『夢の小筥』

再び廻り来る事のない、この刻(いま)を、そっと筥に納めてみました。

今年初めての十五夜さん願いを「吠えて」みたら…

2014-01-16 15:12:22 | Weblog

  

             

    あなた

 今年初めての「満月」ってラジオで言っていました。

 初めての満月にむかって、”願いごと”を吠えるんですって…願いごとが叶うそうです。

 フフッフ…わたし言ってみようかしら?

 ゆめがあって楽しいけど、無理なものは無理…よね。

 寒い夜の満月素敵でしょうね。

 だれも寄せ付けない、凛とした冷たさで、輝いている…いいなぁ…

 冬の夜の満月の月…神秘的で、哀しい物語が生まれてきそう…

 

     月に纏わる不思議な話     「神話より…」

 あるところに、心のやさしい3羽のウサギがおりました。

 その評判を聞いた帝釈天さまが、「そのウサギたちに会ってみよう」と

 みすぼらしい老人に化けてウサギたちを訪ねました。

 ウサギたちは、その姿に関係なく老人の訪問を喜び、もてなします。

 1羽は暖を取るために薪ひろいに、もう1羽は自分の毛で服を作り始めました。

 最後の1羽は「ごちそうが無いので、私をどうぞ召し上がりください」

 そう言うと火の中に飛び込みました。

 これを見た老人は帝釈天に姿を戻し、黒く焦げたウサギを抱きその皮をはぎました。

 するとウサギは、白いふさふさの皮に戻り、生き返りました。

 帝釈天は「おまえたちのやさしい気持ちをみなに伝えよう」と言い、

 この焦げたウサギの皮を月に飾ったのでした。

 こうして今でも月には、ウサギの焦げた模様がついているのです。

  お終い。

 あなたも初めての十五夜さんに何かお願いして「吠えて」みたら……