『出現』
出現とは何だったのか。
暗雲、混沌、混濁の朦朧・・・そこに漆黒の闇が菱形の赤・青・白の連鎖(チェーン)の中に現れている。他方、リングが解けて暗雲の世界に溶けだし混合を見せている。
出現、現れたのはチェーンで囲まれた闇の方か、あるいは闇の中から暗雲が出現したのかは判らない。とにかく異世界に融合したのである。
進行形であって、結果ではない。
赤・青・白は何を意味しているのか。色の判別は《光=太陽》のスペクトルである。
《最初に光りありき》世界の出現の原初、ここから始まったのかもしれない。
写真は『マグリット』展・図録より
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