『格闘士たちの墓』
部屋いっぱいの薔薇の花、窓外は雪景色の寒冷。
刺すような極寒の景は、格闘士たちの性根尽きるまでの闘いの厳しさに酷似する。その格闘士たちの墓が、この部屋いっぱいの巨大なバラの景に等しいという。
巨大なバラは物理的に造りえず、空想・幻想の薔薇である。
バラに象徴される《情熱・賛美・熱愛》をもって格闘士たちを称えるということだろうか。
想定外のパワーを鍛え上げ挑む闘い…いずれ訪れる敗北の翳り。
立ち上がることを断念せざるを得ない無念に、この大いなる《神ってる薔薇》を捧げよう。
格闘士たちへの万雷の拍手を、この巨大なバラに換えて称賛の意を示すものである。
精神の高揚は物理的状況を超越する。
(写真は『マグリット』東京美術より)
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