あなた
すごい凍れです。
風もなく陽の光が眩しいくらいなのに、”キュッキュッと足音が悲しげにないて、それが心に滲みるの。
お地蔵さんが穏やかに、ニコヤカに、微笑んでいる。
珍しい友が顔をみせてくれる…わたしってやっぱり倖せ…
でも帰った後は淋しさが、一入…ちょっぴり贅沢?と言うことなんでしょうね。
判っていても、ブツブツと独り言。
お地蔵さんの前でお香を利く。
「あぁそうだった彼女も、お香が好きだったのに…」
もう遅いね…
何時までもあなたを、思い出しているわけではないのに…
きっと、一人の時間が長すぎるからと…そう思う。
他愛ない…愚痴と諦めて…
こんな風にあなたを、責めて気を紛らして…
こんな生き方って虚しいけど…。
急には変われない、わたし…
「明日はきっと前を向いて…歩くね」