仕事で後から来るさまひさんが駅に到着するまで福島屋旅館で
天然温泉に浸かり部屋で軽く一杯。
前に載せた画像だが温泉宿で飲むビールは格別にうまい。
一人缶ビール2本と乾き物で軽く飲むつもりが
雰囲気も手伝ってかなりいい気分になってしまった。
「なんでこんなに楽しいんだろう♪」
この心地良い酔いは決してアルコールだけではなく
旅情溢れる渋い旅館ならではの酔いだろう。
そんな中で気の置けない友と飲むビールが旨くない訳がないのだ。
ヂリリリリ~ン・・・
下の帳場で電話が鳴っている。
さまひさんかな、と話していると女将さんが上がってきて
「今、汽車が着いたと伝えてくれと電話があった」
との事だった。
腕時計を見ると予定時間だったが我々が忘れていたのだ。
慌てて支度をし玄関を飛び出すと幼稚園生位の子供達とぶつかりそうになった。
(福島屋旅館前にて)
どこかで会った事があるような子供だ・・・
旅館隣の福地医院前でタクシーを拾う事にしたが
なかなか車がやってこない。
駅前にあった
『ヤミタクシーに注意 危ない』
と書かれた立て看板を思い出したが流しなら営業ナンバーを見ていれば大丈夫か。
しかし空車はなかなかやってこない。
キャデラックの大型タクシーがやってきたが
近距離で大型を拾うのは気が引ける。
熱海は外国人のお客さんが多いから大型タクシーが存在する理由の一つか
などど考えていると
熱海銀座の角で客を降ろしたタクシーがこちらへやってきた。
タクシーはヒルマンだった。
なんとオレンジの営業ナンバーである!
いすずのタクシーだと東京や横浜ではとっくにベレルのタクシーだ。
ヒルマンミンクスのタクシーは久しぶりだ。
反対側から乗り込む安全さん。
熱海ではまだ走っていたのか
さすがに車齢は隠せないがもう滅多に乗れないと思うと嬉しかったりする。
メーターが真ん中にあるのもヒルマンくらいだな~。
まてよ、ヒルマンミンクスは外車になるのか?
あっという間に駅前に到着。
やっぱり熱海駅の駅舎はいいな。
さまひさんとなかなか会えないのでキョロキョロしていると・・・
「だんな、お帰りですか?安い車がありますよ」
と声を掛けられた。
ゲッ!これがヤミタク(白タク)か!
(東海民報昭和42年)
無視してやり過ごし、さまひさんと無事に合流。
向かうは今回も熱海駅デパートの2階食堂「くるみ」
↑右の奥にあります
窓の外には・・・
熱海第一ビルとロータリーが見えます。
こんな雰囲気のお店も今では少なくなってしまった。
今回はタバコを持ってきたので久しぶりに吸い念願の灰皿を使ってみる。
ちなみにおみくじは「大吉」でした♪
いっや~、この店で味わう酒と食事は最高ですな!
と、店員のおばちゃんに声を掛けたら
「・・・駅舎改築の為に来年の3月で閉店なのよ」
もう間もなく熱海駅も「どこにでもある駅」になる…
『現実』
その言葉につかの間の夢は覚め
モノクロから総天然色の景色に戻っていた。
窓から外を見ると
ただ雨が強く降っている。
そこにはヒルマンのタクシーも「モノレールのりば」の電飾看板も消えていた。
おわり
天然温泉に浸かり部屋で軽く一杯。
前に載せた画像だが温泉宿で飲むビールは格別にうまい。
一人缶ビール2本と乾き物で軽く飲むつもりが
雰囲気も手伝ってかなりいい気分になってしまった。
「なんでこんなに楽しいんだろう♪」
この心地良い酔いは決してアルコールだけではなく
旅情溢れる渋い旅館ならではの酔いだろう。
そんな中で気の置けない友と飲むビールが旨くない訳がないのだ。
ヂリリリリ~ン・・・
下の帳場で電話が鳴っている。
さまひさんかな、と話していると女将さんが上がってきて
「今、汽車が着いたと伝えてくれと電話があった」
との事だった。
腕時計を見ると予定時間だったが我々が忘れていたのだ。
慌てて支度をし玄関を飛び出すと幼稚園生位の子供達とぶつかりそうになった。
(福島屋旅館前にて)
どこかで会った事があるような子供だ・・・
旅館隣の福地医院前でタクシーを拾う事にしたが
なかなか車がやってこない。
駅前にあった
『ヤミタクシーに注意 危ない』
と書かれた立て看板を思い出したが流しなら営業ナンバーを見ていれば大丈夫か。
しかし空車はなかなかやってこない。
キャデラックの大型タクシーがやってきたが
近距離で大型を拾うのは気が引ける。
熱海は外国人のお客さんが多いから大型タクシーが存在する理由の一つか
などど考えていると
熱海銀座の角で客を降ろしたタクシーがこちらへやってきた。
タクシーはヒルマンだった。
なんとオレンジの営業ナンバーである!
いすずのタクシーだと東京や横浜ではとっくにベレルのタクシーだ。
ヒルマンミンクスのタクシーは久しぶりだ。
反対側から乗り込む安全さん。
熱海ではまだ走っていたのか
さすがに車齢は隠せないがもう滅多に乗れないと思うと嬉しかったりする。
メーターが真ん中にあるのもヒルマンくらいだな~。
まてよ、ヒルマンミンクスは外車になるのか?
あっという間に駅前に到着。
やっぱり熱海駅の駅舎はいいな。
さまひさんとなかなか会えないのでキョロキョロしていると・・・
「だんな、お帰りですか?安い車がありますよ」
と声を掛けられた。
ゲッ!これがヤミタク(白タク)か!
(東海民報昭和42年)
無視してやり過ごし、さまひさんと無事に合流。
向かうは今回も熱海駅デパートの2階食堂「くるみ」
↑右の奥にあります
窓の外には・・・
熱海第一ビルとロータリーが見えます。
こんな雰囲気のお店も今では少なくなってしまった。
今回はタバコを持ってきたので久しぶりに吸い念願の灰皿を使ってみる。
ちなみにおみくじは「大吉」でした♪
いっや~、この店で味わう酒と食事は最高ですな!
と、店員のおばちゃんに声を掛けたら
「・・・駅舎改築の為に来年の3月で閉店なのよ」
もう間もなく熱海駅も「どこにでもある駅」になる…
『現実』
その言葉につかの間の夢は覚め
モノクロから総天然色の景色に戻っていた。
窓から外を見ると
ただ雨が強く降っている。
そこにはヒルマンのタクシーも「モノレールのりば」の電飾看板も消えていた。
おわり