人力でGO

経済の最新情勢から、世界の裏側、そして大人の為のアニメ紹介まで、体当たりで挑むエンタテーメント・ブログ。

最凶ラーメン「なりたけ」・・・死ぬかと思った・・・

2015-06-22 12:47:00 | アニメ
 

■ 最凶ラーメン「なりたけ」 ■






巷では「らーめん二郎」が話題ですが、ここ千葉県の最強ラーメンは「なりたけ」でしょう。どの位「最強」かと言えば、『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている』の10.5巻で、主人公と生徒会長ちゃんがデートで行っちゃう位い最強!!(マイナーで御免なさい)

たかがラノベ、されどラノベ・・・作者が成長する文学 『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている』(人力でGO)

この「なりたけ」、「こってりらーめん」の看板に偽り無く、スープは背油でギトギト、床も油でギトギト。メニューの所には「月(にくづき)に旨を足して「脂」・・・」と能書きが書かれているぐらいのギットギト。

でも食べている時は意外にサッパリしているので思わずスープも飲んでしまったりします。実は以前住んでいた津田沼にもこの店が在り、過去に何回か食べた事が有ります。さっぱりしたラーメンが好きな私にはちょっとヘビーですが、子供達には人気で、高校バスケ部だった娘達は、当時、大盛りを注文して完食していたそうな・・・どんだけ食べるんだよ・・・。

しばらく足を運んでいたかった「なりたけ」ですが、私の一押しラノベ、『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている』に登場したからには行くしか有りません。(実は登場は初めてでは無い)娘を伴て、千葉店の暖簾をくります。(暖簾なんて無いけど)

怪しい雑居ビルの地下に在るというのはラノベで予習済。これ知らないと見過ごしてしまいそうです。引き戸を開けて店内に入ると・・・聞きなれたメロディーが・・・・。なんと『やはり俺の・・・』の今季のオープニング『春模ぎ(はるもどき)』が有線から流れていました。これで俄然気分が盛り上がります。盛り上がったついでに「もやし醤油ラーメン」を注文します。私は背油普通で、娘は少なめで。

出て来たラーメンは上の写真の通り。スープは見た目はギトギトですが味は不思議にさっぱり。BGMで流れているのはアニソン局。ついつい食が進んでスープまで一気に完食してしまいました。

周りのテーブルは若い客が多く、「味噌ラーメン大盛りで、背油ギトギト、バター載せ」なんて注文しています。オイオイ、聞いてて胸がやけちゃったよ・・・。


千葉で娘を見送って帰宅途中、どうも気持ちが悪いというか、意識がふらつくというか、何だか体調が悪くなってきました。そして家に着いてしばらくしたら、もうお腹が激痛で・・・。その後は・・・。


これはもしや「食中毒」かと思い、娘に電話したら、「全然大丈夫だよ。だってサッパリを注文してスープも残したから・・・」だって。

では、私の腹痛は何が原因かと気になって2ちゃんの「なりたけ」のスレを読んだら・・・「下○するのが「なりたけ」の醍醐味」とか「下○しても又食べたくなるのが不思議」とか「会社の「なりたけの会」の数人でお昼に食べて、午後の研修は皆で仲良くトイレにこもってました」とか・・・皆どんだけ「なりたけ」が好きなんだよ!!

どうやら、人間は大量の油を摂取すると腸液が過剰分泌されて下○を起こす様です。ネットに書いてありました。

『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている』で主人公は「なりたけ」の事を「最凶な食べ物」と紹介していますが・・・「なりたけ」、マジ「最凶」です


■ くも膜下出血の初期症状かと思った ■

その後、水曜日から頭がボーとして耳に膜が掛ったみたいな耳鳴りが続いていました。先週は土日に自転車に乗っていなかったので、ジョギングをして体を動かしたら治るかと思い10Km程走ったら、さらに悪化....

「これってくも膜下出血の初期症状じゃないか・・」と不安になりましたが、この症状、何度か経験している様な・・・そう、熱中症の後の症状に良く似ています。

そいえば、土曜日にバスケの応援に自転車で向かうカミサンに伴走(足で)して全力疾走で3Km走って滝の様な汗をかいたっけ。その後、スポーツドリンクでは無く麦茶で水分補給しちゃったっけ。さらには「なりたけ」食べてお腹お壊した・・・・。

そうと分かれば「塩分補給」です。塩水をグっと飲んで、サプリとポカリでミネラル補給。これで土曜日にはほぼ回復しました。

■ 体調不良なのでノンビリ自転車のハズが最速記録達成 ■

土曜日はようやく自転車でロングライド。2週間自転車に乗っていないと脚が周りません。体調もイマイチなので、本日は山は避けて国道14号線で茂原に出てから、外房の海沿いを鴨川へ南下します。

あまり無理をしない様にして、Av27km/h程度で上総一宮海岸に到着。コンビニ休憩してアンパンとMAXコーヒー(マッカン)で糖分補給。

しばらく走ると前方にロード乗りさんの姿が・・・時速30Km/h程度でしょうか。ボッチライダーの常として、後ろに付くのは好きではありません。(カンパのブレーキなので、前でフルブレーキされると突っ込む恐れがあります)

そこで、一気に追い抜いて後ろに付かれないようにしばらく35km/hで巡航。国道と合流してからは追い風と車のドラフティング効果でスピードが乗る乗る・・・。気づけば勝浦までの100kmをAv28.9kn/hの最速記録達成。



6時50分に浦安を出て、10時過ぎに勝浦に到着。日本三大朝市の一つ、「勝浦の朝市」朝市に間に合ってしまいました。(11時で終了)




ここからは速度を少し緩めて、海岸沿いの風景を満喫します。
「おせんころがし」はこの絶景。

結局、鴨川まで122Kmを5時間で走りました。体調悪いけど・・・くも膜下出血だったら死んでそうですから、多分、脳ミソを大丈夫そうです。

鴨川で蕎麦を食べてダラダラしていたら、なんだか寒くなってきてしまいました。自転車で走っても体の芯が冷めている感じ。

スマホで「くも膜下出血 + 寒気」で検索したら、そういう症状も有るみたいで、なんだか心配になってしまって、安房小湊で電車に乗って帰宅する事に。電車の中もクーラーが効いてて寒い・・・。

■ 体調復活!!■

京葉線の「千葉みなと」駅を通過する時に、こんなモノレールと遭遇してしまいました。



なんと、『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている』のフルラッピングモノレール!!

夢中でiPhoneで写真を撮っている内には、体の中からメラメラと温まって来て、体調も回復しました。今は元気一杯で、お昼にこんなブログをアップしています。




やはり体調管理は大切ですね。

「気を付けよう、アニメの見過と、ギトギトらーめん」



この、どーしようも無い記事、「アニメ」の分類か「グルメ」か「自転車」かで迷いましたが・・・「アニメ」と言う事にします。

「インフレになったら全部解決しちゃうんだからね!!」のウソ・・・「良いインフレ」と「悪いインフレ」

2015-06-19 05:48:00 | 時事/金融危機
 

■ 「三橋教」という「邪教」の教義 ■

「三橋教」の信者やその周辺の「おかしなリフレ論者」が信望する教義は以下の3点でしょう。

1) インフレになれば全てが解決する

2) 「自国通貨建ての内国債は破綻しない」のだから国債はいくら発行しても構わない

3) 「国の借金は国民の資産」だから財政赤字の拡大は問題無い



本日はその第一の教義「インフレになったら全部解決しちゃうんだからね!!」に注目してみます。

■ リフレ論が想定する「良いインフレ」 ■

中途半端なリフレ論者は「インフレになれば全てが解決する」などと口にします。しかし、リフレ論で前提としているインフレは「良いインフレ」です。

「良いインフレ」とは、需要が拡大して物価が上昇する事を意味します。リフレ政策が「良いインフレ」を実現するプロセスは次の様に説明されます。

1) 何等かの要因で実需が潜在需要を下回っている
2) 通貨供給量を拡大する事によって貨幣現象として強引にインフレを引き起す
3) 将来的に物価上昇を予測した消費者は「今の安いうちに買っておこう」とする
4) 消費が高まる事で経済が活性化して物価上昇と賃金上昇の好循環が生まれる

安定したインフレが達成されれば経済に次の好循環が生まれます

1) 実質金利 = 名目金利 - インフレ率
2) 名目金利がゼロでも、インフレ率が上昇すれば実質金利はマイナスになる
3) 実質金利をゼロ以下に下げる事で企業の投資意欲を高める


■ 「潜在需要」は存在するのか? ■

ここで問題になるのが「潜在需要」です。リフレ政策の前提は「潜在需要」がそれなりに存在する事です。

「潜在需要とは消費に見合う所得や資産を有しながらも、実際の消費に結びついていない需要」と定義されるかと思います。

ここで注意が必要なのは潜在需要と「需要の先食い」とは別物だという事です。消費税増税前の駆け込み需要は、需要の先食いなので、増税後の需要は低下します。長期的に見れば需要はイーブンとなります。

「潜在需要」は「貯蓄や投資に回されているお金を今使う」事によって喚起されます。

しかし、現在の日本の様に年間1%ずつ労働人口が減少し、社会福祉コストが1兆円ずつ増加する社会では、基本的に需要は減少するのが当たり前です。潜在需要が多少顕在化した所で、安定したインフレを達成するまでに需要を高める事は容易ではありません。

そもそも、需要(消費)の中心世代はカツカツの生活を余儀なくされているので、消費は常に最大化されています。それでも「なけなしの余裕から貯蓄をす」る人も多いはずです。将来の子供の学費や住宅購入を考えれば当然と言えます。この世代は、将来的な物価上昇などでは消費を拡大しません。所得が多少増えても、それは貯蓄に回されます。

一方、資産を多く持つ老人は元々消費性向が低く、さらに日本の財政を考えると、貯金をして将来に備える方が多いでしょう。この世代はケチなので、物価が上昇すれば財布の紐を硬くします。

まあ、半分冗談みたいな書き方になってしまいましたが、現在の日本にリフレ論者が想定する様な規模の潜在需要が有るとは思えません。これは先進国各国に共通する問題です。

■ 現在のインフレは「悪いインフレ」として経済の足を引っ張っている ■

リフレ論者の多くは「異次元緩和以降日本のデフレ傾向は収まり、インフレが達成されているでは無いか」と反論するでしょう。

しかし、異次元緩和後のインフレ率の推移は、ほとんど原油価格の推移に連動しています。円安の進行で輸入物価や原油価格が上昇して国内物価は上昇に転じますが、原油価格の低下で上昇率は下がってしまいました。



http://d.hatena.ne.jp/abz2010/20150321/1426931389よりお借りしました。

上のグラフは原油価格の影響が二か月後に物価に反映すると想定して、消費者物価指数を二か月ずらして原油価格と比較したグラフです。ほぼ相関が有る事が分かります。

結局異次元緩和で実現したインフレの多くが、円安による原油価格や輸入物価の上昇が原因であった事が分かります。これは景気回復の結果のインフレでは無いので「悪いインフレ」として経済の足を引っ張ります。


私の仕事仲間は「最近景気が酷いね」という話で持ちきりです。異次元緩和でインフレは発生したのに景気は回復していない様に思えます。これって・・・「スタグフレーション」じゃね?!

人力「妄想」予測・・・追加緩和編

2015-06-18 12:02:00 | 時事/金融危機
 

10月頃? 郵政3社の株式公開

11月上旬 日本株暴落

多分、GPIF,共済、ゆうちょ、かんぽなどの資金15兆円位でこれを買い支える。外資は安全に売り抜ける。

株の暴落を仕掛けると同時に売却益を拡大する為に為替は円高に振られます。

11月下旬 日銀が株価低迷と円高を理由い追加緩和に踏み切る

12月   アメリカが利上げに踏み切る


「日本株暴落」の話題になると、個人投資家が食いついていない状況で外資が売り抜けられる訳が無いとの意見が出てきます。しかし、公的、準公的資金が買い支えるので、外資は安全に売り抜けるはずです。


このシナリオが発動する条件は、安保法案が国会を通過した後である事が重要。これさえ達成してしまえば、安倍政権の支持率なんてどうでも良いんです。




という「妄想」が頭に浮かんでしまいました。多分、いつも通りに外れるでしょう。




低金利の罠(4)・・・中央銀行は意図的にバブルを作って壊す

2015-06-18 11:47:00 | 時事/金融危機
 

■ 陰謀論的に見た「低金利の罠」 ■

シリーズでお送りしている「低金利の罠」ですが、今回が最終回になります。このブログは「合理的な陰謀論」を展開する様に心がけていますので、陰謀論的にこの問題を見て行こうかと思います。

仮に「低金利の罠」なるものが実際の有るとするならば、中央銀行は何故リフレ的金融政策を取るのか?特に量的緩和を長期に渡って実効して来た日銀は、リフレ的金融政策がバブルを生み易い事は十分に知っているはずです。

■ 日銀の量的緩和が生み出した日本のプチバブルとアメリカの住宅バブル ■

「低金利の罠」が現実に起きるならば、日銀の量的緩和でバブルが発生しなかったのはどうしてか・・・そういう疑問を持たれるかも知れません。



実はバブル崩壊後にマンション建設のプチバブルが発生していました。

1993~1996年 第7次マンションブーム  準郊外型
1999~2001年 第8次マンションブーム  都心回帰
2006年     超高層マンションブーム1 都心
2013年~    超高層マンションブーム2 都心限定

ただいずれのバブルもプチバブルの段階で萎んでしまいました。実需が弱いので、相場の上昇にも限度があるのです。

一方、大バブルは海の向こうのアメリカで発生しました。日銀の緩和マネーがアメリカで住宅バブルを生み出してプロセスは前回の記事で説明した通りです。

■ 現在のバブルは新興国で発生している ■

リーマンショック以降、世界の中央銀行は超緩和的金融政策を実施しました。供給される緩和マネーは金融市場を経由して新興国に流入しました。

お金は金利が好きですから、先進国よりも成長力の高い(金利が高い)国へとどんどん流れ込んで行きます。これは金融市場を経由して資金が移動します。

■ 新興国バブルが崩壊する事が金融資本家達の目的 ■

ゴールドマンサックスはリーマンショックの前よりBRICsなどという名称を考案して新興国への投資を煽っていました。

新興国経済は放っておいても拡大しますが、緩和マネーの流入によってインフラ投資やビル建設などはさらに加速されます。数年で街の様相が一変してしまいました。

しかし、これは一種の開発バブルで、資金流入が停止したり逆転すればバブルは一気に崩壊します。現在のバブルはアメリカの利上げによって潮目が変わりますから、どこかの時点で新興国バブルは大崩壊するでしょう。

実はこれこそが金融資本家達の策略なのです。

日本の生成大バブル崩壊後や、アジア通貨危機時のアジアの様に、暴落した株式を禁輸資本家達が買い漁り、破綻仕掛けて企業を二束三文で手中に納めます。株主や経営者として、その国の主要企業を支配しするのです。

■ 1929年のNY株式市場の大暴落は金融資本家達のバブル戦略 ■

第二次世界大戦の原因となった1929年のNY株式市場の暴落の目的も同じでした。金融資本家達は個人投資家達にコールローンと良ばれる低利の資金を提供していました。これは要求があれば直ぐに返済しなかればならないローンです。この低利の資金が大量にNY株式市場に流入してバブル状態を作り出しました。そこで、金融資本家達はコールローンの返済を求めたのです。個人投資家達は返済の為に株式を一斉に売却します。これによって売りが売りを呼んで大暴落が発生したのです。

NY市場の株式が底値となった所で、ロスチャイルド系やロックフェラー系の企業がこれらの株を買い占め、アメリカ経済の大本を握ってしまいました。

■ 現在は中央銀行がバブルを生み出している ■

リーマンショック以降、各国中央銀行は極端な緩和政策を継続させています。経済の崩壊を防ぐには仕方が無い事だと説明されますが、結果的にはリーマンショック以上の大バブルの崩壊を生み出すでしょう。

バブルは中央銀行が量的緩和を縮小したり、金利を上げる事でいつでも好きな時に崩壊させる事が出来るのです。

■ 低金利の罠とは、本当は中央銀行と金融資本家達のバブル戦略に他ならない ■

中央銀行が意図的にバブルを生み出し、そして崩壊させたとして、それが悪い事かと問われたら・・・私には答える事が出来ません。

世界経済を支える為には巨大な需要を作り続けるしか方法が無く、先進国の需要は既に飽和しています。ですから、新興国や途上国の国民を新たな消費者として成長させなければ、先進国の経済は停滞してしまいます。

新興国や後進国を発展させるには投資が必要です。成長スピードを加速する為にはバブルが必要です。

バブルが崩壊して損失を被るのは先進国の人々です。日本の老人達の投資信託などで元本が大きく損なわれる可能性は高いでしょう。

一方、新興国バブルで作られたインフラやビルは、その後、新興国経済の発展の長年に渡って寄与します。但し、利益の多くは金融資本家達に還元されてゆきます。

結局、世界の人達を一生懸命働かせ、そして彼らの財産を投資させて、一番オイシイ所は世界の経営者達が頂く・・・。


その代償は・・・実は平和なのかも知れません。100年前に比べれば、私達で平和え豊な生活を送っています。・・・但し、それが一部の人達の犠牲の上の成り立つ平和である事は忘れてはいけないのでしょう・・・。

低金利の罠(3)・・・リーマンショックを生んだ低金利

2015-06-16 01:00:00 | 時事/金融危機
 

■ コナンドラム? ■



http://www.meti.go.jp/report/tsuhaku2008/2008honbun/html/i1210000.html より

2000年から2003年にかけて米国は度重なる危機に見舞わせれます。

2000年 「ドットコム」バブル崩壊
2001年 同時多発テロ
2002年 不正会計問題
2003年 イラク攻撃開始

この間、FRBのグリーン・スパン議長は政策金利を1%に据え置いて経済の回復を図ります。2004年に入ると米経済の回復が確実になり、政策金利は1.5%に引き上げられました。

ところが、FRBが政策金利を引き上げても米国10年債の金利は低いままで推移しました。これをしてグリーン・スパン議長は「コナンドラム(謎)」と呼びました。

■ 日本と中国の米国債購入が長期金利を抑制していた ■



グリン・スパンが「コナンドラム」と呼んだ現象の原因は意外にも単純でした。この時期、日本と中国が大量に米国債を購入していたのです。

2004年8月、イラク派兵によってドル安が進行し、当時117円/ドルで安定していた為替レートが105円/ドルまで跳ね上がります。

これに対して日銀は1日1兆円ずつ、40日にも渡り継続的に円売りドル買い介入を繰り返します。中国も同様に元安を維持する為に為替介入をしていたはずで、これが米国の10年債金利を抑制していました。

米国10年債金利の抑制の効果は、米国の市中の長期金利を抑制する効果として現れます。その事によって米国住宅市場は活況を呈し、ついにはサブプライム危機を生み出す住宅バブルへと発展して行きます。

■ 円キャリートレードの資金の流入 ■



2004年の日銀の介入以降、円相場は120円台(円安)で推移します。

日銀は2001年3月19日から2006年3月9日まで量的緩和を実施していたので、日本国内の金利が米国内の金利に比較して低く、2004年にFRBが金利を上げて以降、日米金利差が拡大したので、円を調達通貨とした円キャリートレードがリーマンショックまで続きます。この間、為替市場では「円売りドル買い」が活発に行われたので、円相場は120円台で安定します。

円キャリートレードの資金は金融市場で運用され、サブプライムローンを支えるリスクマネーの供給元の一部となっていました。

■ グロバル化した世界では、他国の低金利が米国のバブルを生みだす ■

発達したグロバル金融市場を有する世界では、どこかの国の低金利は、どこかの国でバブルを生み出します。

これも「低金利の罠」の一つなのです。

アメリカが利上げに成功しても暫くは、日銀もECBも出口戦略に辿り付く事は出来ません。出口を求めて彷徨う2年~3年の間に米国内や金融市場がバブル化するというのが、市場関係者の大方の見方かと思います。

ただ、その前にFRBの利上げで躓く可能性も有るので、債権金利がジリジリと上昇しているのでしょう。誰かが売り抜けている・・・。

市場関係者は長期金利の上昇を固唾をのんで見守っています。これが一過性の金利上昇では無く、長期的なトレンドと判断された場合、低金利でリスクを積み上げた市場は一気に崩壊します。