あなた
今年初めての「満月」ってラジオで言っていました。
初めての満月にむかって、”願いごと”を吠えるんですって…願いごとが叶うそうです。
フフッフ…わたし言ってみようかしら?
ゆめがあって楽しいけど、無理なものは無理…よね。
寒い夜の満月素敵でしょうね。
だれも寄せ付けない、凛とした冷たさで、輝いている…いいなぁ…
冬の夜の満月の月…神秘的で、哀しい物語が生まれてきそう…
月に纏わる不思議な話 「神話より…」
あるところに、心のやさしい3羽のウサギがおりました。
その評判を聞いた帝釈天さまが、「そのウサギたちに会ってみよう」と
みすぼらしい老人に化けてウサギたちを訪ねました。
ウサギたちは、その姿に関係なく老人の訪問を喜び、もてなします。
1羽は暖を取るために薪ひろいに、もう1羽は自分の毛で服を作り始めました。
最後の1羽は「ごちそうが無いので、私をどうぞ召し上がりください」
そう言うと火の中に飛び込みました。
これを見た老人は帝釈天に姿を戻し、黒く焦げたウサギを抱きその皮をはぎました。
するとウサギは、白いふさふさの皮に戻り、生き返りました。
帝釈天は「おまえたちのやさしい気持ちをみなに伝えよう」と言い、
この焦げたウサギの皮を月に飾ったのでした。
こうして今でも月には、ウサギの焦げた模様がついているのです。
お終い。
あなたも初めての十五夜さんに何かお願いして「吠えて」みたら……