あなた
白山石楠花を見て…寒さのせいで葉っぱが細く細く針のようになってます。
こうして自分の身を守っているのね…
車庫の屋根もすごい雪…
「寒い今日も寒いから、炬燵で本を読もう…」
青い鳥
メーテリンクの童話
むかしむかし、あるところに、まずしい二人の子どもがいました。
お兄さんの名前はチルチル、妹の名前はミチルと言いました。クリスマスの前の夜のことです。
二人のへやに、魔法使いのおばあさんがやってきて言いました。
「わたしの孫が、今、病気でな。しあわせの青い鳥を見つければ病気はなおるんじゃ。どうか二人で、青い鳥を見つけてきておくれ」
「うん、わかった」チルチルとミチルは鳥カゴを持って、青い鳥を探しに旅に出ました。
チルチルとミチルがはじめに行った国は、『思い出の国』でした。
二人はこの国で、死んだはずのおじいさんとおばあさんに出会いました。
「人は死んでも、みんなが心の中で思い出してくれたなら、いつでもあうことができるんだよ」おじいさんは、そう言いました。
そして、チルチルとミチルに、この国に青い鳥がいることを教えてくれました。
ところが、『思い出の国』を出たとたん、青い鳥は黒い鳥に変わってしまいました。
チルチルとミチルは、つぎに病気や戦争など、いやなものがいっぱいある『夜のごてん』に行きました。ここにも、青い鳥はいました。
でも、つかまえて『夜のご殿』を出たとたん、青い鳥はみんな死んでしまいました。
それから二人は『ぜいたくのごてん』や、これから生まれてくる赤ちゃんがいる『未来の国』に行きました。 どこにも青い鳥はいました
が、持ち帰ろうとすると、みんなだめになってしまうのです。
「さあ、起きなさい。今日はクリスマスですよ」お母さんのよぶ声が聞こえました。
目を覚ますと、二人は自分たちの部屋のベッドの中にいました。青い鳥を探す旅は、終わったのです。
チルチルとミチルは、とうとう青い鳥をつかまえることが出来ませんでした。
でも、チルチルとミチルが、ふと鳥カゴを見ると、中に青い羽根が入っているではありませんか。
「そうか、ぼくたちの飼っていたハトが、ほんとうの青い鳥だったんだ。しあわせの青い鳥は、ぼくたちの家にいたんだね」
二人はお互いに顔を見合わせて、ニッコリしました。
魔法使いのおばあさんは二人に、しあわせはすぐそばにあっても、なかなか気がつかないものだと教えてくれたのです。
お終い。
やはり、想い出の国でしか逢えないのですね…
わたしの青い鳥はあなたの写真の前でブツブツと愚痴っている姿かな?
今夜もまたピリっとした寒さです。