続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

『城』1985。

2015-06-08 06:17:21 | カフカ覚書
「それだけにいっそう始末がわるいわ。あなたは、それだけにいっそう彼に用心なさらなくてはいけないとおもうわ」
「残念ながら、いままでのところ、用心なくてはならないような理由を彼があたえてくれたことはなかったね」と、Kは笑いながら言った。「あの男は、めったに来てくれない。それに彼がもってくるのは、つまらぬものばかりだ。ただ、それがクラムからじかに出ているという点で価値があるにすぎない」


☆「ますます不快だ」と、フリーダ(平和)は言った。もっと彼に警戒すべきです。悲しいことに今まではこれに対する動機がありませんでした。と、Kは笑いながら言った。彼はめったに来ることはないのに、不要なものを持ってくる。ただ、クラム(氏族)にずばり起因しているという点では大いに価値がある。

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