湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

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ブルックナー:交響曲第8番

2019年02月18日 | ドイツ・オーストリア
クーベリック指揮クリーヴランド管弦楽団(SLS)1973/4/19live

16日に急死したケルテス追悼のために演奏されたそうだが、マーラー振りにブルックナー振りはいないというクレンペラー無視の例のとおり、これもどうもブルックナーの巨大さやがっしりした構築性とは無縁で、しかしブルックナーの名旋律はしっかり歌わせており、この二極化が腰の落ち着けどころを失わせるというか、三楽章だけは良いというワルター的な聞かせ方になってしまうのである。とくに一楽章は軽く、楽器の音が痩せて聴こえる。音が揃っていないのか、クリーヴランド管弦楽団自身の地の音が出てしまったのか。四楽章は後半になると迫力が増しそれなりに迫っては来るが、予想を超えることはない。拍手に少しブーイングが混ざるのは何の意図だろうか。悪くはないが聞かなくても良かった。ケルテスには三楽章を捧げたのだろう。
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