○レオ・シロタ(P)(columbia他)1929・CD
時代がかった表現、まるでリストやらなんやらやるような大仰なスタイルでヴィルトーゾ的なところを見せ付けるロシア舞曲からして「うわ・・・」。もう、ストラヴィンスキーではない。後ろに後ろにつけてもったいぶるテンポ、発音のわざとらしさ。しかし巧いなと思うのは同時に2つの旋律をかなでる対位的な進行の部分で対旋律のほうを強く際立たせ、それとわかるように表現している。とても立体感があり、腕はたしかなのだ。第2曲、第3曲になってくるとまっとうなインテンポを取るところも多くなり、すんなりと聴ける。第1曲の評価で迷ったのだが、○はつけておく。
時代がかった表現、まるでリストやらなんやらやるような大仰なスタイルでヴィルトーゾ的なところを見せ付けるロシア舞曲からして「うわ・・・」。もう、ストラヴィンスキーではない。後ろに後ろにつけてもったいぶるテンポ、発音のわざとらしさ。しかし巧いなと思うのは同時に2つの旋律をかなでる対位的な進行の部分で対旋律のほうを強く際立たせ、それとわかるように表現している。とても立体感があり、腕はたしかなのだ。第2曲、第3曲になってくるとまっとうなインテンポを取るところも多くなり、すんなりと聴ける。第1曲の評価で迷ったのだが、○はつけておく。