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右側の仕切りの影、つまり光源はこの仕切りのずっと向こうにあり、この仕切りは持続するものではない。 この作品の設定自体が心理的なものであり、暗い海と難破船の奥まった空間のリアルは現世(現実)、前方のフラットな地表や切り紙細工の人型の空間は仮想(非現実/来世)である。
二つの空間は接続しているが、その距離は計り知れない。
この絵は鑑賞者の自由な感想にゆだねる作品であり、マグリットの真意を推しはかることを拒絶している。 (すべての作品における条件かもしれない)
この作品の手前にあるマグリットの眼差しは、作品の水平線上にある。
写真は『マグリット』展・図録より
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