続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

『水仙月の四日』30。

2021-10-20 06:22:45 | 宮沢賢治

 雪童子はまるで電気にかかつたやうに飛びたちました。雪婆んごがやつてきたのです。
 ぱちつ、雪童子の革むちが鳴りました。狼どもは一ぺんに跳ね上がりました。雪わらすは顔いろも青ざめ、唇も結ばれ、帽子も飛んでしまひました。

 電気はデンキと読んで、伝奇/不思議な話。
 雪婆んご→猫のような耳をもち/猫はビョウと読んで平(偏らない)、耳はジと読んで慈(いつくしみ)。猫はcatからcatch(捉える、太陽の光をとらえる存在としての月)
 革むち→革はカクと読んで、覚(さとり)、むちは鞭(あるいは無智を悟る)。
 顔いろも青ざめ→顔はfaceからfaith(信仰)、青はショウと読んで、照(あまねく光が当たる=平等)。
 唇も結ばれ→シン・ケツと読んで、心血(精神と肉体すべて)。
 帽子→ボウ・シと読んで、亡、死。
 飛ぶ→ヒと読んで、秘(人に見せないように隠す)
☆死の導師はまるで不思議な話のように飛びたちました。雪婆んご(月)がやってきたのです。
 ぱちっ、死の導師の覚(悟りの無智)がなりました。大神たちも一度に跳ね上がりました。信仰の平等も心も体も死亡も見えないようになりました。


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