大工道具の蒐集

骨董市で集めた大工道具類の入手の経緯、使った感想を報告

0063 一枚刃平鉋 銘 重盛

2015-11-13 09:25:00 | Weblog
この鉋に付いて既に書いた。 2009年12月の事だ。 何処で作られたどう言う鍛冶屋の
製作した物か何も手掛かりは無く、当時は上手く削れない鉋で その後は暫く引出に仕舞い
そのまま放置していた。

最近は天気も良くないが、体調も良く無くて骨董市にも行けないので、以前買った鉋を引っ
張り出して 研ぎ直したり台を直したりしながら、こんな物も有ったなと言って 楽しむ事が
多くなった。 この鉋は一寸四分と言う小型サイズで使い易い。 先ず刃を研ぎ直した。
大分時間も掛かり半日費やした。 台も相当狂っており削り直した。 刃は比較的研ぎ易い
物だった。 刃口も狭めた。

これで削って見ると 思った以上に上手く削れた。 薄削りにと言う訳じゃ無くて普段使いに
良さそうだ。 杉に角材を削り 切れ味を試して見たが 良さそうだ。 特選 重盛しか
表示も無く それ以上の情報も無いのは残念だ。  自分の購入した鉋ながら その実力も
知らず長く保管した事になる。  

それから 台と刃の馴染が良くない時に 皆さんエポキシボンドを塗ると言うが私は木工パテ
タモ白を薄く延して塗り重ねる。 削って塗り 削って塗り簡単に出来る。 これで良いなと
思ったらその後白ボンドを薄く塗りつけて粉落ちしない様にしている。 馴染みの部分が粉
オシロイ塗ったみたいだ。 お勧め出来るかどうか判らないが これでも使えると思う。

この鉋は切れる鉋と言う記憶が有った。 最近よく鉋を使うので 一枚刃で切れる鉋を探していたが、この鉋の事を思い出して 使って見た。 比較的上手く削れるし、長切れもすると思う。 刃の台への挿入が少し緩い様で、使っている内に動く事が有る。 これさえなければ 良い鉋だ。この鉋の名誉の為に ここに書き残して置こう。(2020/4/20)



コメント
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