田舎の夜は、かなり暗い。
夜の外出など、とても珍しいのだが、所用があって車を走らせた。
行き交う車の明かりも稀な田舎道。
人家の明かりは、ぽつんぽつんと頼りなげな光を暗闇に放っている。
空を見上げれば、瞬く星が美しい。
六時ごろ西よりに輝いていた三日月は、その姿を隠してしまった。
今夜は、星が、雲ひとつない空を占領している。
冷え込みも厳しそうだ。
帰る途中、車を止めて空を見ようかと思ったが、オリオン座流星群にはいささか早い。
また、物好きにも夜道に車を止めて空を見ている様子は、不審者に間違われないとも限らなく、思いとどまった。
何も、家に帰れば、安心して好きなだけ空を見上げることができるのだから。
ただ、なんというか、星がきれいだからという理由だけで、車を止めて空を見上げる行動に魅力を感じていたのだ。
明日と明後日の夜中から明け方にかけて、天気の具合もよく、流星群観察には絶好のようす。
用事が立て込んでいるから、その時間帯に起きられるか怪しいが、気持ちだけはスタンバイしておこう。
湖岸縁あたりまでドライブして空を見上げるのを理想にもって。
夜空の明けゆく様と流星、そして、湖面に映る空の移ろいを見られたなら、どんなにかうっとりとすることだろう。
想像しただけでも、切ない感動が胸を締め付けるのだから。
夜の外出など、とても珍しいのだが、所用があって車を走らせた。
行き交う車の明かりも稀な田舎道。
人家の明かりは、ぽつんぽつんと頼りなげな光を暗闇に放っている。
空を見上げれば、瞬く星が美しい。
六時ごろ西よりに輝いていた三日月は、その姿を隠してしまった。
今夜は、星が、雲ひとつない空を占領している。
冷え込みも厳しそうだ。
帰る途中、車を止めて空を見ようかと思ったが、オリオン座流星群にはいささか早い。
また、物好きにも夜道に車を止めて空を見ている様子は、不審者に間違われないとも限らなく、思いとどまった。
何も、家に帰れば、安心して好きなだけ空を見上げることができるのだから。
ただ、なんというか、星がきれいだからという理由だけで、車を止めて空を見上げる行動に魅力を感じていたのだ。
明日と明後日の夜中から明け方にかけて、天気の具合もよく、流星群観察には絶好のようす。
用事が立て込んでいるから、その時間帯に起きられるか怪しいが、気持ちだけはスタンバイしておこう。
湖岸縁あたりまでドライブして空を見上げるのを理想にもって。
夜空の明けゆく様と流星、そして、湖面に映る空の移ろいを見られたなら、どんなにかうっとりとすることだろう。
想像しただけでも、切ない感動が胸を締め付けるのだから。