湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

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ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱付」

2008年03月28日 | ドイツ・オーストリア
○メンゲルベルク指揮ACO(PHILIPS/ANDROMEDIA)1940/5/2LIVE・CD

活き活きした名演。録音は歪むが仕方ない。1楽章では構造を無視したソロパートのルバートが特徴的。合奏部が性急なインテンポで通しそれにソロが後から辻褄を合わせることで全フォルムの崩れを避けている。スケルツォなど特にそうだが短く切り詰めた音符と明快なアクセントがいかにも厳しく雄こんでベト的だが、音色はウィーン的な艶があり、3楽章にその魅力がよく出ている。木管が非常に美しいがこの録音で唯一はっきりヴァイオリンのポルタメントが聞かれる楽章でもあり、4楽章の旋律表現に引き続くカンタービレ表現もきわめて美麗。独唱合唱もがっちり組み合い、ブレもミスも許さない指揮者の専制君主ぶりがハッキリわかるが、団員の自発的としか思えないボリュームある表現は両者が杓子定規な関係でもなかったことを推測させる。音楽は数十人からの高度な共同作業であり、一人のコンダクターがスイッチを入れれば変わるような機械的な単純作業ではない。末尾の大ルバート以外は違和感はなかった。

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2 Comments

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3楽章で終わりたい (けん)
2008-03-31 00:22:59
ホルンが決まればそれでいいじゃん。
3楽章の次にどんな音が必要なんだ、っていつも思ってしまう。
しかも合唱が入るときは2楽章と3楽章に無限とも思える間隔があく。
これが耐えられない。
合唱は板付きでいろよなぁ。
3楽章の冒頭が第9の生命なんだよ!
せめて合唱団もそれぐらいは分かって欲しい。
カラオケじゃねぇんだから・・・
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4楽章が満足な演奏は (管理人)
2008-03-31 00:59:46
なかなかないと言われますね。。逆ですけどこの曲の3楽章はブルックナーの九番3楽章と同じように聞こえます。だから確かに4で浅やかな勝利に歓喜する必要はないという説もわかります。
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