学校で教えてくれない経済学・・・江嵜企画代表
今朝のテレビ東京の番組で、京都の貸衣装屋さん
からスタート、現在、結婚式事業を経営する
ワタべウエディングの渡部隆夫社長が成長の秘密の
一端を紹介していた。
まず少子化いついては、国民のニーズが多様化しており、
施設などハード面で充実させ、客の心をつかむソフト面で
手を打てば、強いところが一人勝ち出来ると胸をはった。
2001年の9:11テロ事件以来海外展開にブレーキが
かかった。そのため、今後は国内事業にも力を入れるが、
ただ海外でも、中国での事業は伸ばすとメリハリを付け、
年率15%のペースで売上を伸ばしていきたい。
少子化と平行して、高齢化は今後確実に進むが、
葬祭事業には全く関心がない。それは事業のコンセプトが、
冠婚事業は「幸せと喜び」であるが、葬祭事業は、
「悲しみと不幸」であるからだと明快だ。
話は飛ぶ。WHO(世界保健機構)は、高齢化社会とは、
「高齢化が7%を越えた社会」と定義している。高齢化率が
7%を越えると出生率は2.1以下に落ち、20年から30年
経てばその国の人口はなぜか減少しはじめるらしい。
日本では1970年に高齢化率が7%を既に越えていたようで、
少子高齢化はいまに始まったことではないことがわかる。
しかし具体的な手は日本ではほとんど打たれず『先延ばし』
されたことがいまさらのように悔やまれる。
いま日本の国の借金は、790兆円、地方の長期債200兆を
加えると借金は1,000兆円になる。少子高齢化が進むから
確実に国の財政は破綻するがこれといった手は何も
打たれていないし、国民も政治家も見て見ぬ振りをしている。
米国は貿易赤字と財政赤字を併せると1兆ドル(円換算
105兆円)の赤字であるが、日本の赤字と比べたら比較に
ならないほど少ないことがほとんど指摘されない。
米国の双子の赤字をドル安の要因だと涼しい顔をして
ドル安・円高を吹聴している。しかし、資源のほとんどを輸入に
頼っている日本がいかに円高の恩恵に浴していることが
すっかり忘れさられている。
昨年12月7日に、財務省が先進諸国の国債発行額の
対GDP(国内総生産)比率を発表したが、米国が66%、
日本は161%であるがマスコミも国民も政治家もほとんど
無視している。
いまのペースで国債を発行しつづけると消費税を25%に
しないと国財政はバランスしないとする試算がある。万事が
「先のばし」する日本人の性癖の弊害だろう。
早期に治療すればほとんどのガンは治癒出きるそうだ。
それをやらないひとが多いそうだ。ここでも「先延ばし」の
弊害が出ている。
医者を一番困らせるのは、「先のばし」したあげく、
「先生、なんとかお願いします」と倒れこんでくる『手遅れの』
患者だと聞いたことがある。
30年以上前に既に日本では高齢化率が7%を超えていた
という資料があるらしい。農村での過疎化の始まりと合致する。
都市へ都市へと草木もなびく、特に人口の首都圏集中が進んだ。
30年数年前といえば、当時NHKテレビで「明るい農村」という
番組があった。明るければ「明るい農村」とわざわざ呼ぶ
必要はないから、過疎化への危機感が農村ではそのとき既に
芽生えていたのであろう。
昨年末の新潟地震で被害の大きい山古志村の人口に
占める65歳以上比率は40%近いといわれることにも事態の
深刻さが浮き彫りにされているようだ。日本全国平均の
高齢化率は19%である。
一例にすぎないだろうが、ワタベウエデイングのように、
「喜びと幸せ」をコンセプトにして、高齢化社会の中で業績を
伸ばしている企業もある。
神戸は1月17日に阪神淡路大震災10周年を迎える。
2005年が「喜びと幸せ」の年になるよう、今日できることは
明日にのばすな、先延ばしして禍根を残さぬよう、地道に
生きていきたい。(了)
今朝のテレビ東京の番組で、京都の貸衣装屋さん
からスタート、現在、結婚式事業を経営する
ワタべウエディングの渡部隆夫社長が成長の秘密の
一端を紹介していた。
まず少子化いついては、国民のニーズが多様化しており、
施設などハード面で充実させ、客の心をつかむソフト面で
手を打てば、強いところが一人勝ち出来ると胸をはった。
2001年の9:11テロ事件以来海外展開にブレーキが
かかった。そのため、今後は国内事業にも力を入れるが、
ただ海外でも、中国での事業は伸ばすとメリハリを付け、
年率15%のペースで売上を伸ばしていきたい。
少子化と平行して、高齢化は今後確実に進むが、
葬祭事業には全く関心がない。それは事業のコンセプトが、
冠婚事業は「幸せと喜び」であるが、葬祭事業は、
「悲しみと不幸」であるからだと明快だ。
話は飛ぶ。WHO(世界保健機構)は、高齢化社会とは、
「高齢化が7%を越えた社会」と定義している。高齢化率が
7%を越えると出生率は2.1以下に落ち、20年から30年
経てばその国の人口はなぜか減少しはじめるらしい。
日本では1970年に高齢化率が7%を既に越えていたようで、
少子高齢化はいまに始まったことではないことがわかる。
しかし具体的な手は日本ではほとんど打たれず『先延ばし』
されたことがいまさらのように悔やまれる。
いま日本の国の借金は、790兆円、地方の長期債200兆を
加えると借金は1,000兆円になる。少子高齢化が進むから
確実に国の財政は破綻するがこれといった手は何も
打たれていないし、国民も政治家も見て見ぬ振りをしている。
米国は貿易赤字と財政赤字を併せると1兆ドル(円換算
105兆円)の赤字であるが、日本の赤字と比べたら比較に
ならないほど少ないことがほとんど指摘されない。
米国の双子の赤字をドル安の要因だと涼しい顔をして
ドル安・円高を吹聴している。しかし、資源のほとんどを輸入に
頼っている日本がいかに円高の恩恵に浴していることが
すっかり忘れさられている。
昨年12月7日に、財務省が先進諸国の国債発行額の
対GDP(国内総生産)比率を発表したが、米国が66%、
日本は161%であるがマスコミも国民も政治家もほとんど
無視している。
いまのペースで国債を発行しつづけると消費税を25%に
しないと国財政はバランスしないとする試算がある。万事が
「先のばし」する日本人の性癖の弊害だろう。
早期に治療すればほとんどのガンは治癒出きるそうだ。
それをやらないひとが多いそうだ。ここでも「先延ばし」の
弊害が出ている。
医者を一番困らせるのは、「先のばし」したあげく、
「先生、なんとかお願いします」と倒れこんでくる『手遅れの』
患者だと聞いたことがある。
30年以上前に既に日本では高齢化率が7%を超えていた
という資料があるらしい。農村での過疎化の始まりと合致する。
都市へ都市へと草木もなびく、特に人口の首都圏集中が進んだ。
30年数年前といえば、当時NHKテレビで「明るい農村」という
番組があった。明るければ「明るい農村」とわざわざ呼ぶ
必要はないから、過疎化への危機感が農村ではそのとき既に
芽生えていたのであろう。
昨年末の新潟地震で被害の大きい山古志村の人口に
占める65歳以上比率は40%近いといわれることにも事態の
深刻さが浮き彫りにされているようだ。日本全国平均の
高齢化率は19%である。
一例にすぎないだろうが、ワタベウエデイングのように、
「喜びと幸せ」をコンセプトにして、高齢化社会の中で業績を
伸ばしている企業もある。
神戸は1月17日に阪神淡路大震災10周年を迎える。
2005年が「喜びと幸せ」の年になるよう、今日できることは
明日にのばすな、先延ばしして禍根を残さぬよう、地道に
生きていきたい。(了)