続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

M『不穏な天気』

2021-12-01 07:25:14 | 美術ノート

   『不穏な天気』

 晴れわたった好天を描いて『不穏な天気』とタイトルした意図は何だろう。
 天地、空があり海があり、山(大地)が垣間見える。この大きな空間の中空に純白の《椅子・管楽器・トルソ》が並んでいる。

 椅子は人を連想させ、高い地位の君臨を思わせる。
 管楽器は《命令・宣言》。
 トルソは疑似人間である。

 この三体、そして背景の空と海と大地。

 はじめに神は天と地とを創造された、地は形なく、むなしく、やみの淵のおもてにあり、神の霊が水のおもてをおおっていた。
 神は「光あれ」と言われた。(略)おおぞらの下の水とおおぞらの上の水とを分けられた。(略)
 神は自分のかたちに人を創造された。(『聖書』創世記より)

 物理的な自然の創生ではなく、神の支配を(不穏)と危惧したのだと思う。


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