rock_et_nothing

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まるでルーベンスのような作曲家テレマン

2012-10-11 10:30:10 | 音楽たちークラシック
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Concerto a 6 for Flute & Violin TWV52:e3

後期バロック音楽のドイツの作曲家ゲオルク・フィリップ・テレマンは、ヘンデルやバッハと同時代を生き活躍した。
テレマンの凄さは、その多作にある。
なんと、クラシック作曲部門のギネスに認定されているほどだ。
未発表や紛失したものを合わせると、4000曲以上にもなる。
あまりの多さに、素人への、どの曲がテレマン作と印象付けは困難かと思われる。
なんとなく聴いたことのあるフレーズが精一杯のテレマン。

テレマンの作品は、軽妙洒脱、聴き易い。
テレマンが活動当時、売れっ子だったのも良くわかる。
そう、まるでルーベンス。
テレマンより100年以上も前に活躍したネーデルランドのバロックの巨匠。
マルチな才能で傍らに外交官なども勤め、膨大な数の作品を世に送り出した。
工房制をひいていたからなせる業にしても、ヨーロッパのどこの町や村に必ず一枚のルーベンスはあるだろうと思うくらいの、作品の浸透率。
あまり多さに、「またルーベンスか・・・」と食傷気味になり、気の毒になるのだ。
日本人に馴染み深いのは、「フランダースの犬」で取り上げられたアントワープ大聖堂の十字架降下なもの。
ほかにも、すばらしい作品があるのに。
その点、フェルメールなどは得をしている。
どんなに良い作品を作っていても、数がありすぎるのはかえって印象に残らないという皮肉さよ。
作品の成した作家が、よほどの伝説の持ち主でない限り、民衆は関心を持たない。
そう、かく言う自分がその一人。
しかし、よく聴いてみると、テレマンの作品はとてもよい。
空気と同じように、身の回りにいつも漂わせておきたいと思う。

今回、初めてテレマンを知った方は、きっとテレマンを気に入っていただけるものと確信。
テレマンの音楽に心身を晒して、軽く気持ちよくなって欲しいとの願いを込めて。

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Recorder Concerto in C major

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fantasie nr. 3 (Brüggen)


ルーベンス作 クララの肖像
※ちなみに、「リヒテンシュタイン展」で展示中 2012年10月3日~12月23日 
  六本木・国立新美術館