故当時、超法規的判断で日本を救った菅直人 ■

ハフィントンポストに福島第一原発事故当時の民主党政権の対応を目のあたりにしていた寺田学首相補佐官の手記が連載されています。かなりのリアリティで、当時の菅首相やその周辺が不眠不休で対応に当たった様が綴られています。

私は一前にも「菅直人が原発事故から日本を救った」と書いて来ましたが、この手記を読んでそれは確信に変わりました。

斑目委員長始め、東電も責任回避から最悪の事態の想定を口にしたがらない所を、管元首相が怒鳴り散らしながらも対策を急がせ、半ば脅迫で言質をとって強引に対策を進める様は壮絶です。

民間企業である東電に政府は命令出来る立場では有りませんが、菅直人は時に法律を踏み越えて東電に様々な要求をします。遠隔で操作出来なくなったベントバルブを人力で開く様に暗に吉田所長に迫ったりもします。高放射線の環境下での作業で死者が出る事も覚悟しての決断です。この決断こそが「政治判断」で法律に縛られる役人にできない事なのです。

安倍制限は自分の身を守る為に「法令違反」を繰り返していますが、当時の民主党政権幹部は国家を守る為にそれを行使した。寺田補佐官が「法的整合性の確認を」と枝野官房長官に進言すると「今はそんな時では無い」と一括されます。

原発から退避をしようとした東電に対し、菅直人は東電本社に乗り込んで「今、原発を放棄して外国に委ねたら日本は国家としての体を失う」「65歳以上の社員総出でも対応に当れ」と一括します。これに対して東電会長は「下請けにやらせます」と応じたと書かれています。

東電本社が「撤退はしない」と決定しても現場が従わずに退避する可能性も高かった。それを予測して菅直人は2度目の現場入りのヘリの準備を指示します。それに対して寺田補佐官は「総理、今度はお一人で行ってください。私たち若者は同行できません。私だって子供の顔を見てみたい」と首相専用車の中で告げますこれに対して菅直人は「そうか若い人は怖いんだな。俺なんか歳だからそれ程怖くないんだけどな」とボソリと呟いたと書かれていなす。実際に1度目の原発訪問の際、原発上空で菅直人のポケットに入っていた放射線計測機はアラートを発したという。

その後も事故は東電や斑目委員長の予測を超えた惨状となって行きますが、4号機への自衛隊ヘリからの注水を境に、
徐々に最悪の自体を脱して行きます。この時、官僚も政治家も一丸となって日本を救う為に奮闘した様は、まさに「シンゴジラ」のシーンを彷彿させます。

「シンゴジラ」では菅直人を彷彿させる首相が責任を負わずに事態を悪化させますが、当時の政権では菅直人が暴走しながらも事態を収束に導いていった様が書かれていて、読んでいて興奮します。

この手記はきちんとした形で書籍化されるべきで、更に映画化もして欲しい。


バルカン政治家として危機に際して強みを発揮する菅直人が当時の首相であった事に日本人は感謝すべきです。これが二世、三世のボンクラ議員ばかりの自民党政権だったらと思うと背筋がつめたくなります。


原発事故当時の記録は当ブログの「福島原発事故」のタグに纏めてあります。今ではネットから消えてしまった当時のデータなども残してあるので、興味のある方はご一読下さい。


特借法からだいぶ逸れてしまいましたが、「政治家の決断」とは何か。「悪事」や「やっているフリ」の尻拭いに奔走する今の官僚達は、当時の出来事をどういう思いで振り返るのか興味があります。もし、当時のことをご存知の方がお読みになられていたら「拍手コメント欄」にこっそり書いて下さい。非公開なのでご心配無く。





美味しい物には罠がある・・・父が娘に食事を奢る時

2020-03-05 04:29:00 | 自転車/マラソン
 

■ 太海のオーベルジュで優雅にランチ ■



最近、鴨川に行くとランチ寄らせて頂くのが、太海にあるレストラン。昨年暮れに安房天津にある地魚寿司の大将が、ホテルでフレンチの腕を磨いた息子さんとオープンさせたオーベルジュです。

地元の新鮮な魚介類を堪能できる和食と、オシャレなフレンチ料理が食べられる「一粒で二度美味しい」お店。メニューにも和洋のランチやディナーセットも有ります。

浅井忠や安井曾太郎など近代日本画家達が愛した太海の波太海岸に面した立地で、窓の外はオーシャンビュー。室内はシンプルでオシャレな作りです。





ランチで釣ったら、娘も一緒に行くと言うので、鴨川から海岸線の坂道を自転車で越えて来ました。娘が注文したのはオムライスセット。コーヒー・デザートまで付いて1500円はかなりリーズナブルなプライス。





私が注文したのは「地魚の海鮮丼」。この日のネタは、近海物のメカジキ、鰆、鰯の酢〆、貝、赤エビでした。鰆を刺身で食べたのは初めてですがサバ科の魚なので傷みが早いはず。スーパーなどで「焙り」で刺身を買った事は有りますが、さっぱりした印象でした。しかし、冬の鰆は脂がしっかり乗っていて別物。メカジキも脂が乗っていまいした。背と腹、両方が楽しめました。

房総で刺身を食べると「冷えていない」。これが実に美味しい。魚の脂が丁度良い塩梅に溶けていて、口の中の入れると魚の旨味が広がります。都内の居酒屋などでは氷に乗った刺し盛などが出て来ますが、あれでは魚の味が分かりません。鮮度や下ごしらえに手間を掛けているので、常温でも魚の臭みが出ない・・・まさに漁師町ならではの贅沢です。



食前にグラスワインを一杯ずつ娘と注文しましたが、大将ご自慢のアラ煮をサービスして頂きました。結構な量があって、これだけでご飯があれば定食になりそうです。ふっくらと炊き上がったアラ煮、気を付けないとワインをもう一杯頼んでしまいそうです。(前回はそうなってしまった・・・)

■ 食後はヒルクライム ■

実は本日、娘をランチに誘ったのには訳が有ります。新しく手に入れたDAHONの軽量折り畳み自転車のK3君の走行性能チェックです。



DAHONのK3は14インチながら3段変速を備え、走行性能も高いと評判。何よりも7Kg台と軽量なので、女性でも輪行出来る点が最大の売りです。

折りたたむと小さくなって電車などの輪行に向いていると思われている折り畳み自転車ですが、実はほとんどの車種が重さが11kgから12kg有ります。これ、ロードバイクの二倍近い重さです。私もDAHONのボードウォークやmTURNのD7で何度か輪行した事が在りますが、重さで腰が痛くなりました。

先日も娘と輪行した際に「この折り畳みで輪行はもう絶対にしない」と言われてしまった。

そこで軽い折り畳み自転車が欲しいなと思っていた所、偶々近所のショップで程度の良い中古を見付けました。丁度、増えすぎた自転車を整理する為にカーボンフレームを売った資金があったので、思わず衝動買い。金額は新品と大差在りませんが、色々とカスタムされていて輪行バックも付いているのでお得。

ランチの後、父の老人ホームに寄って、鴨川に戻りますが、バイパスのトンネルは歩道が狭く、排気ガスも気になります。

そこで、嶺岡の山塊を越えて見る事に・・・。「山越え」など知る由もも無い娘は、ダンシングでグイグイと別荘地の九十九折れを登って行きます。K3はタイヤが小さいのでハンドリングがクイックで初めて乗った時は私でも少し怖かった。なのに、娘は「全然平気」と言ってダンシングしています。(私、怖くてK3ではダンシング出来ません)

そんなこんなで、脚を付かずに嶺岡中央林道2号線まで登って来ました。なんだか登り足りないので、そのまま嶺岡中央林道2号線を登ります。この道、結構な斜度で直登が続くのでベテランの自転車乗りでもキツク感じる道。とうとう娘も脚を着いてしまいました。

「鴨川行くって、何で山登ってるの?街は下じゃん!!」「お父さん、又騙したね!!1年間、出入禁止だからね」

私と自転車で出かける度に騙された山に登らされる娘は怒り心頭です。(坂登り始めた時点で普通は気付くかど、付き合いが良いんです。)



パラグライダー場の絶景も、娘の心に響かなかった様です。



■ 「里むじ」で機嫌が直った ■

スマホで現在地を確認して「もう南房総市じゃん、信じられない」とご立腹の娘でしたが、「みんなみの里」が見えると「お父さん、サトムジ寄って」と言い出しました。

「サトムジ」とは「みんなみの里」にある無印良品のお店で、地元の特産品売り場と無地カフェ、そして無印良品のお店がくっついた施設です。ここ、千葉でも有数のオシャレスポット。

元々、ホームセンターに寄って部屋に飾るエアプラントを買いに行く予定でしたが、地元の特産品コーナーでエアプラントを見付けて娘の機嫌が一瞬で良くなります。「おとおさん、オシャレなのあった。どれがイイかな?」と迷っています。







写真は「里muji」のホームページより

心が軽くなると、ペダルも軽くなります。K3の走行性能を知りたかったので、娘と自転車を交換して一気に長狭街道を鴨川に戻ります。娘は乗り慣れたボードウォーク。

K3、高速走行では以外にも安定感が有ります。ただ、タイヤが細くて小さいので、道の段差やグレーチングには気を使います。時速30Km/h程度なら普通に出てしまいますが・・・やはり細いタイヤでは怖い。

そこそこのペースで走る私にきっちり娘は着いて来ます。登り坂でもあまり離されません。本気で自転車をやらせたら、そこそこ走れる様になると思うのですが・・・小学校の頃から大人を追い抜いて1日100km走ってましたから。

「自転車やったら?」「いや、遠慮しとく日に焼けるから無理」と瞬殺。


鴨川に付いたら3分で輪行バックに詰め込んで電車に乗ります。7kg台の重さと、コンパクトさで輪行が全く苦になりません。



ただ、一つ問題が発生。ヒルクライムの時からチェーンオイルが切れてるかなと思っていましたが、長狭街道を走っているうちにトップの9Tでギアが滑る様になった。これ、スプロケが摩耗しているか、或いはチェーンが伸びたかの何れか。

帰宅後、チェーンチェッカーを当ててみるとしっかり伸びていました。オイルが切れた所で無理力を入れて漕いだので、チェーンが一気に摩耗した様です。トップギア9Tというのはスピードは出ますが、ギアの掛かる歯数が少ない。だから、ちょっとしたチェーンの伸びでギアが滑ってしまうのでしょう。


輪行で娘とカフェ・ポタリング出来ればイイかな・・・そう思って購入したDAHONのK3ですが、帰宅後にネットで定番のカスタムである太目のタイヤとセンタースタンドとチェーンをポチっとなしてしまいました。

K3、なかなな使えます。今度は家内と鎌倉ポタでもしようかな。