湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

※旧ブログの一部コラム・記事、全画像は移植していません。こちらのコンテンツとして残します。

ヴォーン・ウィリアムズ:交響曲第4番〜全楽章からの断片及びⅣ.

2019年04月17日 | ヴォーン・ウィリアムズ
バーンスタイン指揮NYP(UNITEL)1965/11/29live・BD

ブルーレイ化の進むヤングピープルズコンサートの中の映像。四楽章は全てを振っているが正規録音より迫真味がありハーモニーも良いんじゃないかという出来。バンスタはこの曲は評価しており、ここでは音程の説明の最後に転調の効果的な例としてピアノをまじえ同曲の解説をしている。熱気をもってバンスタが伝えようとしていることを客席の子供はたぶんあんまりわかってないが、ヴォーン・ウィリアムズの音のクセ、この曲で珍しく現れたシニシズムを早口で説明してしまっており、ヴォーン・ウィリアムズが本来はこんなにベートーヴェン的展開をさせる人ではないが(第九の解説を書いてるわりにベートーヴェン嫌いだった噂もある。とまれ派手でオーケストラの力を緻密にぶちまけるこの音楽はバンスタには魅力的だったのだろう)、とても理知的で「悩む」人だったことを端的に教えてくれるのが愉快だ。ジャズのリズムを模したところをまったくクラシカルにやっているのも可笑しい。スピーディーで集中力の高い四楽章は見もので、sonyのステレオCDを聴くならこれを見たほうが感動する。
 
Comment    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« シマノフスキ:交響曲第4番「... | TOP | コープランド:バレエ音楽「... »
最新の画像もっと見る

post a comment

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

Recent Entries | ヴォーン・ウィリアムズ