りきる徒然草。

のんびり。ゆっくり。
「なるようになるさ」で生きてる男の徒然日記。

隣の芝生。

2012-01-05 | Weblog
今日から仕事始めで。

昨年から制作中の仕事が待っていたので、比較的頭のスイッチの切り替えも
スムーズに出来たような気がする。

正月休みは、ほとんど自宅と実家で過ごした。

実家には広島から弟夫婦も帰ってきていて、それなりの正月を過ごした。
弟は、2日に幼なじみたちと同窓会を開いた。
3日の朝、昨夜夜遅く(というかその日の早朝)に帰ってきた弟から、
同窓会の話を聞いた。
参加者は7人ですべて男だけという、新年早々むさっ苦しい飲み会だったようだ。
話の中で弟がため息まじりにこう言った。

「Fは、ボーナスが1本だったんだって」

1本とは、おそらく100万円のことだろう。
驚いた。
この不景気の中、やけに景気のいい会社もあるもんだ。

弟と幼なじみのFは、となり町の企業に勤めている。
企業と言っても、中小企業ではなく、その町を支えているような全国規模の企業の工場だ。
Fは、高校卒業後、一貫としてその会社で働いてきた。
勤続20年にもなれば、それくらいの収入があってもおかしくないのだろう。

弟がため息まじりにそう言った気持ちは、僕も分かる。

弟も今年の9月で39歳だ。
家庭を持ち、それなりの年齢になれば、収入は多いに越したことはない。
“お金だけがすべてじゃない”とはいうことは十分分かってはいるが、その一方でお金が
なければ途方にくれてしまうことも、事実だ。

僕だって、お金は欲しい。

だからこそ、働いているし、これからも働らざるを得ない。
しかし、できることならば、働きたくはない。
でも、生きてゆくために僕がお金を手に入れる手段を考えた時、僕には“働く”以外に手段がない。
だから、僕は働いている。

僕も、友人の収入を羨ましく思ったことがあった。

なんで、そんなに違うんだ!?
・・・そんな風に羨ましさを通り越えて、友人を妬ましく思うこともあった。
隣の芝生は、どこもかしこも眩しいほどに真っ青に見えた。

でも、最近はもうそんな気持ちは薄れてきた。

それは、もう自分の現状や未来を諦めた・・・というのとは少し違う気がする。
でも、10代や20代の頃とは、明らかにお金に対するスタンスが変わってきたのもたしかだ。
上述した文章の中に、そのヒントがあるとすれば、“お金だけがすべてではない”という思いが
以前より僕の中で比重が重くなったからかも知れない。

誰かが、以前、こう言っていた。

「お金は大事ではないけど、必要」

何気ない言葉だけど、的を得ている言葉だと思う。
コメント (2)
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