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『色彩の変化』
奇妙な絵である、色彩とは何だったか・・・物事のもつ傾向、性質。
枕・・・夢/非現実。
フレーム…提示すべきものを掲げるもの、強調。
壁と見えるものは壁だろうか、床面との空間を仕切るものではないが、フレームの影があり、間隔、距離、隙間を見せている。
フレームは浮いているように見え、落ちることなく固定し、形は変形であり二つの画面を示している。一方はブルーに雲のような流動的なものが浮遊しており、他方は漆黒の闇、黒である。
その後ろ、背景は無限に続くような黒白の模様であり平面に見える。
全体、奥行きのない空間に見えるが不安定であり、時間の概念を外している。
『色彩の変化』・・・ある種の予感、静謐・流動・現実・非現実・重力の否定…はっきりしているのに不明な画面構成、混沌。
枕の持つ現実と夢想、色彩とは精神界かもしれない。
写真は『マグリット』展・図録より
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