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大橋むつおのブログ

思いつくままに、日々の思いを。出来た作品のテスト配信などをやっています。

鳴かぬなら 信長転生記・3『転生ことはじめ・2』

2021-06-13 13:45:52 | ノベル2

ら 信長転生記

3『転生ことはじめ・2』   

 

 

 袴を着けずに表を歩くのは久しぶりだ。

 尾張のうつけと呼ばれた子供のころ以来か。

 歩くたびに素肌の内股が擦れ合うのは面妖な感覚だ。

 子どものころは、ツンツルテンの着流しでも外股に歩いていたので、ほとんど内股が擦れ合うことは無かった。

 馬に乗った時、肌で馬の熱を感じるのはいいものだった。こちらの意思も、馬の鼓動や熱、肌の潤いも直接感じられて、まるで人馬一体になったようだった。伴天連の絵の中に馬と人が合体したケンタウロスというのがあったが、あの感覚だな。

 こうやってくるぶしまでの小袖を着て、内股を擦れ合わせて歩いていると、感じるのは自分の熱であり、自分の潤いだ。

 そうなのか、女と言うのは、こういう具合に絶えず自分というものを意識して生きているのだな。

 そう合点すると、女と言うのは可愛い生き物ではある。ん……こういう感覚を『萌』と現すのか。

 しかし、自分自身を萌という範疇で捉えるのは願い下げだ。

『信長君』

「なんだ?」

『よく順応してる。ちゃんと歩道を歩いてるし、信号も守ってるし、なかなかよ』

「そうか」

『そうしながら、女性の自我の有り方を考察するなんて、並みの男じゃ、なかなかできないことよ』

「用件を言え」

『えと、その喋り方……』

「喋り方がどうした」

『喋り方もインストールしたはずなんだけど、バグなのかなあ……』

「喋り方は変えられん」

『でも、令和の時代には、ちょっと似つかわしくない』

「しかし、ジェンダーフリーという概念があるではないか」

『あ、もう、そういうのも理解してるんだ(^_^;)』

「性に合わんがな。言葉まで女になれというのなら、ジェンダーフリーでいくぞ」

『「ボク少女」というのもあるから、ま……いいか』

「『ボク』は使わんぞ、僕は下僕の僕であろうが。お前も熱田大神であろうが、情けないことを申すな」

『アハハ、ま、いいか(^_^;) じゃ「俺」ってのでどうかなあ』

「まあよいわ。それで手を打ってやろう」

『令和の時代にはTPOってのがあるからね、時と場所は考えて喋ってね』

「分かっておる。儂、いや俺も帝の前でため口はきいたりしないぞ」

『あ、そうだよね。それじゃ、家族構成とか送ったから、スマホ見て』

「……両親は、母親、父親としか出ていないぞ。親は名無しか」

『親は海外で暮らしてることになってる。そのため今の家に引っ越してきたってことになってるから。必要な経費は親から振り込まれてくる設定になってる』

「承知」

『でも、バイトとかは禁則事項じゃないから、気が向いたらやってもいいわよ』

「天下取りというバイトはないのか」

『ありません!』

「ん? 家族に『織田一(はじめ)』というのが出てきたぞ」

『あ、ひとつ下の高校生だから、可愛がってあげるのよ。間違っても殺したりしないで』

「令和の時代では、殺人は法度であろう」

『じょ、冗談よ(^_^;)』

「ふふ、俺には信行を殺した前科があるからな」

『も、もう、そういうこと言うんじゃない』

「焦ったお前も可愛いぞ」

『神さまに可愛い言うなあ!』

「ワハハ」

『それから、歩きながら大きな声出さないようにね。今はスマホだから、ま、あれだけど、それでも、こんな大声で電話してる人なんか、令和の時代にはいないからね。もう、戦国時代の人間て、思ったこと、そのまま口にするからイヤ、要注意ね』

「承知!」

 

 スマホを切って、目を周囲に向けると、通行人どもが怪訝な目で俺を見ている。

 美少女に大声とため口はミスマッチか。

 ひとつ勉強した。

 勉強はしたが、面白いと思うぞ。

 

 

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魔法少女マヂカ・217『請願巡査・2』

2021-06-13 09:21:09 | 小説

魔法少女マヂカ・217

『請願巡査・2』語り手:マヂカ     

 

 

 原宿署から派遣されました、請願巡査・箕作健人(みつくりけんと)であります。

 

 屋敷の者が揃ったところで、箕作巡査は端正な姿勢で敬礼を決めた。

 上背があって、足が長いので、巡査よりは騎兵科の将校が似合いそうな男だ。

「箕作巡査のお爺様は、我が高坂藩で馬廻り役を務めておられました」

 執事長の紹介に一同から声にならない驚きが湧いた。

 プラチナブロンドに青い目の箕作は、衣装さえ変えれば、イギリス大使館の駐在武官で通用しそうだ。

「母が英国人ですので、こんな外見をしておりますが、中身は生粋の日本男児であります。一か年の任期いっぱい務めさせていただきます。よろしくお願いいたします」

 続いて高坂家の人間の紹介になったが、人数が多いので割愛。

 五分ほどで双方の紹介が終わると、箕作は守衛室の窓口に収まり、高坂家の人間も、それぞれの日常に戻っていく。

 

「学習院の守衛さんみたいに門の前に立ったらええのに、高坂家は洋館づくりやさかい、めちゃくちゃかっこようなるし」

 ノンコが小学生のようなことを言う。

「ふふ、そんなことをしたら門前に人だかりができて通行の邪魔になってしまう」

 霧子の指摘は正しいだろう。秋もたけなわ、本格的な復興はまだまだだけど、それでも落ち着きを取り戻しつつある東京府民(東京都になるのは大東亜戦争が始まってからだ)たちは、休日には息抜きに出かけるようになり、明治神宮を擁する原宿も、それなりに人通りが戻りつつある。箕作巡査が門前に立てば、ケンタッキーフライドチキンの店頭に初めてカーネルサンダースの人形が立った時のようになるだろう。

「あ、来週は文化の日や」

 霧子の部屋で宿題をやっていると、提出期日を確認していたノンコが叫んだ。

 基本的に勉強嫌いなノンコは、カレンダーを見ると、日曜や祝祭日を見てしまうところがある。

 カレンダーに旗日を見つけると、それだけで嬉しくなってしまうのは、この大正12年に来ても変わりがない。

 そして、ノンコは地声が大きいので、普通の人間の呟きが、ちょっとした叫び声に聞こえる。

「え?」

 霧子が不思議がる。

「あ、ノンコは休祭日は文化的な日だと思ってるから(^_^;)」

 苦しいフォローをしてやるが、霧子は納得の様子。

「うん、お休みの日を文化としてとらえるのは、なんだか進歩的ね。どれどれ……そうか、来週は明治節なんだ」

「明治節?」

「明治天皇がお生まれになった日だよ、なにとぼけてるの(^_^;)」

「子どものころはね、門の前に日の丸を揚げるのが霧子の仕事だったのよ」

「霧子が?」

 日の丸の旗と言っても、華族の屋敷に掲げるのは、ちょっとしたシーツぐらいの大きさで、当然旗竿も長く太いもので、少女一人の手に負えるようなものではない。

「実働は執事の田中や松本がやるんだけどね、最終点検をするのが霧子の仕事なのよ」

「そうなんだ!」

 ノンコが正直に感動しているのが微笑ましい。

「今度は、実働もやってみようかしら……国旗の掲揚は……」

 そう言いながら、窓辺に寄る霧子。一見、掲揚の場所や要領を確認しているように見えるが、本音は違う。

 本箱横の窓からは、守衛室が見えるはずだ。

「ねえ、お昼ご飯取りに行こうよ」

 ほらきた。

「ふぇ、お昼はクマさんが持ってきてくれるんとちゃうん?」

 気合いを入れて宿題をするので、お昼は三人分を運んでもらうことにしていたのだ

「クマさんだって、忙しいんだから」

 返事も待たずに部屋を出ていく霧子。

 追いかける前に窓の外を覗くと、箕作巡査と松本がキッチンに向かうところだ。

 

「あら、箕作さんもお昼なの?」

 

 たったいま気づいたように笑顔を向ける霧子。

「はい、早めにいただいて、邸内の防犯点検をしようと思います」

「午後は、旦那様のお車を出しますので」

 どうやら、邸内の案内が松本で、その都合に合わせたようだ。

「お嬢様のお昼なら、これからお持ちしようと……(;'∀')」

 クマさんが恐縮している。

「アハハ、勉強に集中したら、お腹すいちゃって(^_^;)」

 霧子が頭を掻くと、キッチンに居る使用人たちから暖かい笑い声が上がる。

 どうやら、霧子も使用人たちとの関係は取り戻しつつあるようだ。

 クマさんが三人分のお昼をトレーに載せ、松本が二人分のそれをテーブルに運んでいる、和やかなお昼。

 

 ドロボー!!

 

 霧子に負けないくらいの大きな声が響いた。

 キッチンのみんなが目を向けると、追う者と追われる者、二人の男が門前を過るのが見えた。

 

 南無三!

 

 箕作巡査が腰のサーベルを押えて飛び出していった。

 

 

※ 主な登場人物

  • 渡辺真智香(マヂカ)   魔法少女 2年B組 調理研 特務師団隊員
  • 要海友里(ユリ)     魔法少女候補生 2年B組 調理研 特務師団隊員
  • 藤本清美(キヨミ)    魔法少女候補生 2年B組 調理研 特務師団隊員 
  • 野々村典子(ノンコ)   魔法少女候補生 2年B組 調理研 特務師団隊員
  • 安倍晴美         日暮里高校講師 担任代行 調理研顧問 特務師団隊長
  • 来栖種次         陸上自衛隊特務師団司令
  • 渡辺綾香(ケルベロス)  魔王の秘書 東池袋に真智香の姉として済むようになって綾香を名乗る
  • ブリンダ・マクギャバン  魔法少女(アメリカ) 千駄木女学院2年 特務師団隊員
  • ガーゴイル        ブリンダの使い魔

※ この章の登場人物

  • 高坂霧子       原宿にある高坂侯爵家の娘 
  • 春日         高坂家のメイド長
  • 田中         高坂家の執事長
  • 虎沢クマ       霧子お付きのメイド
  • 松本         高坂家の運転手 
  • 新畑         インバネスの男
  • 箕作健人       請願巡査
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ライトノベルベスト・〔神の御声 鶴の一声〕

2021-06-13 06:08:55 | ライトノベルベスト

イトノベルベスト

神の御声 鶴の一声  




「神の御声についてお話を……」

 優しげで寛容そうな声で、その青年はインタホンに向かっていた。

 わたしは文筆を生業としているので、たいがい家に居る。

 セールスの営業にしろ、政党の勧誘にしろ、宗教団体の訪問者にしろ、ノルマがあることを知っている。

 門前払いでは成績にならない。

 訪問先の家人と話をし、パンフレットだけでも置いていくと最低の成績にはなる。

 だから、わたしは門前払いにはせずに、一階のわたしの部屋に通して話をする。

「わたしは、浄土真宗仏光寺派の門徒で、改宗することはありませんので、それをご承知の上でお話しください」

 きちんと前置きをしておく、始めに言葉ありきである。

「信仰があるというのは幸いなことです。まずあなたが信仰をお持ちなことを祝福とともに尊敬いたします」

 と、つづく。

 彼は、チラシの他にパンフレットを出した。

 なにか言おうと空気を吸った。かれが音声とともに空気を吐き出す前に切り出す。

「宗教の概念から考えたいと思います。失礼ですけど、あなたはゼロを認識できますか?」

「え……?」

「ゼロです。100-100=0のゼロです。お分かりになりますか?」

「はい、分かります」

「では、X=1 Y=1の点を座標軸に想像できますか?」

「え、ええ……」

 わたしは、ここで雑記帳を出し、フリーハンドでグラフを書く。X=1 Y=1のところに点を打つ。

「これって間違えてますよね?」

「え、そうですか?」

「点と言うものは面積を持ちません。わたしが書いたものは目に見えています。ということは面積を持ってしまって点とはいえません」

 続いてゼロを書く。

 ただの0である。

「これは、ただの円形です。ゼロではありません。ゼロは、我々の心の中にしかないんです。神や仏も同じです、目には見えません。見えないものを信じている。これを互いに認めましょう」

 彼の目が輝く。宗教とゼロの概念は似ている。信じるか信じないかである。まず、共通の土俵ができる。

「あなたは、もう救われています。それをまず祝福したいと思います」

 彼の言葉ではなく、わたしの言葉である。

 彼は一瞬意味が分からない。

「弥陀の本願は衆生を極楽に済度することです。この済度にはなんの条件も修行も信仰も要りません。100-100=0と同じことなのです。ゼロには全てのものが含まれます。ゼロに何をかけてもゼロなんですから。南無阿弥陀仏は、ただ感謝の言葉です。南無とはサンスクリット語で呼びかけの言葉です。『もしもし』『おーい』と同義です。だから口語訳すると『もしもし仏様』ですなあ。極楽往生は仏さん……あんたさんら風に言うと絶対者になりますな。せやから、あんたさんも極楽往生間違いなしです」

 そんな風に続ける。

「これを他力本願と言います。ただあんたさんらのように、自分の信仰に身を挺する方々も尊敬します。我々は、あんたさんらみたいな方々を自力作善の人々と言います。真理への近づき方がちがうだけで、けして否定したり、間違っているとは申しません。それは本願誇りいうて、浄土真宗では開祖親鸞聖人のころから厳しく戒められてます」

 彼は、二の句がなくて聖書を取り出した。

 よほど勉強しているのであろう、受験生の辞書のごとく手垢にまみれ、書き込みやアンダーラインがいっぱいであった。いよいよ、真面目に対さなければ礼を失すると思った。

 残念なことに、彼は次の予定があるらしく、40分ほど語り合い次週の邂逅を約して出て行った。

 次週は、あらかじめ時間を切り、30分の約束で話し始めた。

 彼は、クリスチャンでありながら、三位一体を認めない。父と子と聖霊は別であると、聖書を開いて丁寧に解説した。

 わたしはクリスチャンではないが、三位一体の正しさを分かりやすく説明した。

「普通文章を書く場合、『わたしは、わたしの手を持って茶碗を持った』とは書かへんでしょ『わたしは茶碗を持った』が普通です。そう言う感覚で聖書を読んだら、いちいち神の子とは書かへんでしょ」

 彼は、とっさに言う言葉と時間が無かった。

「あの人らとは話合わんのは分かり切ってんねんから、もういらん話したらあかん!」

 カミさんに叱られた。

 偶然か、それを汐に我が家には来なくなった。

 数か月後、別の青年二人がやってきた。わたしがインタホンに出る前にカミさんにとられた。

「そう言う話は、全部お断りしてますんで、すんません!」

 ニベもなく切ってしまい、わたしの数少ない「真剣にものを聞いてくれる人」をとりあげてしまった。

 我が家には神も仏もない。カミさんの鶴の一声があるのみである。

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コッペリア・22『始業式と入学式』

2021-06-13 05:50:48 | 小説6

・22 

『始業式と入学式』   

 

 

 

 菜種梅雨がすっかり桜の花を散らし、久々の青空に恵まれて、神楽坂高校の始業式と入学式が挙行された。

 颯太は非常勤講師なので、式に参列する義務はない。だけど美術と言う教科柄一年と二年の美術を持つので、生徒の様子を見るために、午前の始業式も午後の入学式も出ることにしていた。

 始業式で見た生徒たちに覇気はなかった。まあ授業になれば意欲を見せる生徒もいるだろうと、式の半ばで会場を出た。

 水分咲月のことが気になったからである。

 留年生は始業式には出られない。別室で待機し、始業式が終わるのを待って新しいクラスに合流する。

 颯太は、咲月のクラスが見える渡り廊下で、その時を待った。

 やがて始業式を終えた生徒たちが戻ってきて教室に入り始め、その流れに紛れ込むようにして咲月が教室に入っていく。

 クラスの何人かは咲月を見知っているようで「あれ?」というような顔をしたが、すぐに無関心を決め込んで前の学年での同級生や、友達同士で喋り始めた。咲月は完全に孤立している。

 中年の担任のオッサンが入ってくると、みんな大人しくなり、咲月の孤独は目立たなくなった。あまり熱のある担任には見えなかった。必要な書類を配って事務連絡が終わると、さっさとホームルームを終えた。

「あらら……」

 良くできた担任ならば、なにか口実を設けて留年生は残し、懇談というかコミニケーションを図るものである。咲月はノロノロと配られたものを鞄に入れると、まるでビジネスホテルをチェックアウトするように、一人ぼっちで教室を出て行った。

「ねえ、ちょっと」

 声を掛けられると同時に、頭をはられた。振り返ると栞が怖い顔をして立っていた。怖い顔と言っても颯太には、ディズニーアニメのキャラのようにしか見えないので、迫力はない。ただはられた時の痛さで、かなりむくれていることは分かった。

「妹のことはほったらかしといて校内見学!?」

「ばか、学校じゃ他人だ。お前の保護者は大家の鈴木さんなんだから、オレが関われるか。で、クラスはどうだった」

「まあ、なんとかなりそうだけど。面白そうなのは先生にも生徒にもいない。ま、ルーチンワークみたいな高校生活になりそ」

「穏やかなのは、なによりじゃないか。オレ入学式見て、教科の準備してから帰るから、晩飯の用意よろしく」

「もう、そーゆうとこだけ妹扱いなんだから。だいたいね……」

「だいたい、なんだよ」

「もういい。味は保証しないわよ、晩御飯」

 栞は、例の写真立ての女の人のことを聞きたかったが聞き逃した。しまったという気持ちと、これでいいんだという気持ちが交錯する。

 栞の姿が見えなくなると、食堂で簡単な食事を済ませ、入学式を待った。

 式までには時間があるので美術準備室に戻り、咲月の印象を絵にしてみた。描き終ってうろたえた。今まで気が付かなかったが、咲月の印象は写真立ての後ろに隠してある、あいつに似ていた。

 気分を変えて栞を描いてみた。これは吹きだした。まるで『アナ雪』のアナの不機嫌なときの顔にそっくりだ。

「令和三年度、第九十七回入学式を挙行いたします。全員起立」

 お決まりの「君が代」が流れる。さすがに起立しない教職員はいないが、声に出して歌っている者は一人もいない。中には授業中に当てられた生徒のように不承不承突っ立ているだけという先生もいる。

「ここも、どうやらアホばっかりみたいやなあ……」

 久々に大阪弁の呟きをもらした颯太であった。

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