この時期の仕事といったら、まず梅漬けの準備、梅酒、紫蘇ジュース、ラッキョウの塩漬け・・・。
で、準備を始めるとわかるのだけれど、梅干しも梅酒も去年作って戸棚に収めたまま。(今年作る必要があったのだろうか)
「わたし今年は十三キロも梅を漬けたわ。Aさんなんか三十キロも漬けたそうよ。」明るい声の会話、もうあれから二十年も経つのだろうか。Aさんは亡くなってしまったし、彼女も病気がちのこの頃、梅の話など会話に上らないかもしれない。
かく言うわたし、梅干し用は二キロ、梅酒は一キロ、紫蘇ジュースは二束、ラッキョウは一キロという状況。
どんどん寂しくなる、そうして来年は、もう作らないかもしれない。
季節からも見放されていくのだろうか。
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