湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

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クレストン:交響曲第2番

2019年03月14日 | アメリカ
ロジンスキ指揮NYP(SLS)1945/2/18live

最近のSLSには珍しく針音が盛大に入っており、長大な1楽章の最初から陰鬱な楽想に泥を添えている。終楽章である2楽章は舞踏楽章でタカタカタカタカ走り回る効果的な音楽。こちらは音に迫力があり、NYPも40年代録音だから原音以上に雑に聞こえるものの、想像力をもってすると精度は高そうだ。1楽章の平凡な陰鬱さの印象がつよいためこれまでモントゥの数々のライヴやハワード・ミッチェルの正規盤(まとめブログ参照)を取り上げていずれも印象は悪いのだが、ロジンスキは何物にも魂を植え付けることができるらしく、聴きごたえはあった。2楽章はモントゥらよりはるかに統制力があると思う。音に彩はないがアンサンブルに立体感はばっちり。音もミスなくしっかり切れている。扇情的な突進はロジンスキほどのテクニックの裏付けのもとに成り立つものだ。ここはカッコよいので聴く価値あり。
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