
陽だまりのねこ 15/10/2012

こんな姿で 15/10/2012
秋の訪れにより、ねこのお気に入りの場所がここになった。
前庭の、ツゲとツツジの間にある、下草の刈ってあるところだ。
昼の間、よく日が当たり、北よりの風を遮ってくれる位置にある。
毎度のことながら、その場所選びの上手さに感心する。
今日も一日、その場所でくつろいでいた。
ときどき、近くを通りかかると、ねこは一声かけてくる。
「にゃっ」
「おや、ねこ。そこにいたの。暖かくて気持ちがいいでしょう。」
こちらも言葉を返すと、ねこは満足気にごろりと横たるのだ。
笹の植え込み、家の壁によじ登るお腹の大きなカマキリを見ると、秋が急速に深まっているのを感じる。
ねこがこの次に選ぶ場所は、いつも通りならば、古い母屋の前の芝の上。
こうして季節が移ろいとともに場所が変わり、歳月が過ぎてゆく。
ねこと一緒に過ごせるときは、どのくらいあるのだろうかと考えると、そこはかとなく切なさが胸に押し寄せるのだった。

お気に入りの場所 15/10/2012