りきる徒然草。

のんびり。ゆっくり。
「なるようになるさ」で生きてる男の徒然日記。

道尾秀介。

2011-01-24 | Weblog
昨夜の「情熱大陸」は、道尾秀介氏の特集だった。

言わずと知れた、今年度前期の直木賞受賞作家。
5回連続候補作にノミネートされたのは、戦後初だそうだ。

35歳。
若い。
35歳を若く思ってしまった自分に、少し苦笑した。

道尾氏の作品は、実はまだ未読である。
正直に言えば、あまり興味がなかった。

基本的に僕は自分より年下の作家の作品は、読まない。
読んだことがない。
理由や講釈は、後から色々と付けられるのだが、
突き詰めれば、“読まず嫌い”という低レベルな答えに
収斂されてしまうような気がする。

しかし、昨日のテレビで放送された道尾氏の言動は、
僕のその低次元な考えを少し改めさせてくれたような
気がしている。

彼の創作に対するスタンスやスタイルに、僕はとても親近感を覚えた。
同じ執筆活動をしていると言っても、道尾氏と比較すれば昆虫のような
存在の僕ではあるが、傲慢を承知の上で言えば、「創作」という行為に
おいての根底に流れているエナジー(とでも言えばいいのだろうか?)は、
そう大して差異はないように思えた。

それは、単なる僕の大いなる錯覚&勘違いなのかもしれない。
でも、そう思えた自分が少し嬉しかったのも、事実だ。

道尾氏は、朝10時から午後5時までを執筆の時間にあてているそうだ。
執筆前、毎日「俺は、書ける。俺は、書ける」と念仏のように口に出して
自分に言い聞かせて、パソコンの前に向かうという。

これって、言葉は違えど、誰でもしたことがある行為なのではないだろうか。

それを知っただけでも、同氏の作品は読んでみる価値があるような気がする。
コメント
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