湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

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ヴォーン・ウィリアムズ:バレエ組曲「老いたコール王」

2019年02月27日 | ヴォーン・ウィリアムズ
ヒコックス指揮ノーザン・シンフォニア、ロンドンシンフォニー合唱団(EMI)CD

ヴォーン・ウィリアムズの「きわめてわかりやすいほうの作風」によるもので民謡風旋律に「素朴な」オーケストレーションをほどこした部分が多く、私はむかしとても苦手だったが、そんな私の鬼門、ロンドン交響曲とは時期が違う。幻想的な田園交響曲の2年あとに作曲されたものである。ヴォーン・ウィリアムズは時期によって作風が異なるも、時期関係なく作風を使い分けていたため目測を見誤ると変なことを言ってしまう。よく聴くと計算された単純さであり、響きには新味がある。ヴォーン・ウィリアムズが偏愛したコードが多用され、それなりに時代性は感じられる。ヒコックスはとてもバランスが良い。オケの各声部が調和し一貫して柔らかな明るい音で統一されている。このようなわかりやすい曲ではハッキリした輪郭の演奏は冒頭の「私の鬼門感」を強める。良い演奏だと思う。
 
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