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『本来の意味』
黒枠の中の黒い線による✖、四つに仕切っただけか。
少し白濁のあるブルー(天然の空)、暗緑色、corps de femme の文字。これらに関連はあるだろうか。むしろ無関係なものを四つの区画に当てはめたという印象である。この四面から答えを出すのは難しい、答えがないからである。
鑑賞者は、認識するこれら四つの画面からそれぞれの観念的な想念を重ねるが建設的な合意を得ることは出来ない。あえて不可能な組み合わせを並置する、しかも✖という区画に於いて。否定、静かなる笑いは作家と鑑賞者を結ぶ。
意味とは内容や意図の無いものにも相当する。伝達し得ないもの、概念、意義の共通性を著しく欠いたものも《意味》の範疇に入るのだということを改めて知らされる。本来、意味とはゼロもしくはマイナスの領域を含まないのではないかという通念を打ち消し、意味には(意味がない)から(意味がある)までの全領域に通用することを暗に仄めかし、《意味》とは意味の無いものを関連づけることから始まるという『本来の意味』を提示している。
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