大橋むつおのブログ

思いつくままに、日々の思いを。出来た作品のテスト配信などをやっています。

せやさかい・057『ヤマセンブルグ・3』

2019-08-28 15:33:15 | ノベル
せやさかい・057
『ヤマセンブルグ・3』 

 

 

 カメラは?

 

 わたしも留美ちゃんも、そればっかり気にしてた。

 というのは、空港に着いてから一晩がたった、この、たった今までドッキリやと思てたから!

 リムジンで宮殿まで送られても、エーデルワイスの間で女王陛下に謁見しても、王室の紋章入りの食器でディナーをいただいても、天蓋付きのフカフカベッドで寝ても、翌朝のテレビニュースを見ても、どこかで手の込んだドッキリカメラやという気がしてた。

 宮殿までの沿道には国民の皆さんが日本とヤマセンブルグの旗を振って歓迎してくれたけど、その歓迎ぶりが嘘くさい。

 どこかの全体主義の国みたいな熱烈歓迎やねんけど、人数が少ない。数えたわけやないけど、せいぜい八百人くらい。設定どおりのプリンセスやったら、この十倍くらいは並んでんとおかしい。

 女王陛下は……どこの大部屋役者か言うたら申し訳ないねんけど、気さくすぎて威厳が無い。留美ちゃんが「女王様にしては手が節くれだって荒れすぎてる。役者だけじゃ食べられないから、ファミレスの皿洗いのバイトでもやってそうな感じ」と、鋭く観察してた!

 ディナーは食器こそ立派やったけど、肉は固いし、魚は脂っこいし、番組の制作費が食材までは回らんかったいう感じ。

 テレビのニュースはリポーターが演技過剰! プリンセスが手ぇ振ったぐらいで、体振わせて泣かんでもええでしょ!?

 留美ちゃんの話では、かつて列車を一編成まるまる使って列車強盗のドッキリや、本物の国会の議会場を使ってクーデターのドッキリをやったりということがあったらしい。首相のそっくりさんまで仕込んでてマシンガンでブチ殺す演出まであったそうな。

 せやさかい、どこかにドッキリ用のカメラがあるんちゃうかと思て、キョロキョロしてるわけ。

 

 二日目の朝、わたしらは国立墓地に来てる。

 

 空港到着の時と違って、わたしら以外の参列者は十人ほど。軍服着たえらいさんと、兵隊さんが三人、軍楽隊のラッパの人が二人。それに、神父さん。

 製作費が足らんようになってきたか?

「千羽鶴持ってくれる?」

 頼子さんが小さな声で頼んでくる。

 千羽鶴は二つあるので、留美ちゃんと一つずつ持つ。

「二か所あるから、一人ずつお願い」

 エライサンの合図でラッパの吹奏。聞いたことのない曲やけど、葬送用の荘重でしんみりした調べ。

 たくさんの墓石が並んでる、その真ん中の墓石に花輪を捧げる頼子さん。たぶん、戦争で死んだ兵隊さんらのお墓やと思う。

 留美ちゃんが、花輪と並べて千羽鶴を置いた。ラッパの調べが、いっそう荘重になる。イザベラさんに合図されて、奥のお墓には、わたしが付き添う。

 これは……見ただけで分かる、ヤマセンブルグの紋章と王冠が彫り込まれてる。歴代国王と王族のお墓や。

 緊張してたんで、お墓の縁石で転びそうになる。痛かった。発泡スチロールの作り物と違う、ほんまもんや!

 そんで、頼子さんが花輪、わたしが千羽鶴をお供えする。

おじいちゃん……ごめんね

 頼子さんは、呟くように言うと、両方の目ぇからホロホロと涙を流した……。

 

 これは……ドッキリとちゃう。

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高校ライトノベル・高安女子高生物語・70『妄想の触媒アイテム』

2019-08-28 06:19:04 | ノベル2
高安女子高生物語・70
『妄想の触媒アイテム』
       


 キャー、可憐な女子高生二人が裸にされてる!

 そない言うと「アホか」という声が返ってきた。声の主は、お父さん。
 朝、洗面所に行くと、お父さんがガルパン二人の制服を脱がせてた。

 分からん人に説明。
 
 お父さんは売れへん作家で、ほとんど一日部屋に籠もってパソコン叩いてる。で、作家にはありがちやねんけど、身の回りは「なんで、こんなもんが置いたある!?」というもんがゴロゴロしてて、まるでハウルの部屋みたい。
 そのガラクタの中で、ひときは目立ってるのが、作りかけの1/6の戦車。で、戦車だけやったら子供じみてるけど、納得はいく。どうもキショイのは、その作りかけの戦車に1/6の制服着た女子高生二人が乗ってること。こないだ来た美枝とゆかりは「かいらしい」言うて喜んでたけど、うちは社交辞令のお愛想……。
「お愛想やと思てるやろ。伊東さんと中尾さんはちゃんと分かってる。お母さんが部屋片づけて人形触ってワヤにしたとき、お父さんがポーズと表情直したとき感動してたやろ。お愛想であの感動はでけへん」
「あの、一つ聞いてええ?」
 うちは歯ブラシに歯磨き付けながら聞いた。
「せやけど、なんでガルパンなん?」
「発想や。戦車と萌キャラいう、まったく別ジャンルのもんひっつけて肩身の狭い戦車オタクと、萌オタクに市民権を与えた。そればっかりやない。大震災で落ち込んだ茨城県の街を活性化させた。『ウエイクアップガールズ』と並ぶ震災関係の作品としてはピカイチやと思う」
「けどガルパンには震災の『し』の字も出てけえへんけど」
「そこが、押しつけがましいない、ええとこや。舞台を大洗にしただけで、年間何十万人いう観光客を増やした。六月には、いばらきイメージアップ大賞も受賞や。物書きとしては、大いに刺激を受ける」
「せやけど、そんなんバンダイの戦略とちゃうのん」

 お父さんは、正面を向いて改まった。

「娘よ、よくお聞き……世の中に100%の善意なんか存在せえへん。企業の思惑と計算があって、それで地方の街が活性化する。それでええんとちゃうか? 明日香かて、来年は大学受けるんやろ。それて純粋に勉強しよ思てのことか?」
「それは……」

 どうも、元高校教師と作家という理屈こね回すのが上手い職業のせいか、丸め込まれそうになる。

「せやけど、お父さん」
「なんや?」
「その前はだけただけのお人形さん、なんとかしてくれへん。人形でもセクハラやで」
「明日香が歯ぁ磨いてるよって、しぶきが飛んだらかなんさかいな。はよ、顔洗え」
「もう……」
 うちは、ガシガシと歯ぁ磨いて顔を洗うた。するとお父さんは、待ってたとばかりに人形を裸にした。
 制服を脱いだ人形は、下着代わりに白い水着を着てた。
「シリコン素材は色移りがしやすいんでな、保護のためや……」
 うちは、人形に軽いショックを受けた。脚の長さは人形のデフォルメやねんやろけど、ボディーは成熟した女そのものやった。お父さんは、その水着も脱がしてスッポンポンにすると、お湯で、さっと洗うて、ドライヤーで乾かすと、ファンデーションを粉にしたようなもんを、小さなザルに入れて振りかけた。
「こないすると、元の元気な姿に戻る」
「お父さん、やっぱ、変態や……」
「ハハ、物書きは、みんな変態。誉め言葉やなあ」

 こたえんオッサンや。

 部屋に戻って考えた。制服いうのは女を隠すようにできてる。なんでもないような子が、水泳の授業なんかで水着になると、同性でもドキってすることがある。友だち同士でも、あんまり、そういう話はせえへん……ただ美枝みたいな子ぉもおる。で、ゆかりといっしょになって心配なんかしてる。
 けど、心配してること自体が、自分自身の問題から逃げる口実……ああ、あかん、落ち込む。

 こういうときは母親譲りのお片づけを発作的にやる。
 
 中学のときのガラクタを整理。あらかたほかそ思てたら、中三のときに上げたバレンタインのお返しの紙袋が出てきた。きれいなポストカードと小さなパンツが入ってた。
「あ、人形にぴったりや」
 そない思て、一階へ。
「お父さん、よかったら、これ……」

 お父さんは生首の模型バラして脳みそをシゲシゲと眺めてた。やっぱりただの変態オヤジ……。
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高校ライトノベル・須之内写真館・42『語らぬ旧友』

2019-08-28 06:09:39 | 小説・2
須之内写真館・42
『語らぬ旧友』 


 拘置所の栄美はダンマリだった。

 かがのデッキで捕まえたときは、恐怖心と共に一瞬の懐かしさを見せた栄美はカラにこもってしまっていた。
「かもめ女子高校、二年で退学したのね」
 この言葉を言ったとき、指先がピクリとしたような気がしたが、錯覚かもしれないと直美は思った。

 直美は、規定の三十分、ただ栄美の顔を見ていただけだ。直美から一言発して、栄美はなにも答えなかった。栄美の目は直美に向けられてはいたが、何も見てはいなかった。多分取り調べの刑事や弁護士に対しても同じなんだろう。

「新左翼なら、なにも喋らないと思うよ」

 ジイチャンが行ったとおりの反応だった。

 栄美は、父と四十歳以上離れていた。父は、○○派の新左翼で、若い頃は武闘派で名前が通っていた。栄美の母と結婚し、いわゆる市民活動家になっていった人物で、かもめ女子高校時代、うるさい保護者で通っていた。そのトバッチリを受けた栄美は、みんなから敬遠され、虐められるようになった。

「栄美のお父さん、新左翼だったんだってね」

 クラスの勝ち気な子がサラリと言った。
 
 他のことは何を言われても聞き流していた栄美は、この時は、その子に掴みかかった。そして、かもめ女子には珍しい野良犬同士のようなケンカになった。
 直美一人が間に入った。

「お父さんが、なんであろうと、栄美には関係ないでしょ!」
「直美こそ、関係ないじゃん。横から口出しすんなよ!」
 その子が払いのけようとした手を掴んだら、ねじり上げるようなカタチになり、その子は右腕を脱臼してしまった。

 直美は、暴力行為だと自分から認めて学校を辞めた。誰かが辞めなければ収まりがつかない事態だった。

 退学届けを出しに行った日、栄美は泣きながら直美に謝った。
「気にしないで。高校は、ここだけじゃないから」
「あたし、これから変わるから……」
「あたしも、それで辞め甲斐がある」

 それから、父親が面会に来た。

「栄美、やらかしたな。いまどき武装闘争なんてアナクロだぞ」
「……父さん」
「なんだ?」
「市民運動なんてママゴトで日和ってんじゃねえよ! てめえが投げ出した武装革命真剣にやってんだよ! くされ新左翼は消えて無くなれ!」
 そう言って栄美は椅子をけ飛ばし、面会は一分足らずで終わった。

『娘を新左翼の亡霊にして』という記事を父親は週刊誌に書いた。半分以上は自己批判というカタチを借りた市民運動のプロパガンダだった。
「こいつが、栄美をダメにしたんだ……!」

 直美は、週刊誌ごと、真っ二つに引き裂いた。

「直美……」

 玄蔵祖父ちゃんは、思わず手にしたカメラを落とすところだった……。
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高校ライトノベル・小悪魔マユの魔法日記・16『知井子の悩み・6』

2019-08-28 06:00:46 | 小説5
小悪魔マユの魔法日記・16
『知井子の悩み・6』 

 
 
 オーディションは、HIKARIシアターで行われる。

 HIKARIプロ所属のアイドルユニットの常設の劇場。午後には、そのアイドルユニットの公演がおこなわれるので、午前八時開始という異例の早い時間帯。
 歌うにしろ踊るにしろ、きちんと体調、声の調子を合わせにくい時間帯だ。
 マユは思った。わざと、そういう時間帯を選び、オーディションを受ける子たちの、本当の適性とやる気を見定めるつもりなんだ。黒羽ディレクターの意地悪にも見える本気度がよくわかった。
 
 知井子と駅で待ち合わせして会場へ。そこで、また驚くことがあった。
 会場には三十分前に着いたが、もう、ほとんどの子が来ていた。
――あと、一人だな……。
 会場整理のおじさんが、そう思ったことでわかった。
 そして、このおじさんが、ただの会場整理のおじさんでないことも……。

 二三分して最後の子がやってきて、全員がそろったが、時間までは会場には入れないようだ。そうやって外で待たせている間にも、おじさんやスタッフ、そして監視カメラなどが、みんなの様子を観察している。
 もう、すでにオーディションは、始まっていることをマユは理解した。

「さあ、時間です。受付を済ました人は、指示された控え室に入ってくださいね」

 一見偉そうに見えるスタッフが、ハンドマイクで穏やかに誘導した。
 受付もなにも、ここに着いた時に胸に付けるように配られたバッジにチップが組み込まれていて、カメラや、スタッフの特殊なメガネを通して個人は特定できるようにしてある。

 受付をすませて、マユは驚いた。

「これって、最終選考なんだ……新ユニットの」
「マユ、気がついていなかったの?」
 知井子が不思議そうな顔をした。
 マユは、やっぱり自分をオチコボレの小悪魔だと思い知った。人間が目につかないことばかり見て、会場の正面に貼り出されていた看板を見落としていた。

――HIKARI新ユニット最終選考会――

 看板には、そう書かれていた。
 受付から先は本人しか入れない。お母さんといっしょに来ている子も半分近くいて、まるで、海外長期留学の見送りに空港まで来たようなお母さんまでいた。
 試しに心を読んでみると、その親子は、はるばる北海道から来ていた。他にも、九州や四国から来ている子もいた……!
 そして、すごいことを読み取った。
「ねえ、知井子。このオーディション二千四百人も受けてたんだよ!」
「そうだよ、一次で四百、二次で、四十六人まで絞られてたんだよ」
 平然という知井子に、マユは驚いた。そして、そんなオーディションの最終選考に二人を横滑りのように入れた黒羽にも……。

 準備室に入って、さらに驚いた。みんな真剣に、そして静かに着替え、控えめに声を整えたり、ストレッチをやっている。しかし、胸の中は、みんな燃えるような闘志。
「ねえ、知井子……」
 横を向くと、知井子は、他のみんなと同じような闘志をみなぎらせ、得意な歌をハミングしながら、振りの確認に余念がなかった。

――人間って、すごいんだ……。
 
 悪魔の補習のため、人間界によこされた意味を、改めて思い知るユであった。
 しかし、人間の、それも一見キャピキャピでヒトククリにして、どこかで小馬鹿にしていた、ティーンの女の子たちのすごいエモーション。
 それが、その時感じたより、もっとすごいことを間もなく知る……とは思いもよらないマユであった。
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高校ライトノベル:連載戯曲:ユキとねねことルブランと…… 5

2019-08-28 05:49:53 | エッセー
 ユキとねねことルブランと…… 5
栄町犬猫騒動記
 
 大橋むつお
 
 ※ 無料上演の場合上演料は頂きませんが上演許可はとるようにしてください  最終回に連絡先を記します

時  ある春の日のある時

所  栄町の公園

人物

ユキ    犬(犬塚まどかの姿)
ねねこ    猫(三田村麻衣と二役)
ルブラン   猫(貴井幸子と二役)
 
 
携帯電話を奪って、もどってくるユキ。その後を血相を変えたルブランが追ってくる。
 
ルブラン: この泥棒犬! 今度邪魔をしたら、許さないって言ったでしょ!
ユキ: 血相変えて追いかけてきたわね。
ルブラン: 誰でも、大事なものをかっぱらわれたら、頭に血がのぼるわよ。さあ、返しなさい、わたしの携帯電話!
ユキ: よほど大事な携帯ね。でも、いまどき携帯をわざわざケースにしまってる人なんているかしら……
ルブラン: 出すな、ケースから!
麻衣: スンゲー! 見たこともない高級品!
ルブラン: いじくるんじゃない!
ユキ: ルブラン……あなた、幸子さんを携帯に変えたわね?
麻衣: え、その携帯が幸子!?
ユキ: そしてこのケースは、携帯にされた幸子さんが逃げ出さないためのイマシメ。
麻衣: そうか、万一ポロリと落っことして、人が拾っちゃったら……幸子って、携帯になっても、お嬢様なんだ……
ユキ: 考えたものよね、携帯に変えれば、肌身離さず持っていても怪しまれないし。そして、思う存分ネチネチ、ビシバシ言葉のパンチをあびせても自然だものね……ケースにもどしては……かわいそう、必要以上にしめあげたのね、皮ひものあとがこんなに……
ルブラン: なにをデタラメを……
 
麻衣、なにかひらめいたらしく、力いっぱい携帯電話に水をかける。携帯といっしょに、ビショビショになるユキ。
 
ユキ: 麻衣ちゃん……そういうことはヒトコト言ってからしてくれる。
麻衣: ごめん、携帯に薬かけたら、幸子にもどるかなって……だって化代にかけたらもどるって……
ユキ: わたしも、そう思ったんだけど……ハックション!
ルブラン: ハハハ……まるで水に落ちた犬だね。さあ返しな。それは高級品だけど、ただの携帯電話。化代なんかじゃないんだよ!
麻衣: くそ!
ルブラン: 知っているかい、こんな言葉……水に落ちた犬はたたけってね!
 
しばし、みつどもえの立回り。おされ気味のユキと麻衣(戦いを表す歌と、ダンスになってもいい)
 
麻衣: ユキ、もうだめだ。こいつにはかなわないよ。
ユキ: あきらめないで。ルブランのこの真剣さ、この携帯、化代に違いない!
麻衣: だって、いくらやっても効き目がないよ……(片隅に追い詰められる二人)
ルブラン: フフフ、バカの知恵もそこまでさ。覚悟をおし……
ユキ: この携帯、高級品……ひょっとして……(携帯の裏側をさわる)
ルブラン: やめろ、さわるな!
ユキ: この携帯は……高級品のウォータープルーフ。つまり防水仕様になっている。
麻衣: さすが、ゼネコン社長のお嬢様!
ユキ: でも、防水仕様は外側だけ、電池ボックスを開けて、内側に、その水鉄砲を……どうやら図星ね……麻衣ちゃん、もう一度この携帯を撃って!
麻衣: よっしゃ!
ルブラン: させるか!
 
ユキが素早く電池ボックスを開けた携帯に、あやまたず麻衣の水鉄砲が命中!
 
ルブラン: ギャアアアアアアアアアアアアアアアアア!
麻衣: やった!
ユキ: どうやら、正解だったようね。わたしの手の中で、幸子さんが、自分の鼓動をうちはじめている。
ルブラン: ……なんてこと……せっかく、せっかく、ルブランの夢がかなうところだったのに……(断末魔のBG、ルブラン倒れる)
 
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