湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

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ブラームス:大学祝典序曲

2019年02月06日 | ドイツ・オーストリア
ヒンデミット指揮CSO(vai)1963/4/7放送live・DVD他

ドイツの指揮者(作曲家)なんだなー、といまさら思う。音響が重く、打ち付けるようなアタックを好む。録音のせいで音が軽いのはともかくこれは生来の音感覚の問題だ。ヒンデミットのブラームスはたぶん、我々がやるよりずっとブラームスである。計算と技巧で作る細工物ではない、ナチュラルに組み立てる民族音楽なのだ。かといってこれはイメージするようなドイツのブラームスでもない。まるで乾燥している。ブラームスらしい赤銅色の音もでない。しかしただ音楽は激しいリズム表現をもって自ずと突き進み、数々の聞かせどころにさほど拘泥せず、ただ古典的均整のうちに進んでいく。それこそいかにも体臭なのである。フルトヴェングラーと書くと即炎上するので書かないが、シリングスなど界隈の匂いを感じるのである。敵だけど。
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