続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

『城』2513。

2016-12-21 06:20:54 | カフカ覚書

わたしどもが不自由している食料品などは、親類の人たちがこっそり融通してくれました。これは、べつにむずかしことではありませんでした。だって、ちょうど取入れの季節だったのですもの。もちろん、わたしどもは、畑がありませんでしたし、どこへ行っても、雇ってはくれませんでした。わたしたちは、生まれてから初めて、働かないで毎日を送るという罰を宣告されたようなものでした。


☆血縁の秘密は軽妙かつ響き渡っていました。もちろん、分け隔てなどありません。協力はどこからも得られず、見捨てられたのです。わたしたちは殆ど無為に生きるという有罪判決を下されたのです。


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