rock_et_nothing

アートやねこ、本に映画に星と花たち、気の赴くままに日々書き連ねていきます。

もち米30キロの餅つき

2012-01-04 23:54:55 | 食べ物たち
年の瀬も押し迫った12月30日、家族総出の餅つきをした。
なんと30キロのもち米を使ったのだ。
外に簡易かまどを設置して、蒸篭でもち米を蒸かす。
一回に三升半のもち米を蒸かし、餅つき機でつく。
その餅つき機も、相当レトロ。
なんと43年前のもので、毎年欠かさずに使ってきた。
外見は錆び、モーターを回すゴムのベルトはかなり伸びてしまっている。
それでも、使い慣れたものは手放せずに、義母は工夫をしながら餅をついてきた。

我が家では、普通の餅も作るが、もち米とうるち米をあわせた”たがね”という餅も作る。
もち米6に対しうるち米4の割合で混ぜるのだ。
それに、紫蘇の実の塩漬けや青海苔、茹でた落花生を砕いたもの、七味唐辛子、黒ゴマなど、それぞれ混ぜたものを作る。
今回は、紫蘇の実、落花生、青海苔の”たがね”を作った。
食感は、うるち米が半粒で残り、軽い。
消化もよいので、特に小さい子供とお年寄りに優しい餅といえるだろう。

もち米15キロ分の白い餅と、同じく15キロ分の”たがね”が、4時間半かけて作られた。
そんなにたくさんの餅をどうするのだろうと、心配することはない。
親戚に配りもするし、何より家族で食べきってしまえるから。
冬のご馳走として、餅は受け継がれていく。
手間隙かけて作ることで、家族の絆がまた結ばれるのだ。
共有する体験と物があることは、とても大切なこと。
しかも、特別なことではない、日常の中にあることが、その価値を高めるのだと実感する餅つきなのであった。



初詣のときに聞いた素敵な話

2012-01-04 00:07:19 | 生き物たち
元日の初詣のこと。
家族で、地域にある神様を祭っているところ5箇所を巡っているときの、車中での会話。
家人が、狩猟を趣味にしている知人に聞いた話で、この近辺の用水路などの水辺に、カワセミが生息し、その数が増えているとのこと。
すると横から、中くらいの人も、カワセミを目撃したと口を挟んできた。
登校途中の早朝、同級生と一緒に、農業用水の貯水池で、きらきらと鮮やかな青と緑に山吹色の体、大きなくちばしを持った小ぶりな鳥が、フェンスに止まっているところを、見たというのだ。
渓流などないのだが、どうしたことなのか?
また、家人の話は続き、オオタカやワシも、この地域の空を舞う姿が時折見られるという。
たしかに、フクロウやキツツキもいるくらいだから、生息には申し分ないのかもしれない。
関東の辺境、忘れられた聖域。
経済が失速したおかげで、投機目的の乱開発が失速し、ここは守られたのかもしれない。
そのような話題で盛り上がった初詣。
田舎で結構、生活に不便はないくらい開発されたから、このように豊かな自然を育めるこの土地を、自然保護区域に指定してもらいたいと、家族の意見が一致した。
素晴しい初詣の話。