続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

『城』3587。

2021-02-05 06:22:47 | カフカ覚書

最もほんとうらしい説明は、きみもちょっとふれたけれども十分に利用しなかった説明、つまり、ぼくが彼女をほったらかしておいたということだ。これは、残念ながらほんとうさ。ぼくは、たしかにフリーダをほったらかしておいた。が、それには、ここで述べるわけにはいかない特別な理由があったんだ。彼女がまた帰ってきてくれたら、ぼくはうれしいだろう。しかし、ぼくは、すぐまた彼女をほったらかしにしはじめるだろうね。


☆もっともありそうな説明は、あなたも軽く触れたように見える、しかしながら、軽んじてしまった。わたしは彼女を放っておいた。これは不幸にも本当の事だ。しかしながら、ここではきかせられない特別な理由があり、彼女が再び帰って来るのはいいけれど、わたしはすぐ再び放っておくだろうね。


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