あのコルトを狙え

TOKYO2020 子供たちに負債を(笑)

「新東海道線」の衝撃

2009-11-02 18:19:16 | 熱海
9月12日(かなり前です

翌日が休みなので久しぶりに「熱海」で飲む事となった。
といっても私は15時まで仕事があるので品川駅までタクシーで行ったとして
品川15:41発の快速列車でも熱海到着17:07分となってしまう。

温泉に入ってから飲むと飲み会に参加すると18時。
日帰りで帰ると21時には熱海から帰らなくてはならない。
3時間しか時間がない。

せっかく熱海まで行くのだから私は福島屋旅館に素泊まりをする事にした。
8月に計3泊したばかりだが飽きることはない。

しかし到着は17時か・・・

もっと早く着く手段はと考える。
そういえば江ノ島から熱海まで水中翼船「わかしお号」が出ていたと思ったが
江ノ島まで行くのも面倒だ。

(昭和39年1月1日 熱海新聞)


うーん、他には・・・


(昭和39年5月22日 熱海新聞)

そうだ!「新東海道線」の「特急こだま号」で行けばいいんだ!
さっそく時刻表をみると

 こだま 667号
 品川 15:34
 熱海 16:12

とある。


勤務終了後、すぐに着替えてタクシーで品川駅を目指すと10分前にホームに着いた。

気になるお値段は・・・

私が乗った品川駅からは¥3570。
 (自由席特急券が1680円。運賃が1890円)

開業当初の東京→熱海間の新幹線料金は

(昭和39年10月1日 熱海新聞)
普通車の二等で¥690か。
(内訳は400円が二等車料金。290円が運賃)

グリーン車の一等で1420円だったんですな。
 (880円が料金。540円が運賃)




 仕事も終わったのでビールでも

と思ったが風呂上りまで我慢をする。

久しぶりの新幹線。
やってきたのは300系。
通勤電車とは違いデッキと分かれている所に「特別な急行(特急)」を
感じる。
薄暗いデッキに入ると去年に乗った0系新幹線と比較してしまう。


雰囲気は違うが特有の落ち着いた空気が好きだ。

車内が空いているのは超特急の「ひかり号」と違い各駅に停まるからなのだろう。
品川駅を発車したこだま号は滑るように加速しアナウンスが次の停車駅を告げる。

これまた独特なアナウンスに「夢の超特急(こだま号は特急だけど)」に乗っているんだな、とご満悦。

左手の車窓を眺める。
見えたと思った建物があっと言う間に過ぎ去っていく。

は、速い!

それに揺れをあまり感じないし静かだ。

ゴトンゴトン、と走る在来線の東海道線とは別物だ・・・。

昭和39年に新東海道線が開通した時に乗った人々は
このような感動をしたのか。

滅多に乗らず普段は在来線ばかりを利用しているからゆえの
感動だろう。

商用などで普段利用している方々にはこれが当たり前なのでしょう。

真昼間に
いい歳した大人が車窓を見て速度の速さに大感動。
その胸中は
「うおぉ、新幹線すごいぞ!」

(今時いないだろうな、新幹線に乗ってこれだけ感動している人・・・

新東海道線はあっという間に熱海駅に到着。

冷静に振舞うも走り去る列車を見送る。




(東海道新幹線開通を祝う当時の熱海駅 昭和39年10月18日 熱海新聞)

時刻は予定通りに16:07。
品川駅からわずか40分弱で来た事が信じられない。

先月に私はマイカーで同じ時間に出て熱海を目指したが
この時間にはやっと戸塚辺りを走っていた。

速度の出ない昭和42年型の国産小型セダンでは第三京浜や
舗装された一級国道を走っても都内から熱海まで
3時間半も掛かる。

昭和39年に開通した新東海道線こと新幹線がどんなに優れていたかを
45年経った今に感じる。


余談ですが三島駅が開業する前の昭和42年10月1日(!熱海高原ロープウェイ開業日!)
ダイヤ改正で東京から熱海までの「こだま号」が週末に運転を開始しました。
熱海では折り返しが出来ないので三島車輌基地で折り返しました。
昭和44年2月21日廃止。

つづく

コメント (7)
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