Jolly Good❣️Jolly Baking & Cooking 

お菓子を焼くこと、映画を観ること、猫!
好きなことについて書いています。

A street cat named Bob

2014-08-10 | 本 books
台風は温帯低気圧に変わりました。 
そういえば…Pippaに出会ったのが3年前の台風が来る前日でした。

最近 A street cat named Bob という本を読みました。


薬物依存症から抜け出そうとしているストリートミュージシャン、James Bowen がBob と出会い人生が変わったという話です。
こんな風に書くと「なんだ、感動ちょうだい!」のお話なんじゃ?と思います(って思ったヒネクレ者のワタクシ)
本の最初の方に出てくる「sheltered accommodation」 とはなんぞや?と思いつつ読んでゆくと薬物依存症者の更正プログラムってのがあり、該当する人たちはそういうアパートに住むことができるんですね。
(とすでにここで驚き。日本にもあるんでしょうか?)

その日暮らしのJamesは自分のことでいっぱいっぱいなのですが、出会ってしまったBobの世話をすることにします。
誰かの世話をする=責任感
捨て鉢な生き方をしていた人にとって、これは大きい一歩です。
 
物怖じしないBobは、バスにも乗りJames が演奏する場所にもついて行き、人込みの中でも動じません。腹の据わった猫ですのだ。

Bobと一緒に居ると、人々が話しかけるようになり、それまで「invisible」(と感じていた)だったJamesはやっと「visible」になったと感じます。

ストリートミュージシャンでいることができない状況に陥り、自ら「こんな生活をしていてはいけない」と薬物を完全に絶つ決心をするJames.
(Big Issue のことも少し書いてあり、自立を支援する仕組みが日本より進んでいるんじゃないかと思いました。)


「Bobがいたから更正できた」のは勿論そうでしょうとも!
でも「時期」もあったんだろうなと思いました。
Jamesは「Ready to change」だったんでしょう。 

感動の…とも読めますが、ワタクシには「人は変われる。自分が変わろうと思ったときにね。」という話に思えました。
「誰かを頼る、頼りにされる」も大事なんだよね。