山梨県と長野県の県境に富士見町がある。 中央高速で東京からも近いし、八ヶ岳高原の山麓に拓けた街と言う事で、冬は少し寒いが、夏は涼しいから避暑を兼ねて この地に工房を持つ人も多いと聞く。 多摩市は富士見町の山の中に 保養所を持っている。 そんな関係で富士見町のアンテナショップが 我家の近くにあり、 農産物を安く売っている。 今日見たら 富士見工房の手仕事と言う事で 染色 漆工芸 金属加工の工房作品が飾って有った。 特に 金属加工が 私は気に入った。 富永 洋という 工芸家の作品が置いて有った。 これはフックと取っ手だろうか。 黒く鉄のがっちりした作品だ。 こんな物を私の家具にも使って見たい物だと思った。
横須賀美術館の展示を見たついでに、建物の屋上に登った。 観音崎灯台も近くに有り 目の前は相模灘となるのだろう。 眺めは良く 遠くには コンテナ船が航行していた。 山国育ちの私は 海を見ると 気持ちが良くなる。 海の空気はまた独特で良い。 天気も良く 海から吹く風も心地良い。 これで花粉症が無ければ もう少し長く この景色を楽しめるのだが、 残念。 早々に退散した。 海は広いな大きいな と言う歌を思い出した。 早々 春の海 ひねもす のたりのたりかな と言うのも有ったなー。 物憂い気分だ。
木の椅子展を見た後で、ミュージアムショップでこの本を購入した。 展示品を写真集に纏めた物で 簡単な解説が付く。 私の知らなかった家具デザインの人の名前も出ていたので 参考に求めた。 解説をもう少し詳しく書いてくれると有り難いが。 それに 椅子の本なのに 外形寸法が全く載っていないのは理解できない。 普通は載せると思うが。 まあそう言う編集方針なのだろう。 コピーを作って見たいと思っても 外形寸法も無いと ちょっと手掛かりが無い。 中で富本憲吉の子供椅子が有ったが これが 西村伊作の新宮の家に有った 椅子と良く似ていると言うのは 発見だった。
今日は少し風が有るが、暖かい1日となった。 朝10時過ぎてから横須賀美術館に行く事に決め出発。 我家からは乗り継ぎしながら1時頃に現地に到着した。 矢張り上着は不要な程の気温で 手に持って歩いた。 早速美術館に併設のレストランで先ず食事する。 海を見ながらの食事は気分良く とても美味しく感じた。 木の椅子展もなかなか面白かった。 西村伊作デザインの椅子も有り 懐かしく見た。 古いデザインの椅子には 畳の部屋で使う事を考えた 畳ズリの付く椅子が多い様だ。 椅子に慣れない先人が 苦労しながら椅子の設計を行っていたと感じた。 現在の椅子よりも 木の使い方は上手いと思う。 帰りミュージアムショップで木の椅子展の 本を購入した。 楽しく一日遊べたが 花粉の飛び方は最悪で 目は涙 鼻はずるずるして困った。 写真はレストランの中から 前庭と遠景の海を見た所。
先週と今週で子供椅子を製作した。 以前使ったブナの余り材が有ったので、それを使って作った。 幅270 奥行き270 高さ440 座面 230 と言う物で大体2歳から3歳程度の子供が座る物だ。 本来はスノコ板の座面にする予定だったが、板座面にして 花瓶でも飾れば用途も増えると考え急遽変更した。 座面は余りの端材を縦継ぎして接ぎ合わせたので 目立つが丈夫なので問題は無いだろう。 これが出来ると今度は子供用の 机も欲しくなる。 机は余り材で作るのは難しく 材を探さないと作れない。 タモ材で作ろうかと考えている。 出来たらまた紹介しよう。
これも 町田骨董市で手に入れた。 後で見たら かうべき物では無かった様だ。 小型の 薄鑿の突き鑿だが、 柄のほうから鑿の先端を見ると 少し右に曲がっている。 柄の仕込が 悪いのでは無くて どうも鑿自体が曲がっているらしい。 金床の上で叩いて修正して見たが、折れそうなので止めた。 少し研いで刃を整えた。 まあ切れそうな鑿ではあるが、曲がりが気になる。 似た物は別に持っているから 無理して買う事無かった。 まあ 500円の出費なので それ程がっかりする事も無い。
この鉋も町田骨董市で求めた。 左勝手 二徳鉋らしい。二徳とは 平鉋と際鉋の両方の機能を この一丁でまかなう事から付いた名前と言われている。 見るとそれ程使い込んだ物では無く、真新しい様にも思える。 台の樫の木の色を見ると作られてそれ程時間が経過していないと推定できる。 まあ500円で手に入れたので、高い物では無いだろう。 当時の値札がまだ貼って有るが 値段は消えかかって読めない。 材に入り隅を仕上げる時に使うと言うので 整備して少し使って見ようかと思う。
町田骨董市でこの鉋を求めた。 300円だった。 随分安い鉋の様だが、台の頭の方が割れており、刃も短い為だろう。 刃幅65ミリ 全長65ミリと 既に残りの鋼もわずかだ。 刃裏には 萬葉の鏨文字と 出雲鋼の文字が見える。 刃の厚みもあり、しっかりした作りの様にも見える。 割りと研ぎ易い刃だった。 多分それ程 古い物では無いだろう。 刃は叩かれて頭の部分が つぶれて平らになりかかっている。 台は柔らかい樫の木らしく 頭部分のささくれが目立つ。 割れ目に接着剤を押し込みクランプで固定して接着した後で、木ネジ2本で固定した。 取敢えずこれで使えるだろう。 刃が切れる様なら、新たな台を作っても良いと思う。 裏刃は銘の無い普通の物だ。 何となく新潟の鉋の様な気もするが、手掛かりは無く判らない。 上手く使えて切れるものなら良いのだが。 もう少し台の整備をして 試し削りして見たいが、刃が斜めに研がれて居たので修正に時間が掛かりそうだ。
今日は月の初め1の日で、 町田天満宮骨董市の日だ。 我家から比較的近いこの市は、 比較的行きやすい距離にある。 その他の骨董市は遠くて、ちょっと足が遠のく。 今日は曇りで何となく生暖かい風が吹く。 陸橋の上から 町田天満宮を見ると白梅が咲いている。 こんな所に梅が有ったと気付く人は少ないようだ。 今日は平日にも関らず 朝早くから人手は多いが、梅を見て楽しむ風流な人は余り居ない。 殆んどは 目的の品物を探して ウロウロと探し回っている様だ。 年配のおじさん、おばさんばかり目に付くが、彼等は 何を求めて居るのか知らないが、皆真剣だ。
こうして陸橋の上から 少し引いて眺めると 何となく異様な雰囲気もある。 まあその中の一人が私でも有る訳だ。 物に執着した 滑稽な人々と 言えなくも無いが、 皆熱心に 品定めしている様だ。 私もその中に入って 品物を探し求めた。 さて今日は珍品が手に入るだろうか。
こうして陸橋の上から 少し引いて眺めると 何となく異様な雰囲気もある。 まあその中の一人が私でも有る訳だ。 物に執着した 滑稽な人々と 言えなくも無いが、 皆熱心に 品定めしている様だ。 私もその中に入って 品物を探し求めた。 さて今日は珍品が手に入るだろうか。