学校で教えてくれない経済学・・・江嵜企画代表
日本の若者が、いま、なぜ結婚を敬遠するかは、
男が諦めが早くなり、女が見極めが早くなったからだという
識者の意見を今朝の日経で読んだ。いまの若者は
「失敗を怖がっているように見える。」とも話している。
その日経の記事は、なぜ日本で特に「少子化」が進むのか
についての特集である。しかし、さまざまの角度から、「日本人
とは何か」、「日本とはどういう国か」についても、一人一人の
日本人に語りかけているようで興味深い。
話は大いに飛躍する。こちらは『学校で
教えてくれない経済学』である。
相場の世界は賭けそのもでである。
しかしながら、結婚は相場以上にリスクの
大きい賭けであるかもしれない。一度結婚してしまうと、
相場の様に気軽に乗ったり降りたりすることは
実際問題としてなかなか難しいようだ。
だからということで男は結婚を早々に諦め、
女は見極めをつけて結婚しないのであろうか。
まるでいまの日本の世相すべてに通じる話ではないかと
今朝の記事に妙に納得した次第である
昨年、年の暮れに日経CNNの番組で
株式川柳の入選作を紹介していた。
じっくり銘柄の将来を考えて投資しないで、
ネ ツト証券通じて激しく売買を繰り返す個人投資家が
急増したが、締めてみれば大損していたという話であった。
銘柄選択の誤りであるにもかかわらず、相場自体の
性にしているひとがはなはだ多い。長期的にみたらどうなるか。
それをおろそかいしている。相場の世界では、いかに
手前勝手な理屈をつけては 動くか日々の動きが
教えてくれる。
1月4日、NY株式市場は、100ポイント近く値下がりした。
年明け相場は高いと高をくくっていた向きはダマされた
気分で唖然としているらしい。
NYダウが下げると日本株も下げる。自主性がないのは
相変わらずである。1月5日の日経ダウは一時100ポイント
近く下げて目くらましにあったようにふらふらしている。
一方、ドル相場がここ11日来の高値まで急騰した。
米国の双子の赤字を材料にしてドルの売り方はこのところ
ご機嫌だった。それが1ドル=104円台、1ユーロ=
1.32ドル台へのドル急上昇である。
金相場もドル安を材料に値を飛ばしていた。それがドル
急反発で青菜に塩、1オンス=424ドルまで下げた。ドル相場が
1ドル=85円、1ユーロ=1.45ドルまでの下げを予測して、
つい数日前まで、1オンス=500ドルの金相場をはやしていた。
相場の世界ではその都度登場し、理屈をつけては
売り買いする。結婚の場合は人さまざまであるが、理屈で
がんじがらめに防衛し、失敗が心配だから見送るでは
とっても前に進みようがないだろう。
昨日のNY株の値下がりは、米FRB(連邦準備制度理事会)
の12月14の政策会議のレポートが理屈に採用されたようだ。
公表されたレポートを読んで、インフレ懸念を警戒した。
ドル安が進むとインフレが進行する。インフレを警戒して
当局が利上げを継続することが確認できたと読んだようだ。
ユーロは利上げがない。米国は利上げ継続。ならば米欧間で
金利差が拡大する。だからドルい買い余地が生まれると考え
ドル買いの材料に利用した。
ドル安が急速に進んだのは、米大統領選のあとブッシュ政権は
ドル安容認と決めつけてドル売り材料に利用した。特にドル売りは
対ユーロで加速した。円も釣られて一時1ドル=101円台まで値上りした。
結婚とドル相場や株式相場を同列において議論することは
筋違いであり、不謹慎だとお叱りを受けそうだが、本来リスクが
大きいという点から見れば、結婚も相場もいい勝負であろう。
本来生まれてきたこと自体、奇跡であり、これほどリスクの
大きい世界もない。
大切なことは「少子化」は、ほどなく、日本という国の命取りに
なるであることだけは間違いないということである。
ドルが高くなる(円が安くなる)ということが日本という国の
国益にどういう意味をもつのか。ドルが安くなる(円が高くなる)
ということが日本の国益にとってどういう意味を持つかを見極める
ことが大切である。政治家は国益を考えて為替政策を実行して
欲しい。
それと同じように、企業人も政治家も私利私欲に囚われず
少子化対策に向けて、口先だけでなく、具体的に、今日からでも
遅くないから、リスクを犯して真剣に取り組んで欲しい。
21世紀は日本にとって最後に残された挑戦のチャンスである。
失敗を怖がっていては、何も燭光は生まれてこないだろう。(了)
日本の若者が、いま、なぜ結婚を敬遠するかは、
男が諦めが早くなり、女が見極めが早くなったからだという
識者の意見を今朝の日経で読んだ。いまの若者は
「失敗を怖がっているように見える。」とも話している。
その日経の記事は、なぜ日本で特に「少子化」が進むのか
についての特集である。しかし、さまざまの角度から、「日本人
とは何か」、「日本とはどういう国か」についても、一人一人の
日本人に語りかけているようで興味深い。
話は大いに飛躍する。こちらは『学校で
教えてくれない経済学』である。
相場の世界は賭けそのもでである。
しかしながら、結婚は相場以上にリスクの
大きい賭けであるかもしれない。一度結婚してしまうと、
相場の様に気軽に乗ったり降りたりすることは
実際問題としてなかなか難しいようだ。
だからということで男は結婚を早々に諦め、
女は見極めをつけて結婚しないのであろうか。
まるでいまの日本の世相すべてに通じる話ではないかと
今朝の記事に妙に納得した次第である
昨年、年の暮れに日経CNNの番組で
株式川柳の入選作を紹介していた。
じっくり銘柄の将来を考えて投資しないで、
ネ ツト証券通じて激しく売買を繰り返す個人投資家が
急増したが、締めてみれば大損していたという話であった。
銘柄選択の誤りであるにもかかわらず、相場自体の
性にしているひとがはなはだ多い。長期的にみたらどうなるか。
それをおろそかいしている。相場の世界では、いかに
手前勝手な理屈をつけては 動くか日々の動きが
教えてくれる。
1月4日、NY株式市場は、100ポイント近く値下がりした。
年明け相場は高いと高をくくっていた向きはダマされた
気分で唖然としているらしい。
NYダウが下げると日本株も下げる。自主性がないのは
相変わらずである。1月5日の日経ダウは一時100ポイント
近く下げて目くらましにあったようにふらふらしている。
一方、ドル相場がここ11日来の高値まで急騰した。
米国の双子の赤字を材料にしてドルの売り方はこのところ
ご機嫌だった。それが1ドル=104円台、1ユーロ=
1.32ドル台へのドル急上昇である。
金相場もドル安を材料に値を飛ばしていた。それがドル
急反発で青菜に塩、1オンス=424ドルまで下げた。ドル相場が
1ドル=85円、1ユーロ=1.45ドルまでの下げを予測して、
つい数日前まで、1オンス=500ドルの金相場をはやしていた。
相場の世界ではその都度登場し、理屈をつけては
売り買いする。結婚の場合は人さまざまであるが、理屈で
がんじがらめに防衛し、失敗が心配だから見送るでは
とっても前に進みようがないだろう。
昨日のNY株の値下がりは、米FRB(連邦準備制度理事会)
の12月14の政策会議のレポートが理屈に採用されたようだ。
公表されたレポートを読んで、インフレ懸念を警戒した。
ドル安が進むとインフレが進行する。インフレを警戒して
当局が利上げを継続することが確認できたと読んだようだ。
ユーロは利上げがない。米国は利上げ継続。ならば米欧間で
金利差が拡大する。だからドルい買い余地が生まれると考え
ドル買いの材料に利用した。
ドル安が急速に進んだのは、米大統領選のあとブッシュ政権は
ドル安容認と決めつけてドル売り材料に利用した。特にドル売りは
対ユーロで加速した。円も釣られて一時1ドル=101円台まで値上りした。
結婚とドル相場や株式相場を同列において議論することは
筋違いであり、不謹慎だとお叱りを受けそうだが、本来リスクが
大きいという点から見れば、結婚も相場もいい勝負であろう。
本来生まれてきたこと自体、奇跡であり、これほどリスクの
大きい世界もない。
大切なことは「少子化」は、ほどなく、日本という国の命取りに
なるであることだけは間違いないということである。
ドルが高くなる(円が安くなる)ということが日本という国の
国益にどういう意味をもつのか。ドルが安くなる(円が高くなる)
ということが日本の国益にとってどういう意味を持つかを見極める
ことが大切である。政治家は国益を考えて為替政策を実行して
欲しい。
それと同じように、企業人も政治家も私利私欲に囚われず
少子化対策に向けて、口先だけでなく、具体的に、今日からでも
遅くないから、リスクを犯して真剣に取り組んで欲しい。
21世紀は日本にとって最後に残された挑戦のチャンスである。
失敗を怖がっていては、何も燭光は生まれてこないだろう。(了)