湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

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☆サティ:ジムノペディ第1番、3番(ドビュッシー管弦楽編)

2017年04月08日 | サティ
◎ライナー指揮シカゴ交響楽団(CSO)1960/3/25LIVE

1番(原曲3番)ちょっとびっくり耽美なテンポに陶酔の音。こんな指揮者だったっけ?陶酔もいいところで、またシカゴ交響楽団木管群のいい意味で個性が薄くそつのない響きが絶妙のバランスで響いている。瞑想に陥りそうなくらいだ。そこに仄かな感傷が生じて美しい。3番(原曲1番)これも遅い。そのテンポがキープされ春の海の水面の如くゆったり揺らぐさまが実に心地良い。ハープの煌きも遠く、瞑想の邪魔をしない。これはラテンの演奏スタイルとは隔絶している。でも、ジムノペディ管弦楽版の演奏としては群を抜いて聴き易い。スタンダードと言ってもいい。◎とするのに躊躇無し。こんなに嫌味の無い演奏は初めて聴く。とくに弦楽器の露悪的な響きを極力抑えているのが的を得ている。この曲を奏でるなら木管中心のアンサンブルだ、やっぱり。ドビュッシーの特異な音色絵画が消えてしまう、けどそれでもいい。
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