続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

『真空溶媒』⑮

2018-03-19 07:07:48 | 宮沢賢治

  まつたくひぢかぜだ
  たふれてしまひさうだ
  砂漠でくされた駝鳥の卵
  たしかに硫化水素ははひつてゐるし
  ほかに無水亜硫酸
  つまりこれはそらからの瓦斯の気流に二つある
  しようとつして渦になつて硫黄華ができる
      気流に二つあつて硫黄華ができる
   (しつかりしなさい しつかり
    もしもし しつかりしなさい
    たうとう参つてしまつたな
    そんならひとつお時計をちやうだいしますかな
  おれのかくしに手を入れるのは
  なにがいつたい保安掛りだ
  必要がない どなつてやらうか
           どなつてやらうか
              どなつてやらうか
                 どなつ……


☆査(明らかにし)縛(いましめ)打(叩く)、調べて覧(見渡しよく見て)留まり、過(あやまち)を推しはかる。
 謀(計画)を推しはかる。
 吾(わたくし)は、立(論などがしっかり決まる)を算(見当をつける)。
 我は詞(言葉)で記し留める。
 字で化(教え導くこと)を留める記である。
 化(形、性質を変えて別のものになる)記で留めている。
 字で留める講(話)の化(教え導くこと)の記である。
 留める字は、留める講(話)の化(教え導くこと)による。
 算(見当をつける)字の系(つながり)の趣(考え)は新しい。
 捕(とらえる)闇(不法な)果(結末)は必(そうなると決まっている)様(ありさま)である。


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